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(2013)ガンベロ・ロッソ2015…2ビッキエーリ(ハイコストパフォーマンスを表す*マーク付き) このワインについて ほのかに緑がかったストローイエロー。柑橘類や黄色い花、蜂蜜のエレガントかつフレッシュな香り。フレッシュでミネラリーな味わい。柑橘類や蜂蜜の香りが、口中で繰り返し広がります。余韻も長く続き、綺麗にフェードアウトしていきます。熟成中何回か別のタンクに移すことでクリアでフレッシュな味わいになります。特に熟成期間は定めず、常にフレッシュな香りをキープするため、ステンレスタンクに窒素を詰め保管し、年に何回かに分けて瓶詰めを行っております。 ボスコ60% アルバローラ25% ヴェルメンティーノ15%使用。プヌマティック・プレサージュ(空気圧搾機)にて優しくプレス。ステンレスタンクにて発酵、熟成。 生産者について カンティーナ・チンクエ・テッレはこのエリアの最南端、リオマッジョーレに1982年に創立された共同組合です。チンクエ・テッレとはリグーリア州、ラ・スペツィアのリグーリア海岸沿いにある5つの村をさし、ポルトヴェーネレや小島群などと共にユネスコの世界遺産にも登録されています。今でこそ観光地となっているこの地ですが、元々この土地は11世紀に要塞都市として生まれ、隣の村との交通手段にも船を使うという孤立した村でした。平地がなく、土地が痩せているチンクエ・テッレで、そこに住む人々は長い間、その自然と向かい合い生きるすべを模索してきました。そして海岸沿いの急斜面の岩盤を砕いてできた石垣の上に畑を造ることとなりました。 畑の土壌となるのは、岩盤を砕いた際に出てきた砂。数百年かけて築かれてきた石垣の総延長は、なんと6,700キロメートルに及び、万里の長城よりも長い距離になります。標高は15m〜600mと様々な高さにあり、最大斜度は45°にもなります。このようなロバも入れない厳しい環境で栽培から収穫まで全て人の手で行います。 何故ここまで厳しい環境の中で葡萄の栽培を行うのか?その答えは「この過酷な環境からでしか得られない最高の葡萄が収獲出来るから」です。チンクエ・テッレの土壌には粘土や石灰がなく、岩壁を砕いた砂の土壌です。通常ヴィニフェラ種を栽培する地はphが中性〜弱アルカリ性が良いとされていますが、チンクエ・テッレの畑のphは5.5と弱酸性の土壌です。しかしチンクエ・テッレの土着品種ボスコはこの土壌に非常に適し、他のテロワールで栽培すると青く苦味が出てしまいますが、チンクエ・テッレで栽培されたボスコは非常にアロマティックで蜂蜜のような甘みを持った葡萄となります。仕立ては低めのペルゴラ。強い日差しや潮風から葡萄の葉が守ってくれます。 収穫された葡萄は小さなカゴに入れられ、モノレールを使い急勾配を登って道路まで運び、そしてワイナリーまで運ばれます。また醸造面では、近年最先端の醸造設備を導入し、飛躍的にワインのクオリティが上がりました。ワイナリーの建材にはチンクエテッレの岩壁からとれた石材が使われており、この構内で、このエリアでは最先端の醸造設備を構え、ワインを造っています。 現在、300人を超える組合員がチンクエ・テッレのワインとこの土地の景観を世に広めるために働いています。断崖絶壁の石垣の畑は、とても崩れやすく、雨が降るとすぐに崩れてしまう為、畑の管理や、補修も組合員が率先して行っております。収穫に使用するトロッコも、この組合が出資して作りました。それはお金儲けなどの欲の為ではなく、この世界遺産の街“チンクエテッレ”を守る為に、皆が力を合わせて自然と行っている事で、このカンティーナが無ければチンクエテッレが無くなってしまう程、地元に貢献し大きな役割を担っております。 pick up
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ワインを生産する人々は、より品質の高いブドウを得ようと努力してきました。
その環境でしか育たない優れたブドウを造る為、人間にとってそこが過酷な環境であったとしても、長い時間をかけて土地を開墾し、大変な苦労の末に畑が造られた場所もあります。
イタリア・リグーリア州の 世界遺産チンクエ・テッレ。
チンクエ・テッレと呼ばれるのは海岸沿いにある5つの村の事ですが、断崖絶壁に囲まれ急斜面の岩盤ばかりしか無いこの地は、まさに 人々の努力によって畑が造られた という感慨深い産地です。
11世紀に要塞都市として生まれたチンクエ・テッレは、土地が痩せているばかりか平地が全く無く、隣の村との交通手段にも船を使うというほどの孤立した村でした。
人々はその自然に立ち向かい、海岸沿いの急斜面の岩盤を砕き、石垣を築いた上にブドウ畑を造ったのですが、その土壌はなんと砕いた岩盤の砂でできていて、まさに 「一から畑を造った」 という言葉がふさわしく感じられます。
こうして地道に築かれてきた石垣の総延長は、なんと6,700キロメートルに及び、何も無い所から数百年かけて、 中国の万里の長城よりも長い距離の畑 が造られたのでした。
このブドウ畑の斜面は最大で45度にもなり、重機どころかロバですら入れる事ができない環境。
それゆえにチンクエ・テッレでは現在も、なんと この過酷な畑を全て人の手で管理している のです。
人々がここまで苦労を重ねた理由は、 こうした厳しい環境からでしか得られない最高の葡萄が収獲出来るから という点に尽きます。
砕いた砂の土壌ははPH5.5の弱酸性、多くの品種では中性〜アルカリ性が好ましいとされますが、チンクエ・テッレの土着品種 ボスコ にとってはこの土壌が非常に好ましく、非常にアロマティックで蜂蜜のような甘みを持ったブドウとなります。
ちなみに他のテロワールで栽培すると、青く苦味が出てしまうのだとか。
様々な問題を乗り越え、このボスコを主体にワインを生産しているのがリグーリアの協同組合 カンティーナ・チンクエ・テッレ。
300人を超える組合員たちは、素晴らしいワインを造る一方で世界遺産チンクエ・テッレを守るため、崩れやすい石垣畑の補修や設備投資などを率先して行っており…
●このカンティーナが無ければチンクエテッレが無くなってしまう!
とまで言われており、その存在意義はただワイナリーというだけに留まりません。
カンティーナ・チンクエ・テッレの評判は、イタリアのワイン誌としておなじみ ガンベロ・ロッソ の目にとまり、評論家も強い感銘を受けたようで、誌面では以下のように紹介されています。
「トレ・ビッキエーリ(最高評価)まであとちょっと!」 というのが惜しいところですが、近年醸造面では最先端の醸造設備を導入した事で、飛躍的にワインのクオリティが向上、土着品種のポテンシャルを最大限に活かした、フレッシュでモダンな造りに磨きがかかっています。
またより一層生産量が少ない希少な甘口ワイン 「シャケトラ」 や、テロワールの違いを表現したキュヴェなどラインナップも拡大中。
まさにこの地を開墾してきた人々と、カンティーナ・チンクエ・テッレによる 努力の結晶 と言える、美しいワインの味わいをお楽しみください!