2022年1月にドラジェで開催した「MEAT&WINEセール」
たくさんのお客様にご購入いただき、肉料理とワインのマリアージュのすさまじいパワーを改めて感じました。
今回はその結果をもとに、お客様が興味を持ったマリアージュをランキング(と番外編)で紹介したいと思います!
はじめに
このセールで提案したのは、肉料理×ワインのマリアージュ。
各国の定番や鉄板の組み合わせ、スタッフ自身の経験談やワイン専門誌など、あらゆる情報から肉料理を選抜。
選ばれたのは、ステーキ、すき焼き、生ハム、やきとり、ハンバーグ、ジンギスカン。
企画段階では生姜焼きやミートソースもあがっていましたが、軽く調べて情報が乏しかったので、定番の組み合わせが出そろった形です。
それではランキングスタート!!
第5位
第5位は、がっつりジンギスカン×ちょい重ボルドー!
脂肪も少なくヘルシーということで、近年注目されているジンギスカンがランクイン!少し重めながら果実味も酸味もある、バランスの良いボルドーとのマリアージュがいいようです。
やや脂にクセのあるジンギスカンですが、タンニンが脂を洗い流すようなボルドーとの相性は言わずもがな、といったところでしょうか。
ちなみにこのようなボルドーの他にも、ジンギスカンの本場北海道では、ツヴァイゲルトとのマリアージュも提案されているようですよ。あまり見かけないワインではありますが、見つけたら試してみてください!
ボルドー左岸の中心地メドックより、ちょい熟クリュ・ブルジョワ。
力強さもまだありながら、タンニンもこなれていてジンギスカンにも負けません!ワインの風味も、ジンギスカンの風味も増してくれる素敵な組み合わせです!
コストパフォーマンスに優れた、銘醸オー・メドックのお手頃シャトー。
果実味と酸味のバランスの良さもさることながら、スパイシーなニュアンスを持つ複雑味が特徴。ジンギスカンの脂とも絶妙にマッチします!
第4位
第4位は、定番おつまみ生ハム×爽やかカヴァ・ロゼ
スペインの風を感じる生ハムと、スペインを代表するスパークリングワインカヴァ、しかもロゼの組み合わせがランクイン!
産地を合わせる、というマリアージュの基本の「き」を現した結果となりました!
それ以外にも色味を合わせる、というマリアージュの法則にも当てはまる、まさに王道の組み合わせ。
普通のカヴァでももちろんいいんでしょうけど、ベリー系の果実味の強さがより生ハムならではの塩気と合うかもしれません!ぜひフレッシュな生ハムを!
生ハムと一口に言ってもフレッシュなものから、熟成した旨味の強いものまで多種多様ですが、スパークリングならばどれとも難なく合わせられます!
ちょっと贅沢に作られた、ワンランク上のパシオンシリーズのロゼ。
フルーティで華やか、ピュアでエレガント。凛としたキレイな佇まいを感じさせる逸品。ぜひフレッシュな生ハムと一緒にお試しください!
スペイン・バレンシア最大の生産者が作る、マルケス・デ・チベのロゼ。
完熟した果実味としっかりとした酸味が特徴。ボディもカヴァにしては厚めのため、やや熟成した生ハムとの相性が抜群!
番外編
TOP3に入る前に小休止。
惜しくもランクインは逃しましたが、気になるマリアージュや意外な組み合わせがあったので、紹介します!
やきとり×ガヴィ
ここのやきとりは、おそらく塩ですね!なるほど!魚に合わせることの多いガヴィがここで登場!
ガヴィの持つミネラルな特徴と塩が合うんでしょう。ガヴィもそれなりにボディがあるので、鳥料理とも渡り合える、ということですね!
生ハム×スペイン赤
これはむしろ定番!スペインバルでの鉄板マリアージュです!
今回のクリアンサは重ためのフルボディタイプのため、熟成したコクのあるタイプを選びましょう。ハードタイプチーズを添えても◎
すきやき×アパッシメント
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ リオンド カンティーネ・リオンド
来ましたね。アパッシメント!この類のマリアージュ企画をすると必ずどこかには現れます。
贅沢な甘辛い牛肉に太刀打ちするにはやはり濃密フルボディ、しかも贅沢アマローネが最適。お肉も格の高いものを用意すると、最上の世界が見えるかも?
第3位
第3位はがっつりステーキ×しっかりチリ産カベルネ・ソーヴィニヨン!
誰がどう見ても、間違いのないマリアージュ!どちらかといえば、食べ応えのある赤身肉が合うでしょうか!
