伝統的なイタリアワイン界に一石を投じた、スーパータスカン。その立役者として知られるのが、言わずもがな「サッシカイア」です。

サッシカイア＝小石が多い所という意味の通り、ボルドーメドック地区に似た地形を持つカベルネ・ソーヴィニョンに最適な畑に、シャトー・ラフィットから持ち込んだ苗木を植えたのがサッシカイア始まりです。

1985年には、イタリアワインで初めてのアドヴォケイト誌100点を獲得。さらに、イタリアのDOCG法を塗り替え、1994年にはボルゲリ・サッシカイアとしてイタリアでは唯一単独ワイナリーとしてDOC昇格を果たしました。

西側と南西に向いた独特の地形で生まれたカベルネ・ソーヴィニヨン85パーセント、カヴェルネ・フラン15パーセントが使用されています。皮付きのブドウがステンレス製の樽で10日間浸軟、フランス製のオーク樽で24ヶ月熟成が基本です。

深いルビー色が特徴で、熟したレッドフルーツ、香草、トーストしたアーモンドの香りがほのかに漂います。厳格で濃厚な味わいにナッツ類の芳香が加わります。深く長い味と香りを楽しむことができます。イノシシやウサギといったジビエ料理、味がしっかりした肉料理、クルミ、生のポルチーニ茸、トスカーナ料理とは相性が抜群。熟成チーズともおいしくいただけます。

2009年は、ジェームズサックリング98点、アドヴォケイト94点、スペクテイター93点を獲得しています。