トップ > ボルドー > メドック
トップ > ボルドー > メドック > メドック格付け > シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ
トップ > 特集
商品番号 W-BD17122719
価格36,190円(本体価格:32,900円)
[329ポイント進呈 ]
申し訳ございません。ただいま在庫がございません。
1級をも脅かす存在と言われている「スーパーセカンド」の中でも筆頭格の存在
このワインについて
生産者について
1級をも脅かす存在と言われている「スーパーセカンド」の中でも筆頭格の存在
このワインについて
ドロン家のワイン作りの哲学は首尾貫徹しています。それは「テロワールの尊重」と「ワインは食事中に消費されるもの」という考え方です。まず第一に「テロワールの尊重」です。最も大事なのは「テロワール」の理解です。土壌、ヴィンテージ、突発的な気候変化などを考慮に入れ、過去に生産されたワインを研究します。現在ドロン家が所有しているシャトー・ポタンサック、シャトー・ネナンなども同様にそのテロワールを表現するために、生産されたワインとテロワールの関係性を研究しています。
次に、「ワインは食事中に消費されるもの」という考え方です。近年、ワインそのものの完成度を求め、ワインだけで完結させようとする考え方が多くなっています。これは、ワインそのものを製品として評価するうえでは致し方ないことだと思いますが、やはりワインの真価が発揮されるのは食事に合わせたときです。レオヴィル・ラス・カーズは、これに重きを置いてブレンディングを行います。
ワインは熟成によって、香りや味わいが変化していきます。熟成することで、柔らかさや旨味を感じられやすくなりますが、同時に新鮮さを失ってしまいます。この新鮮さは食事との相性でとても重要になりますので、如何に新鮮さを維持しながらも熟成を重ねていけるかがネックとなるわけです。
シャトー・レオヴィル・ラスカーズはこの熟成によって変化する香りや、新樽熟成特有の樽香などよりも、新鮮なブドウのアロマが香りを支配しなければならないと考えています。
シャトー・レオヴィル・ラスカーズは、平均10年〜15年の熟成を経て、飲み頃に達するといわれる晩熟タイプのワインです。飲み頃に達していないワインは4〜5時間ほどデキャンタージュすと良いでしょう。
某著名ワイン評論家をして「著しい凝縮感があるのに、すばらしく新鮮」と言わしめ、さらに「ボルドーファンなら、セラーに入れておくべき」とも表現しました。怪物のようなエキス分と果実の甘味、酸は少ないながらも素晴らしく新鮮さを残すという表現にも、作り手の哲学が大きく反映されていることが分かります。
生産者について
ボルドー格付け2級に位置しますが、その評価は1級にも引けを取りません。時に1級をも脅かす存在と言われている「スーパーセカンド」の中でも筆頭格の存在。完璧なバランスを追及し、パワフルさと繊細さを兼ね備えたサンジュリアンの王様です。シャトー・レオヴィル・ラス・カーズは、サン・ジュリアン村の北部に位置します。
サンジュリアン北部には「レオヴィル」と名乗るシャトーが3つ存在します。この3つのシャトーは元々「ドメーヌ・デ・レオヴィル」という一つのシャトーでした。ドメーヌ・デ・レオヴィルは最古のメドックに属していた歴史ある生産者です。
その後、フランス革命の影響でドメーヌ・デ・レオヴィルは分割されていきます。1826年、1840年に分割され、独立していったのが「レオヴィル・バルトン」「レオヴィル・ポワフェレ」そして「レオヴィル・ラス・カーズ」でした。現在でもラス・カーズとポワフェレは建物を一部共有していて、建物を半分ずつ使用するなど、元々一つのシャトーであったことが伺えます。
1900年には、ピエール・ジャン、アドルフ、ガブリエル・ド・ラスカーズがオーナーを務め、その後相続が続き、19世紀後半には、現オーナー一家であるドロン家が所有権を取得し、現在は、ジャン=ユベール・ドロン氏がオーナーを務めています。
シャトー・レオヴィル・ラスカーズはボルドーの格付け2級ですが、その評価は1級にも引けを取りません。「次に格付けの見直しを行えば、1級に上がるだろう」と目されている、所謂「スーパーセカンド」の筆頭に挙げられ、そのスーパーセカンドがひしめくサン・ジュリアンでも最高の評価を受けています。
その理由は、やはりテロワールにあるといわれています。サンジュリアンはよく「マルゴーの繊細さと、ポイヤックのパワフルさ」という場所的な表現が用いられます。レオヴィル・ラス・カーズの畑は、ポイヤックに面しており、ポイヤックのパワフルさが強く印象に残りつつも、このパワーに押し切られることのない繊細で複雑な果実味、熟成を経ても失わない新鮮さを感じられるのが、レオヴィル・ラス・カーズの最大の魅力です。