旨味たっぷりの赤身肉と、濃い果実味や豊かなタンニンが特徴のチリ産・カベルネ・ソーヴィニヨンは、考えただけで垂涎モノ!
コストパフォーマンスが良いことにも定評のあるチリワインは、まさに「旨安」を地で行っています。
塩コショウだけで味わうステーキというよりは、赤ワインやハチミツを使ったソースなどにからめると、より高まるかもしれません!
ステーキといっても肉の種類はいろいろとありますが、ちょっといいフィレ肉などは、実はブルゴーニュも合ったりします。しょうゆベースのソースなども◎
「第二のナパ」コルチャグア・ヴァレー最古のワイナリーのひとつ、ラヴァナルのグラン・レゼルヴァ。
樹齢100年以上のブドウを使い、複雑で濃厚でありながらエレガントな品位を感じさせます。タンニンもしっかりと主張するため、赤身肉からやや脂のある肉まで幅広く対応できます。
タラパカ グラン・レゼルバ ブラックラベル カベルネ・ソーヴィニョン
国家レベルの社交場にも提供されるほど、チリを代表するワイナリー、タラパカの最上級キュヴェ。
厳選されたブドウに丁寧な醸造、フレンチオークで14カ月、瓶内で12カ月以上熟成する、という贅沢な造りです。ここまでのワインになると、ステーキ肉のランクも高めたいところですね!
第2位
第2位はがっつりステーキ×上級ボルドー!
鉄板 王道 定石 最良
のような言葉が似あうマリアージュ。
誰もが思いつき、誰もが一度は試したことのある組み合わせですが、それゆえに難解。
肉の種類、焼き方、ボルドーの種類で多種多様な組み合わせがあるために、試してみたくなりますよね!
今回よく売れていたのが、オー・メドックやポイヤックなどのいわゆる左岸上級レンジ。大体2500円↑くらいのボルドーです。
赤身肉でももちろんいいのですが、ワインの格に合わせて、サシの入った牛肉や和牛の希少部位などとも戦えます!贅沢なマリアージュですね!
この組み合わせは間違いないですね!熟成したボルドーは、ステーキに負けてしまうこともあるので、(もちろんシャトーによりますが・・・)過去10年くらいまでのワインにするといいかもしれません!
当たり年2015ヴィンテージのオー・メドック産クリュ・ブルジョワ。
メルローらしい柔らかさと、カベルネ・ソーヴィニヨンらしい力強さがうまくバランスを問ている、まさに王道。柔らかめなフィレ肉やランプ肉が合うかもしれません!
新時代のグレート・ヴィンテージ2016年産の掘り出し物ポイヤック。格付シャトーに囲まれた好立地シャトーです。
ベリーの香りやスパイスのニュアンス、タンニンはこなれてバランスも良く全体的にスムース。こちらはサシの入ったステーキとよく合うでしょう!
第1位
栄えある第1位は、日本のごちそうすき焼き×やっぱりボルドー!
まさかのステーキとの王道マリアージュを振り切って、すき焼きがトップでランクイン!
開催が1月だったから、というのもありますが、柔らかく果実味豊満系のボルドーが選ばれているあたり、お客様のセンスに驚かされます。
甘辛く味付けされた牛肉とのマリアージュはもちろん、きのこや野菜などとも意外とボルドーはしっかりと合わせてくれるんです!
しかもそれほど高いボルドーでなくとも、右岸やその他産地の果実味豊満系ボルドーを選べば、至福のマリアージュが味わえるのがすき焼きのいいところ!
実はすき焼きはボルドーだけでなく、果実味がしっかりとあるワインなら、難なく合わせられます。南イタリアのモンテプルチアーノや、スペインのモナストレルなどもおすすめですよ!
認証済みオーガニック・ボルドー。しかも当たり年2015ヴィンテージ。
繊細でフルーティな印象があり、果実味が豊富。すき焼きであれば、赤身肉でも霜降り肉でも対応できることでしょう!
デキャンタ・ワールド・ワインアワード2020で五本の指に入る、と言われた逸品。右岸ブライ・コート・ド・ボルドー産です。
飲みごこちがよく豊かな果実味に溢れた、エレガントな印象。こちらもすき焼きとの相性抜群です!
さいごに
肉とワインのマリアージュ、いかがでしたでしょうか?
正直書いていて、こんなにも食欲があふれ出てくるコラムは初めてです。家に帰ってさっそくステーキを焼きました。
これ以外にもピッタリな組み合わせがあるはずです!みなさまもお肉とワインのマリアージュお楽しみください!