コート・ド・ボーヌ地区にある「白ワインの聖地」と言われるシャサーニュ・モンラッシェ。標高206ｍ〜410ｍのなだらかな丘陵地は主に石灰質土壌で、ミネラルたっぷりの上質なシャルドネを生み出しています。

これまでシャサーニュ・モンラッシェは、約100年前にドメーヌを創設して早くからアメリカに輸出して成功したドメーヌ・ラモネが村の実力者として世界的に有名でした。

そして現在、ラモネと肩を並べるとパーカー氏が絶賛する生産者が、ミシェル・ニエロンです。

彼のワイン哲学は、大切に育てた樹齢の高いブドウの木を、収量を制限しつつ少量でも良質のワインをつくり出すことです。 古樹を大切にし、収量を抑えることで、たっぷりと旨みを蓄え凝縮感溢れる、力強くエレガントなワインが生み出されると考えています。

さらに自然を重んじて、除草剤を使わずに畑を耕し、地域でどこよりも早い時期で収穫を行います。ブドウの収穫や醸造方法も、毎年変化を加え、年によって変わる天候に合わせて、一番ベストでおいしいワインをつくることが一番だという考え方です。

また、年産わずか4,000本から4,500本と生産量も非常に少なく、ワイン愛好家の中では「ミシェル・ニエロンを見つけたらとりあえず買うべきだ」と言われるほど、年々希少価値が上がっていっています。

香りは、火打ち石やメロン、洋ナシのアロマが広がり、ミネラルと樽から来る香ばしいニュアンスがとても上品で、高級感があります。さらに美しくキレのある酸味が果実味に溶け込み、ミネラル感が爽快さをプラスする、非常にエレガントな味わいです。

2018年は、生産者の力量が大きき左右した非常に難しい年。 しかしながら難しい天候において、確かな醸造家たちの手によって非常に高いクオリティになりました！

まさにシャサーニュ・モンラッシェのお手本と呼ぶべき1本です。