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コート・ド・ニュイ Cotes de Nuits

黄金の丘(コート・ドール)と呼ばれるブルゴーニュワインの中心地は、北のコート・ド・ニュイと南のコート・ド・ボーヌに二分されます。コート・ドールは県名でもあり、山の斜面に沿って南北に延びているこの地域は、斜面のブドウ畑が秋に黄葉して黄金色に埋め尽くされることからその名が付けられたと言われます。コート・ド・ニュイはディジョンの南に接するマルサネからニュイ・サン・ジョルジュまでの、長さ約20キロのエリアで、この地域は特にピノ・ノワール種に最適な土壌とされ、偉大な赤ワインが数多く生産されます。

コート・ド・ニュイの村々


コート・ド・ニュイ地区は県庁所在地ディジョンのすこし南からはじまり、コルゴロアン村まで続く約20キロメートルあまりの地域です。コート・ド・ニュイは、この地域の中心都市であるニュイ・サン・ジョルジュ名前から名づけられました。

北からマルサネ、フィクサン、ジュヴレ・シャンベルタン、モレ・サン・ドニ、シャンボール・ミュジニー、ヴージョ、フラジェ・エシェゾー、ヴォーヌ・ロマネ、ニュイ・サン・ジョルジュ、プレモーの村があります。

この地区のぶどう畑は東から東南向きのなだらかな斜面にあり、水はけにすぐれ、加えて日照量に恵まれています。畑は無数のクリマに細分化され、そのクリマが特級と第1級に格付けされており、ブルゴーニュの中でも特に品質レベルが高い地区です。AOCとして認められる村は下記となります。

1. マルサネ(Marsannay)

ニュイ地区の入り口にあたるマルサネは、ロゼで有名な産地です。この地域はかつてコート・ディジョネと呼ばれ、ディジョンで飲まれるワインをまかなっていましたがフィロキセラで全滅。その後長い間低迷していましたが、1987年にAOCに昇格しました。ロゼのほかに赤と白が認められています。

2. フィサン(Fixin)

フィサンは、マルサネが昇格するまでコート・ドール最北端のAC村でした。南隣は有名なジュヴレ・シャンベルタンで、ワインの質も似ており、深い色調の薫り高い力強いタイプとなります。僅かに白ワインも生産しています。

3. ジュヴレ・シャンベルタン(Gevrey-Chambertin)

ジュヴレ・シャンベルタンは、偉大なシャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズを産する村です。この偉大な畑のまわりに、シャンベルタンの名前を付けることのできる7つの特級畑があります。色合いの濃い芳醇なワインで、ニュイのなかでも最も力強いワインとされており、赤ワインのみがAOCワインとして認められます。

<9つの特級畑>

シャンベルタン(Chambertin)
シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ(Chambertin Clos de Beze)
シャペル・シャンベルタン (Chapelle-Chambrtin)
シャルム・シャンベルタン (Charmes-Chambertin)
グリヨット・シャンベルタン (Griotte-Chambertin)
ラトリシエール・シャンベルタン(Latricieres-Chambertin)
マジ・シャンベルタン(Mazis-Chambertin)
リュショット・シャンベルタン ( Ruchottes-Chambertin)
マゾワイエール・シャンベルタン(Mazoyeres-Chambertin)

4. モレ・サン・ドニ(Morey-Saint-Denis)

モレ・サン・ドニは、ジュヴレ・シャンベルタンとシャンボール・ミュジニーにはさまれた村で、5つの特級畑がありますが、ボンヌ・マールについてはシャンボール・ミュジニーにもまたがっています。(約15haのボンヌ・マールは、シャンボール・ミュジニー側に13.5haとモレ・サン・ドニ側に1.5haにまたがっています。)少量ですが良質な白ワインも生産しています。

<5つの特級畑>

クロ・ド・ラ・ロシュ(Clos de la Roche)
クロ・サン・ドニ(Clos Saint-Denis)
クロ・ド・タール(Clos de Tart)
クロ・デ・ランブレ(Clos des Lambrays)
ボンヌ・マール(Bonnes-Mares)

5. シャンボール・ミュジニー(Chambolle-Musigny)

シャンボール・ミュジニーはコート・ド・ニュイで、もっとも女性的と形容されるワインです。特級畑はミュジニーとボンヌ・マールのふたつ。特級のミュジニーは白も認められていますが、現在は生産されていません。(コント・ジョルジュ・ド・ヴォギュエがミュジニー・ブランを生産していましたが、ブドウの木の植え替えにより畑の木が若木になった為、1994年からブルゴーニュ・ブランとして生産しています。)

<2つの特級畑>

ミュジニー(Musigny)
ボンヌ・マール(Bonnes-Mares)

6. ヴージョ(Vougeot)

ヴージョはクロ・ド・ヴージョだけが特級畑となりますが、単一畑としては最大の50ヘクタールの広さを誇ります。クロ・ド・ヴージョはクロ(石垣)に囲まれた畑で、その畑には約70人の所有者がいるため、造り手によってワインの品質には大きな差が出ているのも事実です。

<1つの特級畑>

クロ・ド・ヴージョ(Clos de Vougeot)

7、ヴォーヌ・ロマネ (Vosne-Romanee)

ヴォーヌ・ロマネはブルゴーニュで最も偉大なワインを生むアペラシオンで、その最高峰はあのロマネ・コンティです。そのロマネ・コンティを中心に5つの特級畑がとり囲みます。フラジェ・エシェゾーは特級畑のエシェゾーとグラン・エシェゾーを産する村ですが、フラジェ・エシェゾーというアペラシオンがないのでこの村のワインは、このヴォーヌ・ロマネのアペラシオンで出されます。ワインは赤だけが認められており、1級ものでさえ並外れてすばらしいものがたくさんあります。

<8つの特級畑>

ロマネ・コンティ(Romanee-Conti)
ラ・ターシュ(La-Tache)
ラ・ロマネ(La Romanee)
リシュブール(Richebourg)
ロマネ・サン・ヴィヴァン(Romanee-Saint-Vivant)
ラ・グランド・リュ(La Grand Rue)
グラン・エシェゾー(Grands Echezeaux)
エシェゾー(Echezeaux)

8. ニュイ・サン・ジョルジュ(Nuits-Saint-Georges)

ニュイ・サン・ジョルジュは特級畑こそありませんが42ほどの1級畑があり秀逸なものも数多く生産されています。栽培面積もジュヴレ村に次いで広くアペラシオンにはすぐ南のプレモー村もふくまれます。ワインは赤だけでなく少量の白ワインも造られます。


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