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リースリング栽培の最も古い記録を持つ元、巡礼者の病院 このワインについて 1794年に誕生したトリアー慈善連合協会。その運営は今もなおワインの売上利益によってなされています。ブドウは100%ピースポート村の単一畑より調達しています。ラベルに描かれているのはスペイン、ガシリア地方のサンチャゴ・デ・コンポステーラ巡礼のシンボルともなっている聖ヤコブ。もともと巡礼者のための病院だったことからモチーフとされています。1464年の記録にはモーゼル地方でリースリングが栽培されていたことが記されており、リースリング栽培の最も古い記録となっています。 生産者について 歴史都市トリアーにある慈善院、養老院、福祉院の畑をひとまとめにした慈善連合組合です。この醸造所の収益は地元の慈善事業に使用されます。ラベルを飾るのは聖ヤコブ。ガリシア地方のサンチャゴ・デ・コンポスーラ巡礼のシンボルです。pick up
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ドイツのワインの生産者は、修道院や○○組合など、独特なものが多く見られます。
中世よりドイツではワイン造りが盛んで、それを統括する役目を果たしていたのが 修道院 であり、福祉系の様々な団体もまた、ワイン造りに携わっていました。
教会の名を残している生産者はフランスなどにも存在しますが、ドイツでは中世からの影響を色濃く残し、今でもそういった名前の生産者が多数見られるわけです。
今回ご案内する トリアー慈善連合協会 も、そういった歴史ある醸造所であり、品質の高いワインを生産しています。
ローマ時代の建造物が数多く残る歴史都市、トリアーにある慈善連合組合は、1794年にそれまで別々に運営されていた慈善院、養老院、福祉院がひとつにまとめられ誕生しました。
自社畑の総面積は約55ヘクタールで、今もなおこの醸造所でつくられるワインの収益は、慈善事業のために使われています。
またトリアー慈善連合協会では、長年環境に配慮したブドウ栽培が行われてきました。
ワイン造りにおいては 圧搾をゆっくりと優しくかけることで、繊細でクリアな果汁を得ること に注意を払っています。
典型的なモーゼルタイプのワインを生産する醸造所ですが、今回はこのトリアー慈善連合協会より、 スパークリングワインのゼクト が入荷して参りました!
ドイツのスパークリングワイン・ゼクトは、一口にゼクトと言っても その製法は様々 で、比較的安価に手に入る通常のゼクトはシャルマ方式が用いられる事が多いようです。
しかし今回のゼクトは上位ランク 「Sekt b.A」 のものであり、しっかりとした泡質が楽しめる 瓶内二次発酵 の、 リースリング で造った上質なスパークリングワイン。
ほとんどのゼクトは前述の安価なタイプなので、全体的に「Sekt b.A」のものは数が多くなく、手に入れる機会も少ないかと思います。
またリースリングという品種を使ったスパークリングワインは、他の地域ではなかなか目にする事はありませんが、 リースリングの風味が良く出た味わい深い逸品 となっています。
それでいて 泡好きな方ならきっとお気に召して頂けるような、スッキリとした爽快な飲み口 が楽しめるので、同じタイプのクレマンやシャンパーニュ、カヴァなどとぜひ飲み比べてみるのも、きっと楽しいかと思います。