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ウルフ・ブラス

Wolf Blass

ウルフ・ブラスは、高品質でありながらもコストパフォーマンスを誇るワイン生産者で、ここ30年ほどで急成長しています。オーストラリア南東部の産地各所に畑を持ち、優れたワインメーカーがチームを組んで誰もが親しめるワインをつくっています。最新鋭の技術を採用していますが、ワインはブルゴーニュの伝続的なスタイルを重んじています。

ウルフ・ブラスの歴史


創業者のウルフギャング・フランゾ・オット氏は、1934年にドイツで生まれました。 1957年にシャンパーニュの技術をフランスで勉強し、ドイツのヴュルツブルクで醸造学の修士号を最年少で取得しました。

1959年にイギリスに帰国すると、ブレンディングの技術について学んだ後1961年バロッサ・ヴァレーに移り、たった5年でウルフ・ブラスを立ち上げたのです。

ウルフ氏は1973年、ウルフ・ブラス初のブラックラベルを手がけると、それが1974年のジミー・ワトソン・トロフィーを受賞。その後も1975年、1976年に更にジミー・ワトソンのトロフィーを受賞し、1999年には4度目の受賞を果たしています。この賞は現在でもオーストラリアにおいて誰もが望むワインの賞として有名です。

飲み手に配慮したワインづくり


ウルフ・ブラスに約30年勤める、製造主任のクリス・ハッチャー氏は次のように語っています。「創業者、オーナーであるブラス氏は、ワインをクオリティの高いものに作り上げました。彼は「ワインとは、買ってすぐに飲めるべきもの」と考えていました」

ウルフ・ブラスのワインの特徴といえば「鷲のマーク」と「色別のラベル」でしょう。ワインのブランド名は忘れてしまっても、鷲のマークとラベルの色さえ覚えていれば、飲み手はまたウルフ・ブラスを選んでくれるだろうというわけです。

ウルフ・ブラスのラベルは6色に色分けされており、それぞれ以下のような意味が持たされています。

レッドラベル:初心者向けのシンプル、ソフトで飲みやすいワイン
イエローラベル:最も人気があり、ワイン醸造の過程が少し複雑で多様性があるワイン
ゴールドラベル:南オーストラリアの上質のブドウを厳選、産地にこだわったワイン
グレーラベル:ウルフ・ブラスらしい、長期成熟させたオリジナルワイン
ブラックラベル:受賞歴のあるワインウルフ・ブラスのプレミアムワイン
プラチナラベル:最も高級品で、1つのブドウ園からのブドウで作られているワイン

さらにワインボトルはワインの新鮮さと香りを封じ込めるため、保存状態に優れたスクリューキャップを採用されています。スクリューキャップはワインオープナーがいらないため、どこでも気軽にワインを楽しむことができます。このような点にもウルフ・ブラスの「ワインとは、買ってすぐに飲めるべきもの」という考えが反映されているといえるでしょう。

ウルフ・ブラスの醸造工程


ウルフ・ブラスには、伝統製法を生かした受賞歴多数のワインをつくり続けている長く誇り高い歴史があります。ウルフ・ブラスのワインメーカー達は極めて高水準を課しており、細やかなブドウの厳選を徹底し、かつて芸術といわれた開放桶で発酵を行っています。

ブドウは手摘みもしくは機械を使用して収穫されます。手摘みの収穫は優しく摘むことができ、樹齢が古くプレミアムなブドウを収穫する際に用いられます。収穫後、ブドウは優しく除梗され破砕されます。破砕された後、皮と種とともに最長2週間発酵され、赤ワイン用のブドウは皮の色によって色づけされます。 発酵中、皮と種も一緒に発酵させて色・風味・タンニンを抽出し、組成、口中に広がる風味、余韻の長い後味をワインに与えるのです。発酵中、ブドウの糖はイーストからアルコール、二酸化炭素に変わります。発酵がすすむにつれ、果皮や種子などの固形物は二酸化炭素に押し上げられ、発酵槽の上面に浮き上がってくるので、発酵槽の下方から果汁の攪拌を行います。

赤ワインにはマロラクティック発酵も行い、二次発酵させます。これにより酸が柔らかくなり、ワインに滑らかでリッチな舌触りを与えることができるようになります。 発酵が完了したら、皮が取り除かれ別々に圧搾されます。安定化させ、澱を取り除いて清澄が行われると、ワインメーカーが更に清澄、ラッキング、フィルターがけを行い、瓶詰めされます。

ウルフ・ブラスのワインの味わいと評価


ウルフ・ブラスの赤ワインは、濃厚なアロマ、たっぷりとした風味が凝縮しており、実直で表現力豊かです。複雑で魅力的、多様な色の濃い果物の濃厚な風味はなめらかでしなやかな舌触りを持っています。ローストした肉やしっかりとした食事、濃厚なチーズとも相性が良く、ワイン好きを魅了するワインです。

そして白ワインは、果実味の爽やかでキリっとした複雑でコクのある味わいがオークのヒントによって高められ、多様な風味を備えています。サラダやシーフード、あっさりとした肉料理との相性が良いです。リラックスしたい日やエレガントな夕方に飲むのに最適なワインでしょう。

いずれもお手頃ながら、改めてじっくり向かい合ってみるとすごくバランスのいいワインです。

ウルフ・ブラス社は1966年以降、国際ワインコンクールで3,000以上ものトロフィーやメダルを受賞し、オーストラリアのワイナリーの中でも最も多くの賞を受けた、高品質のワインを誇るワイナリーとして評価されています。

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