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ラーモレ・ディ・ラーモレは、グレーヴェ・イン・キャンティ地区に属していますが、ラッダ・イン・キャンティ地区との境に近い、高地に位置するワイナリーです。
「ラーモレ」とはこのあたりの集落の名前。この集落の歴史は西暦1000年まで遡り、古くからブドウ栽培が行われてきました。
畑の標高は350〜655メートルにもなり、産地の中でも最も標高が高く、他のキャンティ・クラシコとは一線を画します。
キャンティ山脈の麓にあり、この山脈の最高峰893メートルのサン・ミケーレ山に近い冷涼地域に位置します。ラーモレの人々は、耕作するには過酷な状況であるこの急斜面に段々畑を築き、ブドウを育ててきました。
段々畑のメリットは、急斜面での耕作を可能にするだけでなく、南向きで十分な日照量が得られ、水はけがよく、石垣でつくられた畑からは蓄熱効果もあります。
また典型的な「ガレストロ土壌」に覆われた地質で、水はけがよくサンジョヴェーゼには最適な環境。さらに根が地中深くまではるため、栄養を多く吸収することができます。
さらに、地表の深いところには「マチーニョ」という砂岩土壌があり、上層のガレストロ土壌と重なりあうように形成されています。マチーニョ土壌からは、骨格のしっかりとしたタニックなワインが生まれます。
キャンティ・クラシコエリアの殆どはガレストロの畑が多いですが、標高の高い東側の限られた地域ではこのマチーニョ土壌が見られます。ラーモレのワインは、マチーニョ土壌が特徴ともいえるのです。
この唯一無二のラーモレのテロワールにより、パンツァーノやその他のキャンティエリアで生産されているワインと比べ、フレッシュで、タンニンはきめ細かいが余韻まで長く続き、エレガントさが際立つキャンティになります。
ラーモレとは土地の名前であるとともに、この地で発見されたサンジョヴェーゼの遺伝子の名前でもあります。
通称「ラーモレ・クローン」と呼ばれるこのサンジョヴェーゼは、古くから評価が高く、実はあの偉大なワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」のサンジョヴェーゼの起源とされています。
世界中を襲ったフィロキセラ禍の時代、被害を免れたラモーレの苗木をモンタルチーノに持ち帰り植樹したのが、今のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの始まりと言われているのです。
2021年キアンティ・クラッシコ協会が、キアンティ・クラッシコの生産エリアの中で、品質的に特に優れたワインを生み出す11の小地区に対し「サブゾーン」を導入することが決定しました。
そして、このサブゾーンの一つに「ラーモレ」も選ばれたのです!
この出来事は世界的に有名なキャンティワインにおける歴史的な変革であり、業界内ではビックニュースとして報じられました。
サブゾーンに選ばれた小地区は、今後ラベルにその名前を記載することができます。
ラーモレ村には全部で10のワイナリーがありますが、ラーモレ・ディ・ラーモレはその中で最も広い47ヘクタールの畑を所有しており、おまけに1350年からある最も古いワイナリーです。
周りの生産者は現代的なワイン造りを採用するところが多い中で、ラーモレ・ディ・ラーモレは最新の設備を導入しながらも伝統的な造りにこだわり、ラーモレらしさを引き出したワインを造っています。
ちなみにラーモレ・ディ・ラーモレというワイナリー名は、「サンジョヴェーゼのオリジナル」という意味を込めて付けられた名前で、その名に恥じない「ラーモレの原点」、「サンジョヴェーゼの原点」であるという自信と誇りの表れでもあるのです。
ラーモレ・ディ・ラーモレが所有する畑は大きく分けて5つの区画に分かれています。特徴的なテロワールをもつ畑を使い分けることで、ワインの個性を引き出しています。
@カンポルンゴ海抜420〜576メートル、南西向き。所有する畑の殆どは、表土をガレストロ土壌が覆っていますが、カンポルンゴはマチーニョ土壌が表土に現れています。1982年、2009年に植樹。ワインに骨格とエレガントを与えます。
Aイル・プラート海抜470〜556メートル、西向き。他と比べると砂質傾向の土壌。1945年3月に植えられたアルベレッロ仕立てのブドウの木があります。近年では2009年、2011年、2013年に植樹されています。純粋な果実味、柔らかさのあるタンニン、しっかりと味わいが長く続くワインになります。
