格付けシャトーがひしめくサン・サンジュリアンに、「シャトー・レ・ゾルム」というマイクロシャトーがあります。


所有している畑は、 僅か2ヘクタール。


生産量も極小量で、日本では殆ど知られていないシャトーですが、実は・・・


●格付けシャトーに囲まれた畑を所有する隠れ名シャトー


なんです！


といいますのも、2ヘクタールほどの小さな畑は、名だたる格付けシャトーから買い集めた小さな区画の数々で、ベイシュヴェルの小高い丘の上に位置しています。この丘には、 シャトー・ベイシュヴェルをはじめ、グリュオ・ラローズやサン・ピエールといったトップシャトーが連なっており、その並置にこのシャトー・レ・ゾルムの畑もあるのです。


おまけに、


●格付2級のシャトー・レオヴィル・バルトンに隣接する好立地！


も含まれているんです。


この畑はレオヴィル・バルトンのオーナーであるアントニー・バルトンから1989年に購入したもので、もともとは格付けシャトーの畑の一部だった・・・というのだから驚きです。


これら小区画からなる畑はあまりにも細かすぎて、所有者ごとの明確な境界線がないものが多く、 時にはお隣のデュクリュ・ボーカイユのブドウも収穫してしまった、なんてハプニングも！？ そんな時は、他の区画のブドウでお返しする、というラテン的なノリがあるようです。


2008年には、醸造家ディアンナ・ガルシア・ゴンザレス女史を迎え入れ、ワインの品質はより一層向上しました。


彼女の信念は、妥協しないこと。


小規模な生産者は一つ一つの作業がダイレクトにワインの出来に直結するため、手抜きは絶対に許されない、と話します。 全て手摘みで収穫し、畑での選果を含め3度の選果が特に重要とのこと。 2ヘクタールしかない畑のブドウを何度も選果してしまったら、最終的に出来上がるワインはたかがしれているでしょう。


しかしこれだけこだわり抜いて造られたシャトー・レ・ゾルムは、タンニンが穏やかで女性的なサンジュリアンとなり、一口飲めば現地に行くことなく穏やかなサンジュリアンの地にいざなう、魅惑のワインが完成するのです。


このワインについて、もう一つだけお伝えしておきたいことは、


●偉大なヴィンテージ、2009年産！


だということ。


2009年のシャトー・レ・ゾルムは、 ワイン専門誌「ワイン・エンスージアスト」で92点の高得点を獲得 しており、

Wine Enthusiast : 92/100 クリュ・クラッセでない僅かなサンジュリアンのうちの１つ、レ・ゾルムは2009年良い仕上がりをしています。ワインは濃厚で、落ち着きのある味わいです。黒系果実、しっかりと暗いタンニンが酸味を緩和させます。

と評価しています。


立地よし、希少性高し、そして大当たり年という3拍子そろった好条件サンジュリアン。そうそうお目にかかれる代物ではございませんので、この機会に是非一度お試しください。


知る人ぞ知る、格付けシャトーに囲まれた最高立地シャトー！

生産量極小＆当たり年のため、殆ど日本に出回ることのない超激レアワインです！