今や、ニュージーランドワイン生産量の70％以上を占める一大産地マールボロ。
日照が豊富で、海風の入る涼しい産地のため、ぶどうがゆっくりと熟し、酸味と果実味のバランスの取れた優れたワインを生産する地域です。


このワインの造り手、アラン・スコットは、ニュージーランドワインの代表産地マールボロに、最初にぶどうの苗木を植えた栽培チームのメンバーのひとり。


1973年にぶどうを植樹した後、ニュージーランドワイン協会設立をはじめとして、あらゆる形でニュージーランドワイン産業への成長に大きく貢献した「コーバンズ・ワインズ」にヘッドハントされ、ワイン産業発展にその手腕を発揮しました。


その貢献を称えられ、2011年6月、エリザベス英女王から勲章を授けられています。


1996年から自身のワイナリーを設立し、今では、ニュージーランド　クラフト・ビア界の第一人者でもあり、優秀なワイン生産者でもある息子のジョシュ・スコットとともに、この家族経営のワイナリーを切り盛りしています。


ソーヴィニヨン・ブランがよく知られたマール・ボロで、今、最も注目すべき品種がピノ・ノワール。寒暖差のあるこの土地では、果実味豊かで酸もしっかりとした、味わいに厚みのある優美なピノ・ノワールが造られます。


アラン・スコットの造るこのピノ・ノワールは、しっかりしたボディを持つ芳醇なワイン。
スパイスや黒スグリ、ダークチョコレートの香りがあり、瑞々しいダークチェリーのような果実味と、ブラックココアを想わせるビターが絶妙なバランスです。チェリージャムを入れた温かい紅茶を飲んでいるような、そんな余韻を持っています。


一般的に、薄味で旨みの強いお料理と相性ぴったりなピノ・ノワールですが、このアラン・スコットのピノ・ノワールは、しっかりした味のお料理にも相性抜群。


時間が経つにつれて広がっていく、豊かな風味をじっくりと味わってください！