ロヤッツ社は、スロヴェニア西部、プリモルスカ地方イストラ地区の港町に本拠地を置くワイナリー。ワイナリーの位置は丁度イタリアのフリウリとの境に位置します。

スロヴェニアは冷涼なため、およそ7対3の比率で白ワインのほうが生産量が多いのですが、このプリモルスカ地域では赤ワインの生産が盛ん。特に多く栽培されているのが、固有品種「レフォスコ」です。

ロヤッツの現オーナーであるウロシュ氏は、スロヴェニアの首都リュブリャナ大学でレフォスコについての論文を発表したほどの、レフォスコ使いの名手。

レフォスコ種は、原産はギリシャといわれ、のちにイタリアやスロヴェニアに伝播したとされています。古代ローマ時代にはすでに栽培されていた古い歴史を持つ品種で、レフォスコの特徴は、果皮の色が濃く、酸が非常に豊富で甘味も強いことです。

ワインは生きた農業製品という哲学のもと、自然に寄り添ったワイン造りを徹底する ロヤッツ。このレフォスコも、天然酵母のみを使用し自然の温度に任せて発酵を行います。また、瓶詰め前の濾過も行わず、非常に目の詰まった濃密なワインが出来上がります。

カシスやプルーンの濃縮した香りと果実味。タンニン自体は丸みを帯びていて柔らかですが、エキスがとっても濃いんです！しっかりしたワインが飲みたい、でも渋すぎるのは…という方にピッタリ。まるでプルーンをかじっているかのような味わいです。

ビーフシチュー、牛すじの赤ワイン煮込み、すき焼きやタレで味わう焼き肉などとも非常に好相性です！

スロヴェニアでも屈指の赤ワイン名手が手掛ける、飲みごたえのある自然派ワインをぜひお試しください！