2021年2月にドラジェで開催した「鍋に合うワインSALE」
たくさんのお客様にご購入いただき、我々が思ったよりも反響のあった、印象的なセールとして成功を収めました。
今回はその結果をもとに、この冬に試してほしい、鍋に合うワインをランキング形式で発表していきたいと思います!
目次
はじめに
このセールで企画したのは、鍋料理×ワインのマリアージュ。
スタッフが試したことのあったものやこのセールのために合わせてみたもの、また元々あるマリアージュの形から間違いないだろう、と踏んだものなど、ありとあらゆる情報から選抜しました。
エントリーしたのは、定番の塩ちゃんこ、すきやき、しゃぶしゃぶ、おでん。変わり種としてトマト鍋や豆乳鍋。鍋としては人気だけど、ワインとの相性は謎な鶏白湯鍋とキムチ鍋。
すき焼きやトマト鍋などは、ワインとの共通点が多いのですぐに決まりましたが、キムチ鍋やおでんは、悪戦苦闘。なんせ実験数が少ない!が、当店のカヴァ好きスタッフがいい仕事をしてくれました!
ここでグダグダと説明しても、皆さんが興味あるマリアージュになかなかたどり着かないので、さっさとランキングの方に参りましょう!
第5位
第5位は、爽やかリースリング×旨味たっぷり塩ちゃんこ!
なんとなく想像がつく、安定の組み合わせだと思います。爽やかな酸や雑味のない透明感があり、和食に合うといわれているリースリング。
鶏や魚介類ベースの出汁に様々な具材を入れて、多種多様なうまみの溶け込んだスープが特徴の定番鍋!実は脂が多くなりがちな塩ちゃんこに、さっぱりとしたリースリングは相性抜群でしょう!柚子胡椒を隠し味に使ってもいいかも!
どんなワインにも合うとは思いますが、爽やかなリースリングがランクイン!個人的にはシャルドネや、しっかりと果実味のあるクレマンなんかも合うと思いますよ♪
あえてのピエモンテ産リースリング。とっても珍しい1本ですが、意外性だけでなくしっかりとリースリングしてるんです。
クラシカルでありながら複雑味も備え、しっかりとしたワインとしての完成度が塩ちゃんこに負けない、いいハーモニーを奏でます。
リースリングといえば、のアルザス。こちらはとてもお手頃な1本。
リースリングらしいぺトロール(石油のような)香に華やかな香り、鋭い酸味も特徴で、主張しないけど引き立てる、塩ちゃんこの名脇役といった感じ。
第4位
第4位は、上質プロセッコ×イタリアの風を感じるトマト鍋!
王道かつ鉄板のイタリアコンビですね。これこそ文句のないマリアージュといったところでしょうか。鬼に金棒?
世界で最も売れているスパークリングワインとして有名なプロセッコと、イタリアに着想して作られたトマト鍋の相性は言わずもがな!具材もお肉をはじめ、魚介類やお野菜もあって、ワインは迷うところですが、プロセッコなら万能ですね。
スパークリングワインがちょっと苦手・・・なんて方は同じくイタリアの銘酒キャンティや酸味のある赤ワインなんかもよく合いますよ♪
ミラベッロ プロセッコ スプマンテ ブリュット アドリア・ヴィーニ
ドラジェの誇る安旨プロセッコ代表格。
世界最高峰のワイン資格「マスター・オブ・ワイン」を持つ、トニー・ブラウン氏が監修を務めている名品。
プロセッコ王道の味わいで、みずみずしくジューシーな果実味&フレンドリー。具材が多岐にわたるトマト鍋でも対応できる、懐の深い1本です。
プロセッコ・ロゼ・エクストラ・ドライ・ミッレジマート ペルリーノ
実はプロセッコ・ロゼは最近認可されたワインで、ようやく日本にも入ってきた注目の新星。2月にはまだ輸入されていなかったのでセールには入っていなかったのですが、トマト鍋にはぴったり!
こちらも安くて美味しい泡で、当店スタッフによると食事に合わせて飲むべきワインとのことです。
番外編:意外な組み合わせ
注目のTOP3の前に一息入れましょう。
惜しくもランクインは逃しましたが、これは意外な組み合わせ&試してみたいマリアージュがあったので、ここで紹介します。
購入したお客様のセンスが光るマリアージュはこちら!
ボルドー・ブラン×豆乳鍋
なるほどなるほど!ここでいうボルドー・ブランはフレッシュな早飲みタイプのものではなく、ワンランク上の銘醸地ぺサック・レオニャンのちょい熟の逸品。
ちょい熟ボルドー・ブランも豆乳鍋も穏やかで優しく、コクのある味わいが身上。これは、食卓がかなりレベルアップしそうな組み合わせです!
ジンファンデル×もつ鍋
ん?あー、はいはい!と言いたくなるような組み合わせ!もつ鍋の脂身のコクとしっかりとした味わいが、ジンファンデルの果実味や力強さとシンクロ!あとは赤ワインとごぼうって意外と合うので、そこも◎
こちらのジンファンデルはややエレガントなタイプのため、醤油味の方が合うかもしれません。お互いに風味を強くしてくれるマリアージュですね。
モンテプルチアーノ×しゃぶしゃぶ
コンヴィヴィアーレ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ アドリア・ヴィーニ
牛肉でも豚肉でも、はたまたラム肉でもイケそうな組み合わせ。実はしゃぶしゃぶって、たれで味わいが変わるので、提案が難しいのですが、これはポン酢でもごまだれでも大丈夫!
