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カンパーニャ Campagna
カンパーニャ州の州都ナポリは、「ナポリを見てから死ね」と言われる程にナポリ湾一帯の景色は息を飲む程美しく、観光客を魅了し続ける都市です。他にも青の洞窟で有名なカプリ島やポンペイ遺跡、ナポリ王国時代に建設されたカゼルタ宮殿など、観光名所が多数あります。ワイン産地としては古くから有名で、温暖な地中海性気候と豊かな火山性土壌のためワイン造りには理想的な環境です。 海のイメージが強いカンパーニャ州ですが、東側は険しいアペニン山脈がそびえており、ブドウ栽培は沿岸部よりも山間部で行われる事が多いのが特徴です。山間部は寒暖差が大きく上質なワインが造られるため、カンパーニャ州のDOCGワインの全てが、この山間部のイルピニア地方で造られています。
また、古代ローマで最も偉大なワインとされていた「ファレルヌム」は、現在のファレルノ・デル・マッシコ地区で造られたワインとされていて、当時からワインの銘醸地であったことが伺えます。
カンパーニャワインの発展に大きく貢献した2つのワイナリー
現在のカンパーニャワインは、南イタリアを代表する産地として世界的に名高く、タウラージを筆頭に高品質なワインを産出しています。
しかし20年程前までのカンパーニャは、恵まれすぎた自然環境にあぐらをかき、手を掛けなくともワインが造れ売れたため、品質が低下していました。
そんなカンパーニャを劇的に変化させたのは、2つのワイナリーです。
1つは「マストロベラルディーノ」。ワイン造りは200年以上もの歴史をもつ名門ワイナリーで、「この蔵の存在無くして、現在のカンパーニャワインは無かった」とまで言われる程です。
戦後、ワイン市場は国際品種ブームが巻き起こり、カンパーニャの中でも国際品種に植え替える生産者が増えていきました。そんな中で、カンパーニャの固有品種の潜在能力を信じ守ろうとした人物、それが9代目当主のアントニオ・マストロベラルディーノ氏でした。現在、白ブドウで高く評価されている「グレーコ種」や「フィアーノ種」は、このマストロベラルディーノのおかげなのです。
また、カンパーニャを代表する3大DOCG「タウラージ」「フィアーノ・デル・アッヴェリーノ」「グレコ・ディ・トゥーフォ」に厳格な生産規定を定め、品質の向上を図りました。決して市場に踊らされる事なく、固有品種によるクラッシックなワイン造りを続け、周りの生産者に継承していったのです。その地道な努力が実を結び、「タウラージ」は南イタリアとして初のDOCGワインに昇格します。その後もフィアーノ種、グレーコ種、ラクリマ・クリスティなど、伝統ワインの世界的評価を高めるために尽力しました。
そう、マストロベラルディーノは現代のカンパーニャワインの基盤を固めたワイナリーなのです。
そして90年代半ばに流星の如く現れたのが、もう一つのワイナリー「フェウディ・サン・グレゴーリオ」です。
フェウディ社は、莫大な資本をもとに、最新の施設とテクノロジーを駆使し近代的なワインを造りました。そして卓越したマーケティング力で市場を海外に定め、一気に世界中にカンパーニャワインを知らしめたのです!
彼はカンパーニャワインの知名度を上げただけでなく、まわりの生産者たちがフェウディ社の成功に刺激され、「自分たちも良いワインを造ろう!」と個々が独立、大いに飛躍していったことです。
もともとポテンシャルがズバ抜けて高かったカンパーニャ州。彼らが本気を出してワインを造ったら、間違いなく美味しいものができるのです。
歴史と伝統の「マストロベラルディーノ」と、新進気鋭な「フェウディ・サン・グレゴーリオ」。
正反対の性格とも言えるこの2つのワイナリーによって、再び世界の表舞台にのし上がったカンパーニャワインに、今後も目が離せません!
