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価格1,342円(本体価格:1,220円)
価格1,463円(本体価格:1,330円)
価格2,464円(本体価格:2,240円)
価格2,376円(本体価格:2,160円)
価格2,970円(本体価格:2,700円)
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価格1,078円(本体価格:980円)
価格1,518円(本体価格:1,380円)
価格1,320円(本体価格:1,200円)
価格1,639円(本体価格:1,490円)
ポルトガルのスパークリングワイン
ポートワインがあまりにも有名なポルトガルですが、それ以外にも多様なワインが生産されています。近年はそのクオリティが知られるようになり、メディアや評論家から高い評価を獲得して、スポットライトを浴びる銘柄も増えてきました。そんなポルトガルでは、スパークリングワインもまた見逃せないジャンル。発泡系のワインは世界各地で生産されており、品質も価格も幅広いですが、ポルトガル産のスパークリングワインは非常にリーズナブル。もちろん高級銘柄もありますが、市場に出回っているもののほとんどが、1000円台もしくはそれ以下で入手できるのが嬉しいところ。特別な呼称のつけられた銘柄はありませんが、スパークリング好きならこれからぜひ注目しておきたい産地の一つです。
爽やかさとお手頃価格が魅力、微発泡のヴィーニョ・ヴェルデ!
「緑のワイン」を意味するヴィーニョ・ヴェルデは、ポルトガル北部・ミーニョ地方で生産されるワインの銘柄。よく誤解されがちですが、ヴィーニョ・ヴェルデ自体はスパークリングワイン専用の名称でなく、スティルワインの赤・白・ロゼも存在しています。とはいえヴィーニョ・ヴェルデと言えば、日本では爽やかな微発泡タイプがお馴染みとなっており、酒屋さんのみならずスーパーなどでもその姿をよく見かけます。
このような微発泡タイプのヴィーニョ・ヴェルデは、柑橘系フルーツの豊かな果実味があり、溌剌とした酸味をたっぷりと備え、全体的に爽快でフレッシュな仕上がりが特徴。ヴィーニョ・ヴェルデに使われるブドウは、完熟しないうちに収穫されるのが特徴で、これが緑のワインという名前の由来であると同時に、みずみずしい味わいを産む理由ともなっています。
リーズナブルな価格で買えるのも、ヴィーニョ・ヴェルデの大きな魅力の一つ。1000円を切るような銘柄は気兼ねなく開ける事ができ、アルコール度数が低く飲みやすい事もあって、よく冷やしてビール代わりにグビグビ飲んでも美味しいワインです。もう少しグレードの高い、酸やミネラル感がしっかりした良質なヴィーニョ・ヴェルデになると、和食の他様々な食事との相性も抜群。カルパッチョやマリネ、刺身やお寿司など、魚介類の料理ともよく合うのでオススメです。
高度な技術が無かった昔は、ヴィーニョ・ヴェルデは熟成向きでない上に、炭酸が抜けやすいなど輸送上のトラブルがつきものとなっていました。しかし現在では、便利なスクリューキャップの普及によってその問題も解決。安定した供給が可能となった近年、特に欧米でその人気が大ブレイクし、生産量・輸出量共に爆発的な勢いで増加してきました。今やヴィーニョ・ヴェルデはポルトガルを象徴するワインとして、ポートワインと双璧を為す存在と言えるでしょう。
カヴァの強力なライバル!?シャンパン製法のハイコスパ品!
ポルトガルは12世紀までスペインの統治下にあった時代があり、文化的に近い点が現在でも散見されます。さらに地理的に隣国という事もあって、ワインの特徴にはスペインの大きな影響が見られ、使われているブドウ品種にも共通点が見られます。
ところでスペインの発泡性ワインと言えばカヴァ。本場シャンパーニュと同様の瓶内二次発酵方式を用いつつも、安価に抑えられた高いコストパフォーマンスが世界的な人気を獲得。特にここ30年近くで爆発的に生産量を増やし、愛好家から熱烈な支持を受けてきました。
スパークリングワイン市場に大きな影響を与えたカヴァですが、実はポルトガルでもそれに負けないくらいの魅力を秘めた、良質なスパークリングワインが造られているのをご存知でしょうか。これもスペインの影響なのかはわかりませんが、多くは1000円台のリーズナブルな価格にして、シャンパーニュやカヴァと同様の瓶内二次発酵方式を用いた銘柄を、日本でも見かけるようになってきているのです。
その中心となっている産地が、ミーニョやドウロなどにほど近いベイラス地方。中でもDOPバイラーダは、バガという品種を使った赤ワインで以前より名高い産地ですが、近年は瓶内二次発酵のスパークリングワインでも知られるようになりました。ブドウはあまり聞いた事のない、土着品種が使われている事が多いですが、それが味わいにポルトガルならではの個性を出しており、なおかつクオリティが高い事で大きな支持を得ています。
同じくDOPタヴォラ・ヴァローザも、瓶内二次発酵方式を用いたスパークリングワインが評判となっており、こちらではちょっとだけ高級路線のものが多い模様。お値段は張るようになりますが、本場シャンパーニュと対抗できるような品質を備え、ポルトガル屈指のプレミアムなスパークリングワイン産地としてその地位を確立しているようです。
これらベイラス地方の産地だけにとどまらず、ポルトガルの他の地域でも、安価で本格的な造りのスパークリングワインが生産されています。しかしながら現状では、日本にいながら入手できるポルトガル産スパークの銘柄は、決して充実しているとは言えません。将来もっと注目を浴び、多数の銘柄が出回ってくるようになれば、コストパフォーマンスの面で拮抗するカヴァにとっては、強力なライバルとなる事に間違いないでしょう。