ロベール・シリュグは1960年創業の、小規模生産者です。 本拠地はヴォーヌ・ロマネ村ロマネ・コンティの畑の近くにあります。 スタッフは女性が多く、女性が中心になってワインを醸すことでワインにも繊細さがにじみ出ています。


また、化学薬品を使用しない害虫対策など、人為的で科学的な介入を厳しく制限しており、 地球環境に配慮した高品質ワインを生み出すことで知られています。


実はシリュグ家はジャイエ家の流れを組んでいます。アンリ・ジャイエの父の兄の娘がシリュグ家に嫁ぎ、 ジャイエ家と親戚関係にあります。 そして漫画「神の雫」において、グラン・エシェゾー2002年が第十の使途にも選ばれたことから、 ワイン通の中で、さらに人気が沸騰したドメーヌでもあるのです。


ドメーヌの最近の試みが、昔ながらの製法にこだわるということ。 全て手摘みで収穫したブドウをなるべくつぶさないように発酵槽に入れ、 果汁を疲れさせないようポンプの使用を避け、バケツでの移動に変えました。 また、ピジャージュと呼ばれる、発酵槽に櫂を突き刺して攪拌する作業を減らすなどのこだわりが見られます。


さらに数年前から、DRCと同じ選別機械を導入し、ヴィンテージの良し悪しに関わらず、 青みや雑味の無い熟した果実のみを選別できるようになり、品質が飛躍的に向上しました。 今、非常に注目を集めている生産者の一人と言って過言ではありません。