<検証>お刺身に合う!おすすめワイン10選!

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今や世界中で高く評価され、ユネスコの無形文化遺産にも認定された和食(日本食)。そんな和食の中でも代表格と言えば、四方を海に囲まれ豊かな漁場を持つ、日本ならではの食文化である魚の生食、お刺身です。

お刺身と言えば、日本酒との相性はもはや説明不要です。多少生臭さのある魚でも、日本酒がキレイに流しとってくれます。普段日本酒を飲まない方でも、お寿司屋さんに行くと自然と日本酒を選んでしまう気持ち…よくわかります。

とはいえ、最近では日本食店やお寿司屋さんでも、日本酒だけではなくワインを提供するお店も増えてきました。元々魚の生食文化の無いヨーロッパ発祥のワインが果たしてお刺身に合うのでしょうか?

今回は一般的に魚介類に合うと言われているワインを中心に、どんなお刺身のネタと合うのか検証してみました!

生徒(初心者)
お魚には白ワインって言うから、白ワインなら何でも合うんですよね?
先生
それはちょっと大雑把すぎるね。魚料理といっても調理法によって様々だし、白ワインにも色んなタイプがあるからね。
生徒(上級者)
実は私、お刺身とワインには良い印象がありません…
先生
確かに、中には生臭さが残ってしまうような相性のものもあるから、白ワインでもきちんと選ばないと痛い目に合うこともあるよ(笑)
生徒(初心者)
えー!お魚に合わない白ワインもあるんですか?
先生
そう。特にお刺身はワインを選ぶかも。
じゃあ、今回はお刺身に合いそうなワインをチョイスして、実際にどんなお刺身と合うか試してみようか?
生徒(上級者)
お願いします!

1、ヴィーニョ・ヴェルデ(発泡タイプ)

直訳すると「緑のワイン」という意味のポルトガルワイン。その名の通り、元々は完熟前の緑色のブドウを使って造らた事が名前の由来の、フレッシュな味わいの白ワイン。ヴィーニョ・ヴェルデにはスティルと発泡タイプがありますが、今回は発泡タイプで検証しました。

今回試飲したワイン
ヴィーニョ・ヴェルデ スパークリング・ホワイト
テラス・デ・フェルゲイラス NV ヴェルコープ 白

生徒(初心者)
あれ、ワインが緑色じゃないですね?
先生
確かにヴィーニョ・ヴェルデは緑のワインっていう意味だけど、ワイン自体は緑色じゃないよ。
生徒(上級者)
柔らかな泡立ちで、ヴィーニョ・ヴェルデにしてはボリューム感もありますね。辛口だけど、後口はほんのりフルーティーな甘みもあります。
先生
フレッシュだけどフルーティーさもあるから、少し甘みのあるようなお刺身がよく合うね。醤油よりもレモン塩が合うかも。
生徒(上級者)
確かに!サーモンのほんのりとした甘みとよく合いますね!甘エビとかもよさそうです!

2、ミュスカデ セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー

フランス・ロワール地方の中でも最も西にある、海に面したエリアで造られる白ワイン。
スッキリとした味わいの中にもミネラル感が感じられ、まさにシーフードとの相性が抜群。シュール・リーという、ワインの発酵時に澱をそのままにして長期間ワインと接触させ続ける独特の製法により、ワインに旨味が与えられており、日本人好みの味わいに仕上ります。

今回試飲したワイン
ミュスカデ セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー ドメーヌ・デュ・ムーラン・カミュ 白

