カリフォルニア州セントラル・バレー。
アメリカのワイン生産地の中で最も広大でもっとも重要な場所、と言われています。


ブドウ栽培に適した土地で、多くのアメリカ人の喉を潤す大量生産のワインも作られますが、 近年では高品質のワインも散見され、注目のエリア となっています。


そんなセントラル・バレーの筆頭格が、このローダイ。中でも特筆すべきはジンファンデル。


フィロキセラを逃れ、樹齢の高い古木の残っているヴィンヤードも多く、フルボディで飲みごたえのあるジンファンデルを輩出するローダイは、人呼んで・・・


●ジンファンデルの首都！


広い産地でもあるので、たくさんのワインが作られ、日本でもローダイ産ジンファンデルを目にすることが多いと思います。


THEジンファンデルといったパワフルなワインや、濃密でありながらエレガンスを持ったキレイなジンファンデルなど、さまざまなワインを試飲してきましたが、今回特徴的なワインが入荷してきました！


その名もウェスタン・セラーズ！価格もエチケットも普通だなと感じる方も多いと思いますが、このボトル・・・


●超ヘヴィボトル！


なんだそんな事かと思ったお客様！これには生産者のメッセージが隠されています！


まずヘヴィボトルというのは、熟成させるために高級ワインに用いるボトル。澱をためるため瓶底のくぼみは深く、ガラスも厚い頑丈なものです。


本来ならば、この価格帯にヘヴィボトルを用いることはほぼありません。というか片手で持つとプルプルするほどの重いボトルは初めて持ちました。みなさまもお気を付けください。


つまりこれは 熟成のポテンシャルを生産者が分かってこのボトルを採用した ということ！実際ワイナリーのページには10年から15年持ちます、との表記を発見！


実際に味わってみると、ジャミーでトースティな香りに甘みを伴った黒いベリーのような果実味、中程度のタンニンと典型的なパワフルさを感じられる、良質なジンファンデルですが、開栓はあらかじめ1時間以上前にしておくことをおすすめします！


今飲んでもおいしいのですが、複雑で深みのある味わいから、 まだ実力が出きってない感 がひしひしと伝わってきます。


デカンタージュをして開かせる、という手もありますが、なかなか家庭では難しい。それならば、生産者のメッセージに沿って、瓶で熟成するのもまた一興。


●まさしくポテンシャル◎！


総じてパワフルなアメリカのワインですが、現地では若いヴィンテージが好まれ、熟成ワインは流通の現場でもあまり見かけません。ですから飲んだことのある方はそんなに多くないのでは？


そんな状況の中で瓶熟成させ続けたら、もしかして飲んだことのない境地に立てるかも！？


首都ローダイから来たポテンシャル◎ジンファンデル！

今飲んでもよし！熟成させるもよし！超ヘヴィボトルに気を付けながらお楽しみください！