Bレ・マッセ海抜607〜655メートル、広さ1ヘクタール程の小さな区画。自然な段々畑で、マチーニョの岩の割れ目に根を張るブドウの木から造られるワインは透き通ったルビー色で、フィネスがあり、フルーティー、しっかりとした酸のある味わいです。
Cグロスポリ海抜540〜580メートル、南向き。マチーニョ由来の明るい黄土色の砂質土壌の段々畑です。古風なアルベレッロ・ラモレーゼの仕立て方法で植えられています。
Dリダルディ海抜598〜655メートル、南西向き。冷涼な風が吹きつける、最も海抜の高い畑。白ブドウ品種(Trebbiano Toscano、Malvasia Bianca)が栽培され、ヴィンサントの生産に使用されています。
ラーモレ・ディ・ラーモレのフラッグシップである、「キアンティ・クラッシコ」。使用している区画は、ブドウ畑地図の@〜Cのブレンドになります。
輝きのあるやや淡いフランボワーズレッド。
熟したラズベリーに、上品でフローラルなアロマ。
瑞々しい果実味、きめ細かいタンニン、伸びやかな酸味が一帯となり、絶妙なバランスを保っています。しっとりと柔らかい質感で非常に繊細な口当たり。フレッシュ感とミネラルを有する心地よい余韻が続きます。
暑い年と言われている2017年でさえ、一貫して「エレガント」で「デリケート」な味わいに徹しており、「ラーモレらしさ」を十分にご堪能頂けます。
商品番号 W-IT20120204
価格3,025円(本体価格:2,750円)
[28ポイント進呈 ]
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キャンティの特別な場所、「ラーモレ」
ラーモレは高地の段々畑から生まれる
エレガントなキャンティ
ラーモレ・ディ・ラーモレは、グレーヴェ・イン・キャンティ地区に属していますが、ラッダ・イン・キャンティ地区との境に近い、高地に位置するワイナリーです。
「ラーモレ」とはこのあたりの集落の名前。この集落の歴史は西暦1000年まで遡り、古くからブドウ栽培が行われてきました。
畑の標高は350〜655メートルにもなり、産地の中でも最も標高が高く、他のキャンティ・クラシコとは一線を画します。
キャンティ山脈の麓にあり、この山脈の最高峰893メートルのサン・ミケーレ山に近い冷涼地域に位置します。ラーモレの人々は、耕作するには過酷な状況であるこの急斜面に段々畑を築き、ブドウを育ててきました。
段々畑のメリットは、急斜面での耕作を可能にするだけでなく、南向きで十分な日照量が得られ、水はけがよく、石垣でつくられた畑からは蓄熱効果もあります。
また典型的な「ガレストロ土壌」に覆われた地質で、水はけがよくサンジョヴェーゼには最適な環境。さらに根が地中深くまではるため、栄養を多く吸収することができます。
さらに、地表の深いところには「マチーニョ」という砂岩土壌があり、上層のガレストロ土壌と重なりあうように形成されています。マチーニョ土壌からは、骨格のしっかりとしたタニックなワインが生まれます。
キャンティ・クラシコエリアの殆どはガレストロの畑が多いですが、標高の高い東側の限られた地域ではこのマチーニョ土壌が見られます。ラーモレのワインは、マチーニョ土壌が特徴ともいえるのです。
この唯一無二のラーモレのテロワールにより、パンツァーノやその他のキャンティエリアで生産されているワインと比べ、フレッシュで、タンニンはきめ細かいが余韻まで長く続き、エレガントさが際立つキャンティになります。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの起源、ラーモレ・クローン
ラーモレとは土地の名前であるとともに、この地で発見されたサンジョヴェーゼの遺伝子の名前でもあります。
通称「ラーモレ・クローン」と呼ばれるこのサンジョヴェーゼは、古くから評価が高く、実はあの偉大なワイン「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」のサンジョヴェーゼの起源とされています。
世界中を襲ったフィロキセラ禍の時代、被害を免れたラモーレの苗木をモンタルチーノに持ち帰り植樹したのが、今のブルネッロ・ディ・モンタルチーノの始まりと言われているのです。
ラーモレがキャンティ・クラシコのサブゾーンに認定!
