地中海に浮かぶ島、サルデーニャはシチリアに次いで2番めに大きい島です。


同じ島でも、通商や貿易で様々な文化の影響を受け発展したシチリアとは対象的に、サルデーニャは閉鎖的で独自の文化や習慣が色濃く残っています。


そんなサルデーニャの人々は、 誇り高き孤立を選んだ民族 と言われることも。


そんなお国柄もあって輸出にも消極的で・・・


●サルデーニャワインは日本でほどんど見かけない！


というレアな産地です。


その一方で、周りの影響を受けなかったがゆえに、行き過ぎた近代化や国際品種化に害されることなく、


●土着品種や個性的なワインが多く残っている魅力的な産地


でもあるんです。


今回ご案内のワインもまた、そんなサルデーニャを代表する白ワイン 「ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ」 のご案内です。


ヴェルメンティーノは、サルデーニャ島やコルシカ島、そしてティレニア海沿岸といった限られた地域で育つ白ブドウで、 温暖な地中海の恵みをいっぱいに吸収し、果実味豊かな味わいのワインになります。


そんな地中海を感じさせるヴェルメンティーノの特徴が、しっかりと表現されているのがこのワインで・・・

〜テイスティングコメント〜 グリーンがかった明るいイエロー。 香りは独特かつ印象的。レモンやグレープフルーツなどの柑橘のアロマに、アンズやネクタリンなど熟した力強い果実の香りが混ざります。 清涼感のあるハーブ、そしてアーモンドを思わせる香ばしさとエキゾチックなスパイスの香りも。 味わいは、ヴェルメンティーノを特徴づけるジューシーでややボリューミーな果実味。そこに爽やかな酸味とミネラルが加わり、フィニッシュはピリッとしたレモンマーマレードのヒント。 個性的ですが、思わず顔がほころぶ豊かな果実味が好ましく、癖になる味わいです。

また、海に囲まれた島のワインとあって、


●魚介料理とも相性抜群！


柑橘のアロマと酸が、魚介のカルパッチョやフリットなどに添えるレモンの役割を果たし、ワインのジューシーな甘みが貝や甲殻類の旨味や甘みと同調し、ソースのような役割を果たしてくれます。


冷前菜とともに、そして屋外やテラスなどで飲めば、気分もリフレッシュできること間違いなし！


「こんなクオリティの高いワインが、まだイタリアに隠れていたのか！」 と私たちソムリエも再発見させられた一本です。


日本ではまだまだ流通量が少なく、手に入りにくいサルデーニャワイン。

「誇り高き孤立」を選んだゆえに生まれた、個性的かつ良質なヴェルメンティーノを是非一度お試しください。



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