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ビオンディ・サンティ
Biondi Santi
「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」=ビオンディ・サンティ家
イタリアにあまたあるワイナリーのなかで、ここまで一つのワインの誕生と歴史に密接に絡み合ってきたワイナリーは存在しません。
その起源は、1800年代にまで遡ります。代々、自然科学の研究者を輩出してきたサンティ家にクレメンテという男性が登場します。クレメンテ・サンティは、その生涯を「サンジョヴェーゼ種」の研究に捧げました。その彼が考案した赤ワインが「ブルネッロ」であったのです。1867年のパリ万博にも出展された「ブルネッロ」は、その後もサンティ家と躍進を続け、モンタルチーノの醸造業のリーダーとして君臨してきたのです。その栄光に満ちた伝統と歴史は、すべてのワイン醸造業者のあこがれの的と言われています。
本拠地であるグレッポのワイナリーから毎年世に送り出される「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、現在でも世界の中でも最も重要なワインと位置づけられています。
ビオンディ・サンティ家の誇りと象徴「グレッポ農園」と代々の当主たち
ビオンディ・サンティ家が所有する「グレッポ農園」は、この家の使命ともいえる「サンジョヴェーゼ種」の栽培が1800年代初頭から行われていた農園です。
クレメンテ・サンティは、サンジョヴェーゼの純度を高めることに成功。その孫のフェッルッチョは、1800年代半ばにブドウネアブラムシというブドウの天敵が南米からもたらされたのをきっかけに、サンジョヴェーゼをその害虫から守り、さらに抵抗力が強いサンジョヴェーゼの改良に成功したのです。ちなみに、フェッルッチョの母カテリーナはクレメンテ・サンティの娘で、フィレンツェ出身の医師ヤコポ・ビオンディと結婚しました。夫妻の間に生まれたのがフェッルッチョです。彼は、母方の祖父からワイン醸造への情熱を受け継ぎ、ビオンディ・サンティの名字を名乗るようになります。
フェッルッチョ・ビオンディ・サンティが、改良後のブドウの木から初めて「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」を作り上げたのは1888年でした。
フェッルッチョの息子のタンクレーディ・ビオンディ・サンティも高名なワイン醸造研究家であり、祖父が生みだした「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」の特色を成文化し、規律を設けました。商才もあったタンクレーディの活躍で、数十年のあいだに「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」はワイン界で不動の地位を築き上げたのです。
タンクレーディの息子フランコも、ペルージャ大学の農学部を卒業、ワイン醸造研究家の道を進みました。彼は、父から「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」の厳密な伝統を受け継ぎ、さらにブドウ園の拡大に心血を注ぎました。
ビオンディ・サンティ家が代々情熱を注いできた「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、世界のワインファンをモンタルチーノに向かわせるほどの実力を備えてきました。その将来は、フランコの子供たちヤコポとアレッサンドラの肩にかかっています。
ビオンディ・サンティのブドウ畑
現在、ビオンディ・サンティはグレッポに47ヘクタール、ピエリに105ヘクタールのブドウ園を所有しています。
そのうち、サンジョヴェーゼ種のブドウ畑は25ヘクタール、木々は植えられた年代ごとに1930年から1972年のものが5ヘクタール、1988年と1989年に植えられたブドウが8ヘクタール、2000年と2001年のものが6ヘクタール、最も若い木は2004年から2006年に植樹されて6ヘクタールとなっています。
農園の土壌は非常に肥沃で、アペニン山脈付近によくある粘土質の角柱の石が多く見られます。1ヘクタールあたりのブドウの収穫量は非常に低く、30~50キンタル。現在の生産量は、年間8万本を超えることはまれだといいます。そのうち、リゼルバが1万本程度。リゼルバは、条件をクリアした年にしか生産されません。
ブドウの収穫は9月半ばと決まっており、すべて手摘みされた後、厳しく選別されます。通常のブルネッロは、最低でも樹齢が10年を超えたブドウから、またリゼルバは樹齢が25年を超えたブドウからという厳しい規則があります。そして、どんなに葡萄の収穫量が少ない年でも、他所から購買したブドウは絶対に使わないという鉄則が守られています。
ビオンディ・サンティのワイン
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
歴史的なブドウ園から収穫されるブドウを、クロアチアのスロヴォニア製のオーク樽を太陽光の下に置いて熟成させるという独自の製法を守っています。そして、驚くべきことに「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は20年から40年の保存が可能と言われているのです。ビオンディ・サンティ家の現当主フランコは常に、飲む数時間前にボトルの栓を抜くようにと呼びかけています。
光を通す美しいルビー色の「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、繊細な花々の香りのあとに、甘く優しいスパイスが香ります。そしてジンジャー、バーベナ、ミントのほのかな香りが続くのです。味は、香りと対照的に非常に貴族的で厳格です。ドラマチックにブルネッロ特有の深い味わいにたどり着くのです。
「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」は、アニバーサリーなどの大きなイベントのさいに栓を抜くのにふさわしいワインと言われています。そのような機会に、洗練された肉料理とおいしくいただけます。また、食事の締めに飲むのにも向いていると言われています。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルバ
「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルバ」が神話となったのは、ブドウの収穫がその生産に適している条件をクリアした年にしか生産されないためです。また、イタリアの赤ワインの中では、最も長期の保存に絶えうるワインとも言われています。現当主フランコ・ビオンディ・サンティによれば、「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルバ」は飲用する8時間前に栓を抜くことが望ましいとのこと。
ワイングラスさえも染めそうな美しいルビー色をしており、スミレの花の香りや果汁の多い果物の香りに続き、優美なアロマの芳香、ジンジャー、シナモン、タバコの匂いが鼻腔を満たします。ワインを口にしたあとも、これらの香りは続き、重々しい味わいが口腔に広がっていきます。リゼルバの名にふさわしい重厚感に圧倒されます。
肉の炭焼きなどのシンプルな料理、ジビエと相性が抜群です。また、ペコリーノチーズとは特ににおいしくいただけます。