ロワール地方最大の造り手である名門ラドゥセット家。実にプイィ・フュメの全生産量の半分以上を生産し、最高峰のソーヴィニョン・ブランの造り手として、全世界から賞賛を集めています。

ラドゥセット家は、ロワール地方プイィ・シュ−ル・ロワールで、1805年から自社畑に囲まれた「シャトー・デュ・ノゼ」で、代々醸造を続けており、その品質から別格の生産者として、地元でも一目置かれる存在でした。

先代の急逝を受け、1972年に弱冠21歳でシャトーの経営を任された現当主パトリック・ドゥ・ラドゥセット男爵は、ソーヴィニョン・ブランのポテンシャルを最大限に引き出すため、樽による醸造を一切行わず、根本的な醸造の近代化を図りました。

そうして、フランス白ワインの最高峰を目指し、1973年にリリースしたのが、今やラドゥセットの代名詞ともいえる、プイィ・フュメの最高峰「バロン・ドゥ・エル（男爵のLの意）」です。

「バロン・ドゥ・エル」に使用されるのは、プイィ・フュメで最上の畑「ル・デゼール」の中でも、樹齢40年から80年の古樹のぶどうのみ。しかも秀逸なヴィンテージにのみリリースされる特別醸造の逸品です。

熟した洋なしやオレンジピール、野生のミントや白い花のほのかな香り。研ぎ澄まされた清涼感ある味わいから、熟成によるミネラルの凝縮感、芳醇な果実の味わいへと変化します。

エレガントでありながら力強い、完璧なバランスと気品。他のロワールワインとは一線を画す、唯一無二の最高峰のプイィ・フュメをぜひお試しください。