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ブラニー Blagny

コート・ド・ボーヌの独立したアペラシオンでありながら、日本では滅多にその名前のワインは見ることが無いのが、このブラニーです。他のアペラシオンが村の名前がイコールアペラシオンの名前になっていますが、ブラニーという村は存在せず、いわゆる集落の名前のようなもの。行政区としてはムルソー村とピュリニー・モンラッシェ村にまたがっています。

ブルゴーニュを代表する白ワインの産地に跨っていますが、AOCブラニーとしての販売が許されているのは赤ワインのみ。なぜなら、ブラニーで白ワインを造ると、その位置する区画によって、ムルソーかピュリニー・モンラッシェになるからです。ブラニーにはグラン・クリュはありませんので、存在するワインは、AOCブラニーの赤ワインか、AOCブラニー・プルミエ・クリュの赤ワインだけとなります。

同じ畑でも、赤か白によってアペラシオンが変わるのはコルトンの一部にも見られますが、消費者からすると判断が難しい為、敢えてAOCブラニーの赤と名乗るよりも、コート・ド・ボーヌ・ヴィラージュとしてリリースする生産者もいるようです。

ブラニーの主なプルミエ・クリュ(一級畑)


ブラニーのプルミエ・クリュは、赤ワインを生産するとブラニー・プルミエ・クリュとなりますが、白ワインを造るとムルソーかピュリニー・モンラッシェのいずれかのプルミエ・クリュを名乗ることになります。

ラ・ジュヌロット(La Jeunellotte) ※ムルソー
ラ・ピエス・スー・ル・ボワ(La Piece sous le Bois) ※ムルソー
スー・ブラニ(Sous Blagny) ※ムルソー
スー・ル・ド・ダーヌ(Sous le Dos d'Ane) ※ムルソー
ラ・ガレンヌ(La Garenne) ※ピュリニー・モンラッシェ
スー・ル・ピュイ(Sous le Puits) ※ピュリニー・モンラッシェ
アモー・ド・ブラニ(Hameau de Blagny) ※ピュリニー・モンラッシェ

ブラニーの主な生産者


ティエリー・マトロ

ブラニーに住み、ムルソーに本拠地を置く生産者。生産するワインはムルソーの白ワインが中心ですが、ブラニーの赤やムルソーの赤なども生産。飲み頃を待ってからリリースする姿勢が、フランス国内のレストラン等から高く評価されています。

マルトレ・ド・シュリジー

ブラニーのプルミエ・クリュ、ラ・ジュヌロットを所有し、ムルソー・プルミエ・クリュとしてリリースしています。この畑のブドウだけでワインを造るのはこのドメーヌのみ。同じくブラニーのプルミエ・クリュ、アモー・ド・ブラニーを、ピュリニー・モンラッシェのプルミエ・クリュとしてリリースしています。

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