産地ごとのワインの特徴
内陸部のイルピニア地方は、火山性土壌の丘陵地帯でカンパーニャを代表する3大DOCGワインが造られています。
一つは、「タウラージ」です。アリアニコ種から造られ骨格のしっかりとした赤ワインです。熟成能力の高さを感じる、がっしりとした酸とタンニンに、スパイスのニュアンスが感じられます。
そして、トゥーフォー(凝灰岩土壌)で栽培されるグレーコ種で造った白ワイン「グレコ・ディ・トゥーフォ」は、酸が強く凝縮感があり熟成にも耐えうる厳格なワインです。それとは対象的に、フィアーノ種から造られる白ワイン「フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ」は、フラワリーな香りと繊細でエレガントな味わいです。
北部のラッツィオ州に近い海岸沿いでは、ファランギーナ種によるDOCGファレルノ・デル・マッシコが造られます。アロマティックで思わずうっとりしてしまう優美な味わいで、古代ローマ人が「最も偉大なワイン」と称賛したのも頷けます。
海岸部のナポリ湾に程近いヴェズーヴィオ火山周辺では、コーダ・ディ・ヴォルペ種やヴェルデーカ種による白ワイン、ピエディロッソ種やシャシノーゾ種などによる赤ワインなど、固有品種による親しみやすい味わいのDOCヴェズーヴィオがあります。またこの呼称に含まれる「ヴェズーヴィオ・ラクリマ・クリスティ(キリストの涙)」というワインも不動の人気です。
古代からタイムスリップしたワイン!
古代品種が見直され、独自のテロワールが重視される様になった昨今。 カンパーニャ州では、驚くべきプロジェクトが立ち上がっています!
それは、2000年前のヴェズーヴィオ火山の噴火によって街が丸ごと埋まってしまった都市「ポンペイ遺跡」に当時のブドウ栽培を再現しようという試みで、2000年前と同じブドウ品種を同じ位置に植えてワインを造る、といったプロジェクトです。
その名も「ヴィッラ・デイ・ミステリ(神秘的な集落)プロジェクト」。
古代ローマにおいても、ポンペイ城壁内のブドウ畑は城壁外よりも品質の高いワインが出来るとされており、貴族などから愛飲されていたそうです。 当時の人達が飲んでいたワインが2000年の時を超えて現代に蘇ったワイン。なんともイタリアらしいロマンあふれるプロジェクトです。
ちなみにこのプロジェクトをイタリア政府機関より一任されたのが、あのマストロベラルディーノです。
緑、白、赤のイタリアカラー イタリア王妃も愛した郷土料理
温暖な気候に恵まれたカンパーニャは、トマトの栽培に適しており生鮮用、加工用共に生産量が多い州です。
バジルはリグーリア州のジェノヴェーゼが有名ですが、カンパーニャでも栽培されていて、リグーリアよりも葉が大きく香りが一段と強いのが特徴です。 また牛・豚などの畜産業も盛んで、かつて湿地帯だった頃に水牛が生息していた名残りから、今でも水牛の飼育が行われています。そしてこの水牛のミルクで作ったチーズこそが「モッツァレッラ・ディ・ブーファラ」なのです。牛のミルクで作ったモッツァレッラよりも濃厚でジュージーな味わい。そして水牛は搾乳量が少ないので高価なモッツァレッラになります。
このトマト、バジル、モッツァレッラの3大特産物をまるまる楽しめる郷土料理が、イタリア料理の定番「ピッツァ・マルゲリータ」と「カプレーゼ」です。 緑、白、赤のイタリアンカラーで、日本でもお馴染みのイタリア郷土料理。 特にピッツァ・マルゲリータは、ナポリのピッツァ職人がマルゲリータ王妃のために国旗の色を表現して作ったピッツァと言われており、王妃は大変気に入って自分の名前をそのまま付けたのだとか。
どちらの料理も特産物をいっぺんに楽しめる、カンパーニャ州を象徴する料理です。