「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」 は、フランスを代表するワイン誌であった 「クラスマン」 が、2008年より名称変更して発刊している雑誌です。


名前が変わっても、もちろん今でもその影響力は大きく、ワイン愛好家にとって一つの大きな指標となる雑誌に変わりはありません。


この「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」の中で、 プロヴァンスのドメーヌとしては異例とも言える、傑出した評価 を得ているのが今回ご案内する ドメーヌ・タンピエ です。



2010年、ドメーヌ・タンピエは誌面上で 3つ星生産者 として格付けされました。


この誌面で他に3つ星を獲得しているのは、ボルドーで言えば シャトー・ラフィット・ロートシルトやシャトー・ラトゥール、シャトー・マルゴーといった五大シャトーという、名だたるシャトーが名を連ねる基準位置です！


プロヴァンスのワインと言えば、どちらかと言うと気軽に楽しむ日常消費用、またはリゾートワインというイメージが強いかもしれません。


実際に生産されているワインもそういったタイプが多く、事実「レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス」の創刊から プロヴァンスのワイナリーが3つ星に評価された事は、2010年まで一度もなかった のです。


歴史的快挙を成し遂げたドメーヌ・タンピエですが、高い評価を得ているのはこの雑誌だけではありません…。

●ロバート・パーカー「プロヴァンスの5つ星格付けワイン」 選ばれた4本のうち、3つがドメーヌ・タンピエのワイン！ ●インター・ナショナル・ワイン・セラー 5年連続92点を獲得、2012年には93点を獲得し記録更新！ ●ワイン・スペクテーター 歴代のAOCバンドール中、高得点上位15本のうち、12本がドメーヌ・タンピエ！ 2009年ヴィンテージの フランス産ロゼ・ワイン中ナンバーワン の座を獲得！ ●ラッセル・クロウ主演の大ヒット映画「プロヴァンスの贈り物」（2007年公開） 真実を伝える美酒 としてドメーヌ・タンピエのワインが作中に登場！ 映画の公式サイトでも紹介され、その品質が絶賛される！

まさにプロヴァンスの中では抜きん出た評価を得て、その名を多方面に轟かせているのですが、そうした背景にはこのドメーヌの長きに渡る努力がありました。


ドメーヌ・タンピエ前当主である リュシアン・ペイロー は、自身のドメーヌで生産する AOCバンドール に強い思い入れを持ち、バンドールの名を世に知らしめるべく、長い間奮闘してきました。


「ムールヴェードルという力強い品種に立脚したバンドールは、ボルドーやブルゴーニュ、コート・ロティ、エルミタージュ、シャトーヌフ・デュ・パプに比肩する、フランスで最も長命なワインの1つである。」


こう語りバンドールに尽くした彼の信念と生き様は、跡を継いだ息子たちの代になって、一流ワイン誌に取り上げられるまでになり結実したのでした。


リュシアン・ペイローは 「ムールヴェードルの父」 と呼ばれ、今でもその名はバンドールの生産者の心に、深く刻み込まれています。