フランス語で東洋を意味する「ロリアン」ヨーロッパに劣らぬワイン造りを目指し、その名を冠したワインを造るワイナリーが、白百合醸造です。大小さまざまなワイナリーがひしめき合う勝沼の地で、80年以上ワインを造り続けています。

このTRIOとは三重奏という意味であり、プティ・ヴェルド、メルロー、マスカット・ベリーAの3種を使った、世界でもおそらくここでしか作っていないセパージュです。おのおののブドウが個性を発揮した結果、複層的な味わいを持った三重奏なワインという意味もあるのでしょう。

ここまで個性的なブドウを混ぜると、バランスが気になりますが、意外や意外。ちゃんと担当があるんですね。そこは音楽と同じみたいです。

香りや最初の果実味はベリーAらしい特徴、ボディはメルロー、濃い色調と骨格をなす酸味はプティ・ヴェルド。それらを樽由来の香りや味わいがつなぎ合わせる、巧みなパート編成です。抜栓してから2〜3時間経つとまた違う味わいが出てくるそうです。

合わせる料理は、醤油を使った煮物や脂身少なめな赤身肉のステーキ、個人的にはたまに外食で見かける肉寿司にとても合うんじゃないかな、と思いました。

歴史ある日本ワイナリーが造る完成度高めな珍セパージュワイン！ぜひぜひちょっといい和食を食べる際のお供に！