「このクオリティが箱ワイン…ウソでしょ!?」
先日なにげなく買ってみた、家の形のかわいい箱ワイン。
これが安いにも関わらず、もうブッたまげるほどに美味しかったんです。
衝撃で胸が震えた私は、周囲の人たちにオススメしまくりました。
それだけでは飽き足らず、まだまだいろんな人にこの感動を伝えたいあまり、ここで記事にさせて頂きました!
その名はルナーリア、3リットル入った正真正銘の箱ワイン。
もはや箱ワインというジャンルに収まりきらない、この衝撃コスパワインの魅力について、今回はたっぷりとご紹介させて頂きます!
目次
箱ワインの常識を覆すルナーリア
ところで皆様、箱ワインを飲んだ事はありますか?
「ボックスワイン」や「BIB=バッグインボックス」とも呼ばれたりして、2リットルから5リットルくらいまで、お店では様々な容量を見かけます。
瓶のワインだとすぐに飲みきらなきゃダメですが、箱ワインなら飲みたい分だけ注げて保存が効く、っていうのが素晴らしいところですね!
それを可能にしているのが、ワインがたっぷり詰めこまれた箱の中の袋。
風味を損なわないための真空パックになっていて、長期にわたって劣化を防ぎ、デリケートなワインの品質をキープしてくれます。
でも箱ワインの一番の魅力と言えば、大容量のメリットを活かした値段の安さ。
容量で換算すれば、瓶のワインと比べて圧倒的にリーズナブルだし、お財布を気にせずガンガン飲める!
…のはいいんですが、ほとんどの箱ワインはとにかく「質より量」「質より安さ」が追求されています。
なので味の方は正直なところ、まぁ値段相応といったところでしょう。
ワイン愛好家の方からは、「箱ワインなんて眼中に入らない」という意見も多いかもしれませんね。
そんな中でルナーリアは、従来の箱ワインとはもう別次元レベルで美味しい!
これだけのクオリティのワインが、好きな時に好きな量だけ飲めて長期保存も可能、そして安いという箱ワインの長所はそのままなんです。
これってまさに、革命的じゃないですか…!?
もはや前代未聞、ルナーリアの絶大なコスパ
ルナーリアは赤・白・ロゼにオレンジワインまで、4種類のラインナップを展開するオーガニックワインです。
たっぷり3リットル入ってるのに、お値段は3,000円台で買えてしまう。
これって普通のワインボトルの容量(750ml)で換算すると、1本あたり1,000円切ってる事になります。
筆者は仕事柄ソムリエの資格を持っていて、10年以上にわたり様々なワインを飲んできました。
その経験からしても、1,000円以下でこのレベルを楽しめるワインって…。
正直な話ほとんど記憶に無くて、お世辞とか一切抜きに、コスパが凄すぎると思うんですよ。
自分の舌がおかしくなったのか心配になって、一度ソムリエ仲間達にも飲ませてみたんですが、みんな一様にコスパを絶賛してくれました。
しかもルナーリア、「Demeter」というオーガニック認証を取得してます。
ワインのオーガニック認証っていくつかあるんですが、その中でもDemeterって簡単に言うと、相当厳しい基準をクリアしないとダメなヤツですね。
ハードルが高いだけあって、Demeterを取得したワインは高品質な一方、立派なお値段になるのは当たり前の話。
それなのにこんなリーズナブルなワインが、Demeter認証を取ってるなんて!
まさに前代未聞、ルナーリアでなければ本当なのか疑ってしまうほどです。
おまけにヴィーガン対応もしてるので、健康に気を使っている方にもオススメ。
4種類のいずれも、今までの箱ワインとは一線を画すクオリティで、ルナーリアにハズレはありません。
実際に飲んだそれぞれの味わいは、ページの後半でレポートします!
ルナーリアの人気は既に爆発寸前!
知ってる人は知ってるルナーリア、既にその人気には火がついてるんです。
2020年10月には日経電子版に取り上げられた他、女性誌をはじめとしたメディアにも続々と掲載されるなど、注目度はまさにうなぎ昇り。
そんなルナーリアの売れ行きについて、輸入元のディオニーさんにお話を伺う機会がありました。
ワインに並々ならない愛情を注ぐディオニーさんは、数多くの名作ワインを日本に供給してきた実力派インポーター。
流通マネジメントも百戦錬磨のはずですが、ルナーリアにはこんな嬉しい悲鳴を上げてしまうほど、相当な人気ぶりである事が伺えます…。
ちなみにコンテナ2本分って、輸入業界の方でなくとも大体想像がつくかと思いますが、それはもうとんでもない量。
しかもコンテナ全部が箱ワインなんて、相当な需要がなければ異例のはずです。
それでも追いつかないなんて…いったいどれだけ売れてるんでしょうか!
