ジヴリはブルゴーニュの南、コート・シャロネーズ地区に位置します。 この地区には、AOCが5つ存在しジヴリはその中の一つです.


この地区のほぼ中心に位置するジヴリは、中世にキリスト教のクリュニー派やシトー派の修道士によってワインづくりの基盤が作られ、古くからフランス国王の寵愛を受けてきました。


その中で、今回ご紹介するのは、赤ワインの生産割合が大きいジヴリで、年間約20％しか生産されない貴重な白ワインです。


生産者はルモワスネ。1877年創業の老舗ネゴシアンです。

かつての当主、ローラン・ルモワスネは貴重な古酒を豊富にストックしていることで有名で、「古酒の魔術師」とも呼ばれていました。

「ブルゴーニュは正しい飲み頃を迎えてからではないと真の価値は発揮されない」 という信念のもと巨大な地下セラーでは多いときには100万本もの古酒が、ゆっくりと丁寧に熟成され、その時を待っていると言われます。


ワイン名の「レ・プレフェール・デュ・アンリ4世」とは直訳すると「アンリ4世が好んだ」という意味。アンリ4世はブルボン朝の初代フランス国王で、彼はかつてジブリのワインをこよなく愛したことで知られています。


ワインは新鮮な柑橘系の風味に、ヘーゼルナッツや蜂蜜、甘草を思わせる香りが特徴の辛口白ワイン。ルモワスネらしいまろやかで上質な酸と、果実の凝縮感が圧倒的な1本です。


さらに2015年はブルゴーニュきっての当たり年！ 歴史に名を刻んだ、かつてのフランス国王が愛したジヴリで生まれる貴重な白ワインを、是非お楽しみください。