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ドメーヌ・ド・ラ・ジャナス

Domaine de la Janasse

ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスは、ローヌ渓谷南部のクルテゾンに位置する、ヨーロッパの中では比較的新しい生産者です。サボン家族によって所有・運営されており、ジャナスという名は、クルテゾンにある彼らが所有する農園から付けられたものです。

赤ワインと白ワインの両方を生産し、コート・デュ・ローヌのワインやIGPワインといった数々のワインを生産しています。一番主なものはシャトー・ヌフ・デュ・パプのワインであり、特に彼らが生産する赤ワインは世界で非常に高い評価を受けています。

ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスの歴史・生産


ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスは、かつて栽培したブドウをネゴシアンへ販売する事業を行っていました。1967年、このドメーヌの創業者であるエメ・サボンは、軍の仕事から帰ってきた後、彼の父が所有するブドウ畑を引き継ぎました。その後、自身のセラーの建設し、1973年から正式なドメーヌとしての活動を始めました。

1991年、ボーヌでブドウ栽培と葡萄酒学を学んだエメ・サボンの長男クリストフが、ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスの事業を手伝うようになりました。その時以来、ドメーヌでは様々なキュヴェが開発され、新しい市場へも事業を拡げていきました。

2001年には、トゥールーズ大学で葡萄酒学を学んだ長女イザベルがチームに加わり、家族全員でドメーヌを経営するようになりました。

15ヘクタールのブドウ畑から始まったドメーヌ・ド・ラ・ジャナスは、長年に渡りその敷地を拡大させ、現在は90ヘクタール以上にまで成長を遂げました。

彼らが主に活動するシャトー・ヌフ・デュ・パプでは、15ヘクタールのブドウ畑を所有し、15種類の異なる区画からブドウを収穫しています。そのうち1区画は白ワイン生産のためのブドウが栽培されており、残りは赤ワイン生産用のものとなっています。

栽培するブドウは、異なるテロワールや土壌のタイプを持つ地域に散らばっています。彼らは古いブドウを扱っており、一番古いものでは90年に近いものがあります。13種類のブドウを栽培し、そこにはグルナッシュ、ムールヴェードル、シラーといった基本的なものから、クノワーズ、ヴァカレーズ、ブールブランといった、あまり知られていないものまで含まれています。

ドメーヌ・ド・ジャナスでは、様々な種類の鍬や耕起の方法を扱い、ブドウの木の根を地面へ深く入り込むように工夫をしています。彼らは土地の品質を念頭に置き、合成製品や除草剤、また化学製品の使用を制限することによって、その土地に合う方法を常に選択しています。

1993年から一部のブドウを除梗することを始めました。この手法は現在も続けられており、今日では少なくとも80%のブドウが茎なしで発酵されています。マロラクティック発酵を採用し、ブドウの種類によって発酵や熟成に使用する樽を変えています。グルナッシュの発酵にはコンクリート製の樽を使用し、フードルで熟成させます。またムールヴェードルやシラーの発酵には、短い円錐型のオーク樽が使用され、熟成には新しいフレンチオーク樽とフードルを組み合わせたものが使用されています。ワインはそれぞれ12〜14か月間熟成されます。

ジャナスのフラッグシップ、シャトーヌフ・デュ・パプ


ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスが造るワインといえば、シャトーヌフ・デュ・パプのワインと答える方が多いのではないでしょうか。彼らはシャトーヌフ・デュ・パプにおいて、赤ワインと白ワインの両方を生産しています。

シャトーヌフ・デュ・パプ・トラディションは、グルナッシュ75%、シラー15%、ムールヴェードル10%で造られており、どのブドウも平均40年ほどのものが使用されています。ワインは異なるテロワールで栽培されたからブドウから生産し、フードルとオーク樽を組み合わせて12か月間熟成されます。生産量は平均1250ケースです。

シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・ショパンは、100%の古いグルナッシュから造られており、ブドウは全て100年以上前に植えられた木から収穫されたものが使用されています。熟成には70%はフードル、30%は樽が使われ、樽のうち25%は新しいフレンチオーク樽を使用し、12か月間熟成されます。生産量は平均1000ケースです。

シャトーヌフ・デュ・パプ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュは、グルナッシュ85%、シラー10%、そしてムールヴェードル3%のブレンドで造られています。ラ・クロー地区に植えられた60年〜100年以上の古いブドウの木から収穫された果実を使用し、そのうち65%が除梗されたものです。ワインは75%がフードルで、残りの25%が40%新しい木材が含まれたフレンチオーク樽で12か月間熟成されます。毎年平均850ケースが生産されています。

2007年、ドメーヌ・ド・ジャナスはシャトーヌフ・デュ・パプ・XXLを生産しました。このワインは、95%の古いグルナッシュと5%のムールヴェードルのブレンドから造られています。ワインはボトルに入れられる前に、3年間樽で熟成されます。アルコール度数は16.5%と通常より高めであり、生産数は少量で約115ケースが販売されています。

白ワインであるシャトーヌフ・デュ・パプ・ブランは、グルナッシュ・ブラン50%、クレレット25%、ルーサンヌ25%のブレンドから造られます。80%新しいフレンチオーク樽で7か月熟成され、年間平均生産量は350ケースです。

また、シャトーヌフ・デュ・パプ・ブレステージ・ブランは、ルーサンヌ70%、グルナッシュ・ブラン15%、クレレット15%のブレンドで造られ、新しいフレンチオーク樽で平均14か月間熟成されます。このワインは、年間90ケースしか生産されていません。

そして、ドメーヌの存在する現地でのみ販売されているヴァン・ド・パイユが非常に少量で生産されています。デザートワインとして楽しむことのできるこのワインは、その事実を知っている人のみがたどり着くことのできる希少なものです。

ドメーヌ・ド・ラ・ジャナスでは、ワイン造りにおいて、彼らが所有する土地や環境のことを第一に考え、それぞれが持つ個性を最大限に引き出すためのプロセスを選択してきました。彼らの独自の哲学は、シャトーヌフ・デュ・パプのワインのみならず、彼らの生産する全てのワインに反映されています。そしてその進化は止まることなく、今後ますます広がっていくでしょう。

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