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コストパフォーマンスの高さが際立つ人気モンテプルチアーノのバックビンテージ このワインについて 畑はアトリ、ロゼート、コロンネッラの3ヶ所で、合わせて50haあります。山と海に囲まれた畑が多く、いずれも契約農家ですが、樹齢の古い良い葡萄の畑の同じ区画部分を契約しています。現在3種類のモンテプルチャーノのクローンを使用しています。土壌は非常に乾燥していますが、地下の保水状況が良いので灌漑はしていません。乾燥しがちなため、草は一切生やしません。収穫は全て手摘みです。アルコール発酵前に5度で4日間、低温マセラシオン、発酵は27度に温度管理しながらステンレスタンクで11日間行い、アメリカンオークの樽で6ヶ月熟成します。タンニンが柔らかい場合、フレンチオークの樽を使うこともあります。樽は毎年、フランスの樽会社へ出向いて、木を選び、最低24ヶ月乾燥させています。 15年前には、1枝から2房に制限していましたが、現在は樹齢が古くなり集約した葡萄が取れるようになったので、1枝から4房収穫しています。 生産者について ファルネーゼは、1994年に設立されました。ファルネーゼの名前は、16世紀にオーストリアの王女マルゲリータが、ファルネーゼ家の王子と結婚し、この土地でワイン造りを奨励したことに因んでいます。自家所有畑は、モーロ川渓谷の北側の斜面に位置し、それは太陽の恵みを受けるために最高の条件であることを意味しています。そして高度約3,000m、海から18マイルのところにあるマイエッラ山脈は、高品質のワインを産み出すために理想的なミクロクリマを産み出します。 また、買い葡萄は、農家と5年単位で契約。量で買い取るのでなく、4、5月にアグロノミストが畑を回り、良い畑をha単位で買い取ります。1軒当たり平均1〜3haで大きくないため、量より質を重視した栽培が出来、収穫も良いタイミングで短期間で終える事が出来ます。24時間以内に、収穫した葡萄を醸造出来る体制にしています。 ファルネーゼは、収穫量を制限し最新技術と伝統的な手法をうまく組み合わせ、コストパフォーマンスに優れたワインを産出しています。例えば、全ての樽のラックにはローラーが付いており、1ヶ月に1回樽を回してバトナージュと同じ効果を得ています。ワインは、数々のワインコンクールで高く評価され、国際的にその名を知られています。 また、カンパーニャのヴェゼーヴォ、シチリアのヴィニエティ ザブ、バジリカータのヴィニエティ デル ヴルトゥーレ、プーリアのヴィニエティ デル サレントをグループ傘下に収め、フィリッポ バッカラーロを軸に、技術や情報を共有して、素晴らしいワインを造っています。いずれのワインもそれぞれの名前で出荷されています。 pick up
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イタリアは1861年に統一された共和国であり、それぞれの文化をもった国家同士の集合体でした。
今もなおその影響は根強く残っており、人々の気質や風習についても各州で異なっていて、もちろん ワインを含む食文化も多様性に富んだ国 です。
例えばブドウの種類だけ見ても、2000を超える多数の土着品種が存在し、同じ銘柄でも古典派・モダン派で対極の造りがあって、さらには年々DOCGやDOCの格付けが増えていったりするので、イタリアワインに難解なイメージを持たれている方も多いでしょう。
しかし深く考えすぎず、 ワインの多様な個性を楽しんで美味しく飲む事こそ、イタリアワインを知る最短の近道 なのかもしれません。
今回ご紹介する、ファルネーゼ社が造るモンテプルチアーノ・ダブルッツォの傑作 カサーレ・ヴェッキオ は、まさに多くの方が「美味しい!」と素直に感じられる1本!
数年前から日本中で、もちろん当店でも大人気のイタリアワインなので、その実力をご存知の方は多いと思いますが、実はこのたび大変に珍しい…
●5年熟成のバックヴィンテージが入荷!
とにかく高い人気を誇るため、通常は熟成の手間をかけずとも自然と在庫が尽きて、次のヴィンテージに切り替わっていくはずのカサーレ・ヴェッキオ。
しかしこの2017年ヴィンテージは、 熟成品をリリースするために、インポーター様が現在まで敢えて倉庫で寝かせていた という、試験的な企画で世に送り出されたものなんです!
とはいえ、輸入元様もたくさんの数を用意していたわけではなく、今回当店が確保できたのも…
●割当となった15ケースのみ!
という、ごく少量なご案内となってしまいます!
モンテプルチアーノで造られた赤ワインは、アルコール度数が高くなりやすく、力強く豊かな果実味を備える傾向にあります。
カサーレ・ヴェッキオもまた、5年程度では失われないであろうパワーを備えていますが、5年の熟成によりどのような変化を遂げたのかテイスティングしてみました!
グラスに注ぐと、色調はまだまだ鮮やかで力強さを感じさせます。抜栓直後から黒系果実の熟した甘やかな香りがいっぱいに広がり、口に含むとタンニンは熟成により角が取れ、円く優しく変化しているのが分かります。 カサーレ・ヴェッキオらしいジャミーで濃厚な果実味は健在ですが、リリース直後より穏やかでふくらみがあり、まさに今が飲み頃。 この価格帯でここまで良い熟成を経ているところに、ファルネーゼの実力を感じることが出来ます!
なかなか家庭でワインを長期保管するのは難しいもの。 こうして非常にに良い状態のバックヴィンテージを楽しむことができる機会は貴重です!
ところでこのワインを産み出すアブルッツォ州では、ディアヴォリッロと呼ばれる唐辛子を使った料理が有名。
語源となった「ディアヴォロ」は、イタリア語で「悪魔」を意味する言葉で、舌が焼かれる火のような辛味を様々な料理に利用してきました。
ワインはその土地の料理と合うと言われますが、アブルッツォ州で造られるカサーレ・ヴェッキオも、こういった食文化の中で育まれたゆえに、ワインに合わせづらいとされる 唐辛子料理とも意外に好相性 なんです!
難しく思えるイタリアワインですが、 郷土の料理文化を知るとその存在がより身近に感じられ、理解が深まるという一例 ではないでしょうか!
限定数量ごくわずか、2017年バックヴィンテージ!
インポーター様の管理の下、敢えて5年間熟成されたカサーレ・ヴェッキオ!
若いうちのガッツリとした飲み応えも魅力ですが、5年の熟成を経てよりふくよかに、まろやかな旨みが広がるバックヴィンテージの魅力をお楽しみください!
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