「ローマ時代のワインを再興する！」


今回ご紹介するワインは、 このロマンあふれるテーマに挑んだ3人の男たちが手掛けたワイン です。


その男たちというのは、北ローヌを代表する醸造家、ピエール・ガイヤール氏、フランソワ・ヴィラール氏、イヴ・キュイユロン氏の3人。


ピエール・ガイヤール氏が栽培・醸造を学んでいた学生時代に読んだ文献で、 「セイシュエルの丘」に高品質なワインを産みだすブドウ畑が存在した ことを知りました。


その後知り合い、意気投合したフランソワ・ヴィラール氏、イヴ・キュイユロン氏とともに、文献を調べ現地調査をするうちに、セイシュエルの丘が


●対岸のコート・ロティとテロワールが酷似している！


という事が分かりました。


セイシュエルの丘は、ローヌ河を挟んで コート・ロティの対岸に位置する急斜面に位置し、土壌もコート・ロティと同じく片岩とグナイス片麻岩の入り組んだ土壌 だったのです。


この土壌特性と急斜面という2つの条件により、水捌けは極めて良く、岩盤に吸収された太陽熱がブドウの熟成を促進し、完熟し濃縮された果実の収穫が可能となります。


そして何より注目すべきは、


●ローマ時代から存在する歴史的にも大変貴重な畑！


だということ。


フィロキセラ以前は、 時のコート・ロティから生まれるワインよりも遥かに評価が高いものだった そうですが、その後戦争の影響で長らく放置されてしまったのです。


3人はこの「セイシュエルの丘」に可能性を見出し、過去の栄光を復活させる一大プロジェクトに乗り出しました。


1996年にその丘にブドウの樹を植え 「レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ」 という共同ワイナリーを設立。そして、 「テール・ド・ヴィエナエ」 という共通の名前で、3人それぞれのワイン哲学のもと、ワイン造りを始めました。


また2004年には「ヴィティス・ヴィエナ」を創設し、このテロワールのワインを世界に広めるべく、IGPからAOCへの昇格を目指いしています。


このような3人の働きかけにより、 ローヌの巨人シャプティエや、ミシェル・エ・ステファン・オジェ、ルイ・シェーズ、アントニー・パレなど、ローヌの名だたるヴィニュロンたちがセイシュエルの丘でのワイン造りに追随。


今ではセイシュエルの丘のブドウ畑は65ヘクタール以上に広がり、新しいローヌワインの可能性とポテンシャルを伝えています。


今回ご紹介の 「ソタナム　レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ」 は、3人共同のワイナリー「レ・ヴァン・ド・ヴィエンヌ」の名を一躍有名にした、代表キュヴェ！


シラー100%で造られるソタナムは、黒いスパイスや胡椒の立体的なアロマが魅惑的で、豊かな果実味、冷涼感溢れる酸味が全体を引き締めます。内に秘めたパワーを持つ、素晴らしいポテンシャルのワインです。


ローマ時代の栄光が現代に復活！伝説の丘「セイシュエル」から造られるシラー100％のソタナム！

3人の男たちのロマンと情熱の傑作品を是非一度お試しください。