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商品番号 W-BD17090104
価格21,890円(本体価格:19,900円)
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すべて手摘みで収穫され、選果も2度にわたって厳格に行われる
このワインについて
生産者について
すべて手摘みで収穫され、選果も2度にわたって厳格に行われる
このワインについて
シャトー・ディッサンが位置するのは、マルゴーのほぼ中心であり、マルゴー地区の中でも最も優れたクリマの1つとして有名なカントナックの丘の上です。ディッサンのすぐ隣に、シャトー・マルゴーやシャトー・パルメなど名高いシャトーの畑があります。傾斜がありブドウ栽培に絶好な場所であることに加え、土壌にも特徴があり、表面は小石が中心の河岸礫層、深層部は粘土で構成されています。この2つの特徴を併せ持つ土壌によって、礫層を好むカベルネ・ソーヴィニョンと、粘土質を好むメルロの2種類のブドウを、いずれも完全に完熟に導くことができます。
ディッサンでは、これら2種類のブドウ品種だけを使用していて、他のシャトーで取り入れられることの多いプティ・ヴェルドは使用していません。しかし、複雑な土壌からさまざまな性質のブドウを収穫できるため、ブドウ品種が2種類だけでも十分に複雑性・奥深さを表現できるのです。
ブドウはすべて手摘みで収穫され、選果も2度にわたって厳格に行われます。厳選されたブドウ果実は、温度管理可能なステンレスタンクへ、区画ごとに収納したうえで発酵を行います。その後、シャトー・ディッサンに相応しい香り・味わいとなるよう、区画ごとのワインを配合します。配合割合は、その年のヴィンテージのブドウの出来具合により、微細にコントロールされます。新樽率50%のフレンチオークで、16〜18ヶ月熟成させて完成です。
1995年からは、セカンド・ラベルとしてブラゾン・ディッサンの生産も開始しました。マルゴーA.Cの若木の区画のブドウを中心としながらも、熟した区画のキュヴェも程よく配合しています。優雅なマルゴーのスタイルを維持しつつも、早い時期から飲み頃を楽しめるスタイルに仕上がっています。
シャトー・ディッサンのワインは、近年では果実味の豊かさ・フルーティーさを重視する傾向があります。赤ワインは通常、果皮や種からの色素やタンニンを抽出する、「浸漬」の時間を長めに取りますが、ディッサンでは浸漬の期間を徐々に短くしています。
生産者について
シャトー・ディッサンは、ボルドー地方・マルゴー地区にある歴史あるシャトーで、1855年のメドック格付けで3級に認定されました。コストパフォーマンスの良さが評価されているワインであり、シャトーの歴史的な建造物も美しいことで知られています。シャトー・ディッサンは歴史が長いことで知られており、1152年にヘンリー3世の結婚式で提供されたと言われています。このエピソードが物語るように、ディッサンのワイン造りのコンセプトは、「王の食卓と神の祭壇のために」です。ディッサンのボトルラベルには「神のワイン、王のワイン」という言葉がラテン語で記されているほどです。さまざまな人手に渡ってきたシャトーでしたが、1575年にエスノー家の所有となってから、現在の「ディッサン」の名称になりました。
1855年のメドック格付け3級に相応しいワインを生み出してきましたが、世界大戦による長期間の低迷が訪れます。しかし、1945年には、ボルドーにおける著名なネゴシアンであるクルーズ家がディッサンを所有し、設備やブドウ畑の改善に取り組み始めます。
ディッサンが近年において評価を上げる大きなきっかけとなったのは、1995年です。積極的な設備投資が行われるようになり、ワインの品質が格段に向上しました。その立役者は、クルーズ家による3代目オーナーとなったエマニュエル・クルーズ氏です。30歳という若さでありながら、シャトー経営とワイン造りの双方に才能を発揮した人物です。
また、エリック・ボワスノ氏がコンサルタントとして参画したことも大きいと言われています。同氏はラトゥール・ラフィットなど最高ランクのシャトーもコンサルティングしてきたキャリアを持つ、ボルドーにおける最高の醸造コンサルタントです。見事な復活を遂げたディッサンは、ワインアドヴォケイトやスペクテーターなど著名なワインジャーナルで高ポイントを獲得するようになりました。
シャトー・ディッサンは、歴史的な建造物としての外観もひときわ美しいと評判のシャトーでもあります。堀で囲まれた城塞のような姿は、中世を感じられるとして、観光でも人気を集めています。フランスにおける歴史的記念建造物として認定されていて、メドック音楽祭の会場としても利用されています。