すごいですね。やはり皆様ワインを飲みなれているだけあります。しゃぶしゃぶにおける最適解かもしれません。
第3位
第3位は、女王のワインガヴィ×ほっこりおでん!
意外なようで、実は理にかなっているマリアージュなんですよ。出汁や練り物など、おでんの中身って魚介が多く使われているので、それによく合うワインってことでガヴィ。
すっきりと爽やかな味わいは、それほど激しく主張しないおでんとまったりマリアージュ。スイスイと進んでしまいます。ミネラリーな余韻も、おでんの繊細なうまみとの相性バツグン。
あとほかの選択肢としては、日本の甲州やスペインやポルトガルのアルバリーニョなどもよく合うと思います。
イタリア・ピエモンテ産女王のワインガヴィ。
海のワインとも名を馳せているように、魚介類との相性は抜群!
こちらは上品ですが、まだあどけなさが残る、フレッシュで爽やかな味わい。まさに女王の名に相応しいワインです。
ガヴィ・デル・コムーネ・ディ・ガヴィ ステファノ マッソーネ
「ガヴィ村で作られたガヴィ」という意味を持つ1本。生産地が限定されているワインです。
こちらは柑橘系の果実味の中にも、よりスパイシーなニュアンスを感じられ、ちょっぴり大人な雰囲気を纏っています。
ガヴィ・メトード・クラシコ ブリュット ラ・バッティスティーナ
珍しいガヴィのスパークリングでも、とーっても珍しいシャンパーニュ製法で作られる1本。しかもヴィンテージ入りという、実在していたのか?ってくらい幻のガヴィ。
魚介類に合うという特徴はそのままに、クリーミーな泡や質感を感じられる、さすがシャンパーニュ製法。冒険心あふれる方はこちらをどうぞ!
第2位
第2位は、イタリア濃厚赤ワイン×贅沢すき焼き!
すき焼きが上位に来るのはわかったいましたが、なんとイタリア濃厚ワインとのマリアージュとは・・・!
イタリアの濃厚なワインって、陽光をたっぷり浴びた明るいワインが多い印象です。果実味の甘みもさることながら、苦みやスパイスのニュアンスも忘れない、フードフレンドリーな、まさにイタリアっぽいワインがすき焼きに合うようです!
お肉のランクに合わせて、ワインを変えるのもまた一興。赤身が多ければオーストラリアのシラーズ。サシが入っているようであれば、上級ローヌなんかもいいですね♪
「ネグロ」は黒い、「アマーロ」は苦い、の意味を持つブドウから作られる1本。こちらはコストパフォーマンスに優れています。
濃厚な口当たりでタンニンもしっかりとしているため、アパッシメントワインと飲み違えるほど。すき焼きだけでなく肉に合うワインです!
ワイン誌ルカ・マロー二で高得点を獲得した、ヴァルポリチェッラ・リパッソ。
ちょっと特殊な製法を施して、濃密アマローネと軽快ヴァルポリチェッラのいいとこどりをした逸品です。
タンニンが滑らかで余韻に甘みも感じられるところから、やや脂の多い肉のほうがマリアージュとして高みに向かえるかもしれません。
「イタリア」「濃厚」とくれば、プリミティーヴォは外せません。
超有名生産者ファルネーゼが手掛ける1本です。
ベリー系の果実味と力強さを持つ王道の味わいで、ボリューム感たっぷりです。これが1本あれば、すき焼きは大丈夫でしょう、というくらい万能です。
第1位
栄えある第1位は、スペインの至宝カヴァ×人気のキムチ鍋!
まさかまさかです。泡界の人気者カヴァと鍋界の人気者キムチ鍋のコンビ!これが噂のシナジー効果ってやつですか?
冒頭にも少しふれましたけど、一番苦戦したのがキムチ鍋とのマリアージュ。そこをカヴァ好きスタッフの実体験から、カヴァとのマリアージュ提案。そして大爆発の売れ行き!
正直キムチ鍋にはカヴァ以外ピンとくるマリアージュがなく、まさに独壇場。キムチ鍋の辛味や独特のうまみが、カヴァの爽快さととっても合うそうです!キムチ鍋専用ワインといってもいいかもしれません。言いすぎですね。
ドラジェの鉄板カヴァ。
出荷実績を見れば、累計2万本という途方もない数。まずは飲んでいただきたい逸品です。
世界的に流行しているドライな超辛口タイプで、爽快でクセがなく、どんな料理にも合います。ちなみにカヴァ好きスタッフは、このタルシスでマリアージュに気づいたそうです。
ちょっとだけプレミアムな逸品。
シャンパーニュでいえば、レコルタン・マニピュラン式の丁寧な醸造を施す、ドラジェ独占販売カヴァ。
さらに、プレスしないフリーランジュースから作られるこだわりっぷり。単体でも美味しいですが、料理とも合わせられます。
バレンシア最大の生産者が造るロゼ・カヴァ。
ガルナッチャ100%から作られ、果実味のニュアンスがベリー系の味わいです。
色を合わせる、というマリアージュの基本からすれば、ロゼの方がよりキムチ鍋と合うかもしれません。
さいごに
この冬に試してほしい鍋に合うワインいかがでしたでしょうか?
ランキング形式でお送りしてきましたが、これ以外にもしっくりとくるマリアージュがあるはずです。
ワインと鍋の組み合わせは無限大です!今年の冬はぜひとも自分なりのマリアージュを探してみてください!