2021年キアンティ・クラッシコ協会が、キアンティ・クラッシコの生産エリアの中で、品質的に特に優れたワインを生み出す11の小地区に対し「サブゾーン」を導入することが決定しました。
そして、このサブゾーンの一つに「ラーモレ」も選ばれたのです!
この出来事は世界的に有名なキャンティワインにおける歴史的な変革であり、業界内ではビックニュースとして報じられました。
サブゾーンに選ばれた小地区は、今後ラベルにその名前を記載することができます。
最古のワイナリー「ラーモレ・ディ・ラーモレ」
ラーモレ村には全部で10のワイナリーがありますが、ラーモレ・ディ・ラーモレはその中で最も広い47ヘクタールの畑を所有しており、おまけに1350年からある最も古いワイナリーです。
周りの生産者は現代的なワイン造りを採用するところが多い中で、ラーモレ・ディ・ラーモレは最新の設備を導入しながらも伝統的な造りにこだわり、ラーモレらしさを引き出したワインを造っています。
ちなみにラーモレ・ディ・ラーモレというワイナリー名は、「サンジョヴェーゼのオリジナル」という意味を込めて付けられた名前で、その名に恥じない「ラーモレの原点」、「サンジョヴェーゼの原点」であるという自信と誇りの表れでもあるのです。
特徴的なブドウ畑
ラーモレ・ディ・ラーモレが所有する畑は大きく分けて5つの区画に分かれています。特徴的なテロワールをもつ畑を使い分けることで、ワインの個性を引き出しています。
@カンポルンゴ
海抜420〜576メートル、南西向き。所有する畑の殆どは、表土をガレストロ土壌が覆っていますが、カンポルンゴはマチーニョ土壌が表土に現れています。1982年、2009年に植樹。ワインに骨格とエレガントを与えます。
Aイル・プラート
海抜470〜556メートル、西向き。他と比べると砂質傾向の土壌。1945年3月に植えられたアルベレッロ仕立てのブドウの木があります。近年では2009年、2011年、2013年に植樹されています。純粋な果実味、柔らかさのあるタンニン、しっかりと味わいが長く続くワインになります。
Bレ・マッセ
海抜607〜655メートル、広さ1ヘクタール程の小さな区画。自然な段々畑で、マチーニョの岩の割れ目に根を張るブドウの木から造られるワインは透き通ったルビー色で、フィネスがあり、フルーティー、しっかりとした酸のある味わいです。
Cグロスポリ
海抜540〜580メートル、南向き。マチーニョ由来の明るい黄土色の砂質土壌の段々畑です。古風なアルベレッロ・ラモレーゼの仕立て方法で植えられています。
Dリダルディ
海抜598〜655メートル、南西向き。冷涼な風が吹きつける、最も海抜の高い畑。白ブドウ品種(Trebbiano Toscano、Malvasia Bianca)が栽培され、ヴィンサントの生産に使用されています。
キャンティ・クラシコのテイスティングコメント
ラーモレ・ディ・ラーモレのフラッグシップである、「キアンティ・クラッシコ」。使用している区画は、ブドウ畑地図の@〜Cのブレンドになります。
輝きのあるやや淡いフランボワーズレッド。
熟したラズベリーに、上品でフローラルなアロマ。
瑞々しい果実味、きめ細かいタンニン、伸びやかな酸味が一帯となり、絶妙なバランスを保っています。しっとりと柔らかい質感で非常に繊細な口当たり。フレッシュ感とミネラルを有する心地よい余韻が続きます。
暑い年と言われている2017年でさえ、一貫して「エレガント」で「デリケート」な味わいに徹しており、「ラーモレらしさ」を十分にご堪能頂けます。