派手な広告も無い事を考えると、その美味しさに気づいた人が、ハマって何回もリピートしてるのかもしれないですね。
遊び心の詰まったルナーリア、外見は家の形をしたユニークな箱に入っていて、アウトドア等で持ち運びしやすいようヒモがついてます。
中身だけでなくかわいいビジュアルも、人気を後押ししているみたいですよ。
生産地は安くて美味しいワイン天国
ルナーリアの産地は、イタリア南部に位置するアブルッツォ州。
近年はルナーリアだけでなく、銘酒「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」が日本でも大人気で、様々な銘柄が輸入されてきています。
このアブルッツォを含む南イタリアには、安くて美味しいワインがいっぱい!
ブドウの生育に適した地中海性気候が、すくすくと果実を育ててくれる事で、生命力みなぎるワインを低コストで造りやすいからです。
そんな旨安ワイン天国の中でも、ひときわコスパの光るルナーリアは、地元アブルッツォの協同組合が造っています。
Cooperativa Olearia Vinicola Orsognaという名のこの組合、実は30年以上も前から無農薬栽培を実施する、オーガニックワインのプロ集団。
そして究極のオーガニック農法とも言われる、ビオディナミという栽培方法を実践しています。
安価なワインの原料としては、考えられない程にまでこだわり抜かれたブドウ。
それを惜しげもなく使って、オーガニックワインを知り尽くした人たちが造るんだから、ルナーリアが美味しくないワケがないですね。
ルナーリア各種、実際に飲んでレポートします!
ルナーリア4種類、合計12リットルを全て開けて飲みました!
もちろん一日じゃなく、数日にわけて…(笑)
個人的には赤の「モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」が一番おすすめ!
ルナーリアの中で最初に出会った1箱という事もあり、最もインパクトが強く、圧倒的なコスパの高さを感じました。
ブドウ品種は赤とロゼがモンテプルチアーノ、白はマルヴァジーア、オレンジはピノ・グリージョ。
4種類それぞれで異なる、かわいい動物が箱に描かれています。
どれもオーガニックワインらしい、体に染み込むような優しさがあって、活き活きとしたブドウの生命力を感じる味わいが楽しめますよ。
ルナーリアの中でもイチオシの赤、誰にでも好かれるモンテプルチアーノ
モンテプルチアーノ・ダブルッツォ BIB バックインボックス 3000ml ルナーリア 赤
Montepluciano dAbruzzo / Lunaria
ルナーリアに惚れたのは、この赤がきっかけでした!
軽すぎず重すぎず、フルーティーでありながら濃厚で飲み応えたっぷり。
そして飲み応えたっぷりなんだけど、クドすぎないボディのバランス感が絶妙です。
ギュッと凝縮されていた果実味が、口に入れた事をきっかけに弾け飛んで、水のようにナチュラルに舌に染み込んでいく。
オーガニックという言葉のイメージ通り、体が素直に美味しいと感じられる味わいで、複雑さと心地よい余韻があります。
赤ワインが苦手な方でも、これなら受けつけられるんじゃないでしょうか。
もともとモンテプルチアーノって、果実味たっぷりでしっかりした飲み応えの赤ワインになるブドウ。
ルナーリアはその良さを最大限に発揮しつつ、単調になりがちという弱点を克服して、ブドウの個性を活かしきっているように感じます。
料理との相性もバッチリで、濃すぎない味付けの肉料理や、クセの強すぎないチーズと幅広く合いますよ。
何しろ保存が効くので、毎日いろいろな料理と合わせてみるのも楽しいです。
ちなみにキンキンに冷えた状態で飲むと、味がぼやけてしまうので、冷蔵庫で保管する場合は注意が必要。
我が家では夕食の一時間くらい前に、ルナーリアの赤を冷蔵庫からテーブルに出しておくのがルールとなっております(笑)
同じモンテプルチアーノだけど、赤とは違う魅力がたっぷりと詰まったロゼ
チェラスオーロ・ダブルッツォ BIB バックインボックス 3000ml ルナーリア ロゼ
Cerasuolo dAbruzzo / Lunaria
こちらは赤に使われてるのと同じブドウである、モンテプルチアーノで造ったロゼワイン。
原料のブドウは一緒なのに、ロゼでは全く別の味わいを楽しませてくれます。
ロゼワインにもいろんなタイプがありますが、ルナーリアの場合は色からして濃く、軽やかではあるものの飲み応えがあるタイプ。
アセロラとかサクランボみたいな、甘酸っぱい果物を連想させるフルーティーな香り。
味わいは酸味がしっかりしているものの、全体のバランス感が良いのでトゲトゲしくなく、わずかにヨーグルトのような乳酸のニュアンスが溶け込んでいます。
このロゼはルナーリア4種類の中でも、フードペアリングの幅広さが一番優れてると思いますね。
赤ワインに通じる強さがあるので、軽い肉料理との相性も良好。
さらに中華やエスニックといった、ロゼワインの定番ペアリングに加えて、生臭さの少ないシーフードとも合わせられます。
実際にマグロの赤身のお刺身と合わせてみたんですが、酸とわずかな渋みがマグロの良さを引き立てて、なかなかのマリアージュを発揮してくれましたよ。
いくつもの要素が絡まり合い、一つの形として上手くまとまった複雑な味わいは、やっぱり箱ワインと思えないクオリティ!
