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アンリ・ド・ヴォージャンシー

Henry de Vaugency


1732年創業。「アンリ・ド・ヴォージャンシー」はコート・デ・ブラン地区のオジェ村に8haの畑を持つ歴史あるメゾンです。オジェ村の畑は全てがグラン・クリュ。樹齢は40年以上の古樹畑で減農薬栽培(リュット・レゾネ)を施行している、正に名門シャンパーニュです。生産量も非常に限られており、なかなか目にすることの少ないシャンパーニュでもあります。

そして、この「アンリ・ド・ヴォージャンシー」はメゾンが「結婚のテーマ・パーク」になっていると言う、世界的に見ても珍しいメゾンです。近くの教会で結婚式を挙げたカップルが二次会で食堂を使用したり、庭で記念撮影したり、1820年〜1920年の「結婚」をテーマとした博物館まで併設されていて、当時の宝石や家具、衣装、風習や儀式など多数の資料が展示されています。

施設内の建物の美しさと素晴らしさも秀逸で、エチケット(ラベル)のハートのマークにキスする鳩のデザインも相まって、マリアージュ(結婚)に相応しいシャンパーニュです。ヨーロッパでは結婚式の引き出物に使われることも多いシャンパーニュでもあります。

厳格なリュット・レゾネを実践する名門メゾン


「アンリ・ド・ヴォージャンシー」はリュット・レゾネ(減農薬栽培)に取り組んでいることでも知られています。これは化学肥料、除草剤、殺虫剤を殆ど使用しない農法です。所有するオジェ村の8haの畑はす全てがグラン・クリュ。

コート・デ・ブランを代表する名門メゾンの現当主である8代目パスカル・アンリは2001年に継承後、「1年のほとんどの時間を畑で過ごしています」との事。この言葉からはシャンパーニュ造りにかける情熱と技術者としての気質が窺えます。シャルドネは所有する畑の物のみ使用。近年リリースされたロゼに使われるピノ・ノワールは自社生産ではなくブジーから購入しているそうです。

伝統的な製法で醸される極上のシャンパーニュ


誰が飲んでも飲みやすく美味しいと感じるシャンパーニュを目指す「アンリ・ド・ヴォージャンシー」。その製法は伝統的な木製垂直プレス機を使用。その後マロラクティック発酵を行います。このマロラクティック発酵とはシャンパーニュにおいては一般的な発酵方法で、ワインの酸味を減少させる効果があります。また、バクテリアの一種である「オエノコッカス」がリンゴ酸を乳酸に変化させるのでシャンパーニュに甘いバターのようなアロマをもたらす効果もあります。

フレッシュなアロマに自然な酸味が調和した力強いボディ。繊細で細かい泡が印象的な「アンリ・ド・ヴォージャンシー」のシャンパーニュは伝統的な製法によって生み出されるのです。

世界でも珍しい、「結婚」がテーマのメゾン


メゾンに併設されたレストランは、結婚式の二次会で使用されます。これはメディア戦略の一つでもあるようです。併設されている博物館にも18〜19世紀の歴史的なオブジェや、当時の結婚式で使用されたアイテムが飾られています。

パーティでは当然、メゾンの代表作であるシャンパーニュ「キュヴェ・デ・ザムルー・ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ」が全ゲストに振舞われます。現当主のパスカル・アンリ氏のお父さんが育てる薔薇をはじめとして、色とりどりの花が咲き誇る美しい中庭での記念撮影は、結婚する二人も招かれたゲストも、居合わせた全ての人たちが幸せを感じる空間になることでしょう。因みに、引き出物にもシャンパーニュが用意されているとの事です。

愛し合うカップルのためのキュベ


看板シャンパーニュの「キュヴェ・デ・ザムルー ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ」に使われているブドウはシャルドネ100%(グラン・クリュ)で、複数年のブドウを絶妙にブレンドしています。

ドサージュ(補糖)は約6g。優しい甘みは「誰が飲んでも飲みやすく」というメゾンの概念を体現しています。そして、「キュヴェ・デ・ザムルー・ブラン・ド・ブラン・グラン・クリュ」は(その可愛らしいエチケットも含めて)「愛し合うカップルのためのキュヴェ」というイメージがあり、ヨーロッパの国々では結婚式の引き出物として使われることが多いようです。

食事とのマリアージュ


通常はシャンパーニュというと食前酒、一般的には乾杯などに使われることが多いのですが、当主パスカル・アンリ氏へのインタビューよると、食中酒としてフレッシュな魚介類やフォアグラと合わせてほしいとの事。日本食ではお刺身、お寿司は特にオススメで、グリルした魚介類もシンプルな塩焼き等に合わせると良いそうです。

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