生産量の少ない隠れたボルドーの名シャトー
ワイン・スペクテイター　89-92点

このワインについて

カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロー22%、プティ・ヴェルド8%。80%新樽で18ヶ月熟成されます。ブラックベリーやリコリス、コーヒーの香り、熟した果実に十分なタンニンはありますが強すぎず、エレガントなワインになっています。

生産量が少なく、フランスやスイス、ベルギーの個人客に直接売られることが多いため、日本では入手の難しいワインです。

生産者について

シャトー・マルキ・ダレーム・ベッケルは、マルゴーで最古のシャトーの一つです。シャトーは美しいヴィクトリア朝風の屋敷で、マルゴー村長舎の向かいにあります。畑は、マルゴー村とスーザン村に合わせて約16haあります。隣接畑は、マレスコ・サン・デグジュペリで、所有者同士は兄弟になります。作付け割合は、メルローが約63%、カベルネ・ソーヴィニョンが約22%、プティ・ヴェルドが約10%、カベルネ・フラン約5%です。樹の平均樹齢は約35年。

歴史は、1585年にボルドー議会でアンリ3世の判事であり、顧問であったフランシス・ダレームが地所を創設したことに始まります。1616年、ブドウ畑が登場し、葡萄園として初めて登録されました。2006年、ユベール・ペロド氏がシャトーを購入し、シャトーはその傘下になりました。彼は、有名なオイルグループの創設者であり、シャトー・ラベゴルスやラベゴルス・セデのオーナーでもあります。2008年には、彼の娘ナタリーが父から引き継ぎ、以前の栄光を取り戻すべく、ブドウ畑、セラー、マーケットの全面的改修を行っています。そして、そのプロジェクトは完成に近づこうとしています。今や、シャトーは、何百年にもわたる歴史、野望、文化、そして自然への愛の象徴となっています。