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トスカーナ Toscana

州都は花の都として知られるフィレンツェ。映画「冷静と情熱のあいだ」の舞台にもなったドゥオーモや赤い屋根が一面に広がる美しい街並みは、日本でも大変人気な観光スポットです。

中部イタリアに位置するトスカーナ州は、ピエモンテ州と並び高品質なワインを造る銘醸地で、海に面していますが山岳・丘陵地帯が広いため赤ワインの生産量が多いのが特徴です。

イタリアワインの代名詞『キャンティ』はこの州から造られるワインで、古くから世界中で親しまれてきました。もう一つ特筆すべきは、トスカーナワインの殆どが『サンジョヴェーゼ種』を使っているという事。トスカーナで認定されているDOCG11銘柄のうち、なんと8銘柄がこのサンジョヴェーゼ主体のワインなんです。しかしクローンの多いサンジョヴェーゼは、その土地ごとに香りや味わいが全く異なり、DOCG8銘柄に其々の個性を与えています。ブラインドティスティングで「サンジョヴェーゼを当てるのが難しい!」と言われるのはそれが所以でしょう。

「原産地呼称」のはじまり


14〜15世紀のルネッサンス期に活躍した貴族たちの影響により、トスカーナワインの品質は向上します。当時の貴族は広い農地を所有し農民を雇い、ブドウ畑やオリーブ、野菜、果実など様々な作物を栽培し自給自足の生活をしていました。単一畑が主流のピエモンテとは異なり、今でも混合耕作の伝統が残っているのはこの時代背景によるものです。トスカーナに点在するお城とその周りに広がる整頓されたブドウ畑、様々な作物による農園は大変美しい風景として今でも残っています。

この時代に大きな功績を残したのが、フィレンツェで銀行業として財をなしたメディチ家です。メディチ家の一人コモジ3世は、著名なワイン生産地を保護するために生産地の線引きをしてその範囲外でそのワイン名の使用することを禁じました。世界で初めて原産地保護を行った人物なのです。

余談ではありますが・・・メディチ家の娘のカテリーナはフランスのアンリ2世に嫁いだ際におかかえコックを引き連れ、当時最先端のフィレンツェ料理と食器類(フォークなど)をフランスに伝え、その後のフランス宮廷料理に大きな影響を与えたと言われています。

アンティノリ家の功績と、貴族の気まぐれ?で生まれた「サッシカイア」


1970年代になるとアンティノリ家を中心とするキャンティ・クラシコ地区の貴族が、イタリアワインの近代化を目指し「世界に通用する品質の高いワイン」造りを始めます。これを「イタリアワインルネサンス」と呼び、現代のイタリアワインの基盤になったと言われています。

また1980年代に入るとワイン法にとらわれず自由な発想でワインを造る「スーパートスカーナ」と呼ばれるワインが生まれます。その代表格が「サッシカイア」です。サッシカイアは貴族の「きまぐれ」で生み出されたワインと言われており、当主のマリオ・インチーザ・デッラ・ロケッタ侯爵がボルドーワイン好きで、自家用ワインとして造り始めたのがきっかけです。自身が所有する湿地帯のボルゲリにボルドー品種を植えたところ、たまたまボルドー地区にテロワールが似ており、たまたま素晴らしワインが出来き、たちまちイタリアで最も有名なワインの一つになってしまったのです。このサッシカイアの影響を受け、それまでロゼワインしか生産していなかった無名産地ボルゲリに多くの資産家が押し寄せワイナリーを建設、国際品種の植樹やバリック熟成という奇抜とも言えるやり方でスーパートスカーナブームを巻き起こしていったのです。

現在、イタリアルネサンスやスーパートスカーナブームは落ち着きをみせ、原点回帰したかの様に固有品種や伝統的栽培・醸造の見直しが行われ、トスカーナ州内で様々な特徴と文化を持ったワインが私達を楽しませてくれています。

郷土料理とワインのマリアージュ


トスカーナ州は、海に面していながらも大部分が丘陵山岳地帯なため、肉の郷土料理が多く存在します。もっとも有名な肉料理「ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ=フィレンツェ風Tボーンステーキ」はキアーナ渓谷で育つキアーナ牛で作ったもので、上質なフルボディのキャンティ・クラシコやブルネッロ・ディ・モンタルチーノとの相性は抜群です。また内臓を食べる文化もあり、「トリッパの煮込み」やパンに挟んだ牛もつ煮込み「ランプレドット」などは、軽い赤ワインのキャンティやモレッリーノ・ディ・スカンサーノと合わせて楽しまれています。

上質なオリーブの産地としても有名で、調理には濃厚なバターではなくオリーブオイルを使用するため、素材本来の味わいが活きたシンプルな料理が多いのも特徴です。 フィレンツェに観光した際に「塩気のない(味気ない?)パンを食べてビックリ!」なんて思い出のある方もいると思いますが、この塩なしパン「パーネ・トスカーノ」は、12世紀に隣町のピサとの戦争で、フィレンツェで塩が手に入らなくなったてしまったことがきっかけに生まれたと言われています。食べると物足りない気もしますが、残ったパスタソースに付けてたり、オリーブオイルに付けて食べたり、または塩味のきいた生ハムをパンの上にのせて食べれば、それで一食いけちゃうような「ちょうど良さ」のあるパンです。日本でいうお米のような役割なのかもしれません。



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