このワインを造った、ジョーダン・ワイナリーは、1982年に先代当主がステレンボッシュに畑を購入したのが始まりです。ぶどう栽培のみを行っていましたが、アメリカ・カリフォルニア大学デイヴィス校から帰国した地質学者のゲイリーさんと、経済学者であるキャシーさん夫妻ヘ、1992年ぶどう畑を引き継ぎました。

夫妻は留学中、専攻していた学問を修得しつつ、ソノマのワイナリーで修業するなど、ワイン造りのノウハウも会得しており、ぶどう畑を引き継いでから10年後、念願のファース・ヴィンテージをリリースました。

そのワインのクオリティの高さは評判を呼び、2014年には夫妻の造るシャルドネが、英国ワイン誌デカンターの主催する「デカンタ・ワールドワイン・アワード」シャルドネ部門においてトロフィーを獲得。以降、世界各国で数々の栄冠に輝き、南アフリカ屈指のワイナリーへと名声を高め続けています。

こちらは、新樽と旧樽で23か月熟成させたカベルネ・ソーヴィニヨン100％のワイン。ステレンボッシュの中でもより涼しい気候にある畑で栽培されたぶどうを使用しています。

よく熟したカシスやブラックチェリーの果実味ときれいな酸味のバランスが良く、心地よい樽の香りとスパイスのニュアンス。しっかり飲みごたえがありながらもエレガントで優しい飲み心地のワインです。

南アフリカワインに毎年格付けを行っている、ティム・アトキンＭＷ（マスター・オブ・ワイン）が93点を付けた、力強さと繊細さを併せ持った上質な一本です。