ロゼはよーく冷えてる状態でも美味しいですが、多少温度が高いと輪郭がハッキリして、違う印象になるので試してみてくださいね。
華やかな白ワイン、オーガニックらしさが良く出たマルヴァジア
テッレ・ディ・キエーティ マルヴァジア BIB バックインボックス 3000ml ルナーリア 白
Terre di Chieti Malvasia / Lunaria
説明した通り、ルナーリアは4種類全てがオーガニックワイン。
その中でも一番「オーガニックらしさ」が出ているのがこの白で、味わいにナチュラルワインとしての性格が強いと感じました。
使われているブドウは、イタリアの白ワインでよく見かけるマルヴァジア。
マルヴァジアだけでなく、少しだけ他のブドウも使われているそうで、飲めば絶妙なブレンドのセンスが感じられます。
よく「アロマティック」と表現されるマルヴァジアですが、ルナーリアでもその個性がよく出ており、芳醇な香りが特徴の白ワインに仕上げられました。
香りは少し熟した青リンゴ、アプリコット、桃、洋梨など、その華やかな芳香だけで、まるで果物の盛り合わせみたい!
味わいも香りに負けない、ふくよかでボリューミーな果実味を持っていて、酸は穏やかな一方でミネラル感が存在感を発揮しています。
合わせる料理はサラダに和食、エスニックとの相性も良好。
牡蠣のパスタと合わせてみると、ミネラリーなニュアンスが絶妙にマッチして、素晴らしいマリアージュとなりましたよ!
ルナーリアの中でも随一の個性派、ピノ・グリージョのオレンジワイン
オレンジ テッレ・ディ・キエーティ ピノ・グリージョ BIB バックインボックス 3000ml ルナーリア 白
Terre di Chieti Pinot Grigio / Lunaria
分類的には白ワインの一種となるオレンジワイン。
ブドウの皮などに含まれる成分を抽出する製法で、普通の白ワインとは異なる色と味わいが産まれ、その目新しさから近年大きな流行となりました。
オレンジワインはクセの強いものが多く、正直なところ好みが分かれます。
ところがルナーリアのオレンジは、意外なほどにまで飲みやすく、誰が飲んでも抵抗なく楽しめるタイプに仕上げられてるんです。
使われているピノ・グリージョというブドウは、どちらかというと主張が控えめな品種なので、その影響も大きいかもしれませんね。
色はオレンジというよりコーラルピンク、外観も味わいもロゼに近いところがあり、これもまたオレンジワインとして面白い特徴です。
りんご、ピンクグレープフルーツ、アールグレイの紅茶、白い花などを思わせる、複雑で奥深い香り。
味わいはフレッシュな果実味がたっぷり、酸味は柔らかく、控えめながらもしっかりと渋みが存在します。
と~っても優しい飲み心地ですが、グレープフルーツの皮のような穏やかな苦みがあって、後味をすっきりと引き締めてくれています。
オレンジワインとしては異例の飲みやすさに加えて、箱ワインという事もあってついつい注いじゃうので…飲みすぎにはかなり注意です(笑)
あと普通はオレンジワインって、合わせる料理にかなり悩まれると思います。
でもルナーリアの場合、驚くほどフードフレンドリー。
出汁の効いた煮物などもいいですが、餃子と合わせてみたところ、意外なほど相性良くて美味しかったですよ!
さいごに
今回は超絶コスパ箱ワイン、ルナーリアの魅力をご紹介させて頂きました。
ところで私たちが仕事でワインの紹介をする時は、当然ながらワインの良い所をお伝えするんですが、普段はベタ褒めしたくてもちょっと控えめにしています。
誇張しすぎは良くないし、あんまり褒めすぎると胡散臭く見えますからね。
でもルナーリアのコスパには、もはや感動を隠せずにいられません!
読者の皆様も飲む機会があれば、きっと気に入って頂けるはずだから、素直に感じた事を書いて期待値を上げちゃっても問題ないと思ったんです。
そんなわけで、ふっ切れて褒めに褒めちぎらせて頂きました(笑)
2021年4月の段階では、ルナーリアより美味しい箱ワインなんて、少なくとも私は知りません。
でもこのルナーリアをきっかけに、価格だけでなくクオリティも追求する箱ワインが、近い将来どんどん増えてくる予感がしますね。
家飲みはもちろん、バーベキューやアウトドアにも最適なルナーリア。
一度この美味しさと便利さを知ってしまうと、きっともう手放せなくなってしまう事でしょう!