生徒(上級者)
ミュスカデってもっとあっさりしたイメージでしたけど、これはしっかり感もありますね。
先生
穏やかながらしっかりした酸があって、ミネラル感がワインのボリューム感を出してるね。とはいえ、ミュスカデならではのフレッシュさがあって、バランスがいいでしょ?
生徒(初心者)
これ、何にでも合います!
生徒(上級者)
レモンをしっかり掛ければ、生牡蠣ともいけますね!
先生
基本的には淡白な白身魚が良く合うけど、お刺身全般的に合わせやすいね。鯖とかの青魚は少し厳しいけど。
生徒(上級者)
カツオもいけます!生臭さは残らないです。

sowoon / Pixabay

3、シャブリ

「牡蠣とシャブリ」という有名な言葉があるように、魚介類に合うワインとして最も有名なワインの一つ。
太古の昔は海だった土壌はキンメリジャンと呼ばれ、地中からは貝の化石などが豊富に見つかります。そうした土壌で育ったブドウからは、キリッとした酸とシャープなミネラル感が生まれます。

今回試飲したワイン
シャブリ ドルーアン・ヴォードン
ジョゼフ・ドルーアン 白

生徒(初心者)
牡蠣とシャブリですよね!私も知ってます!
先生
有名なマリアージュだよね。このシャブリはまさにシャブリのお手本といってもいい程、シャブリらしい酸とミネラルがバッチリ感じられるね。
生徒(上級者)
改めて生牡蠣と合わせてみると、本当によく合いますね!文句の付けようがないです!
生徒(初心者)
確かに!最高ですね!
先生
生牡蠣にはこれくらいのスタンダードクラスのシャブリが抜群に合うね。下手に樽が効いたプルミエ・クリュやグラン・クリュより、普通のACシャブリと合わせるのがお勧め。
生徒(上級者)
確かに。私以前奮発してシャブリのグラン・クリュと生牡蠣を合わせましたけど、その時より今回の方が良く合ってます。
先生
グラン・クリュあたりになると、生牡蠣よりもソテーやフライにした方がいいかもね。牡蠣意外にも、燻したカツオにも合いそう。

kaleido-dp / Pixabay

4、ドイツの辛口リースリング

冷涼な気候を好むブドウ品種であるリースリング。ドイツのリースリングというと甘口タイプの多くありますが、魚介類に合わせるなら辛口タイプがお勧め。レモンのようなシャープな酸があります。

今回試飲したワイン
リースリング トロッケン ソヴァージュ
ゲオルグ・ブロイヤー 白

生徒(初心者)
ドイツの白ワインって、全部甘口じゃないんですか?
先生
古くから有名なワインは甘口タイプが多いけど、最近はかなり辛口も増えてきていて、評価も上がってるよ。
生徒(上級者)
このリースリングは、かなり酸がしっかりしてますね。でも、嫌な酸っぱさではなくて、キリッとした心地よい酸味。
先生
レモンのような溌剌とした酸があるね。こういうワインを食事の最初に飲むと、食欲も出るし、殺菌効果もあって良いよ。
生徒(上級者)
イカとかあっさりした白身魚に合わせると、後味に酸だけが残ります…
先生
白身魚でも、脂がしっかり乗ったものが良さそうだね。少しクセのあるアジなんかだと、上手に臭みは消してくれてるけど、旨味はちゃんと残してくれるからお勧め
生徒(上級者)
サーモンともよく合います。サーモンとだと、後味の酸がまろやかに感じられます。

5、ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ

イタリア・マルケ州特産のブドウ品種ヴェルディッキオ。中でもマテリカ渓谷という場所で造られるヴェルディッキオは上質と言われており、ここで造られるワインはDOCヴェルディッキオ・ディ・マテリカとなります。ミネラル豊富なそのワインは、漁業が盛んなマルケ州でも大変人気のワインです。

今回試飲したワイン
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
コッレステファノ 白

生徒(上級者)
ヴェルディッキオって、魚のボトルのやつでしょうか?
先生
よく知ってるね。20年前位に流行ったワインで、魚の形のボトルをした白ワインがあったんだよ。そのワインの品種がヴェルディッキオだったね。
生徒(初心者)
私魚のやつ飲んだことあります!でももっと水っぽいワインだったような…
先生
そうだね。魚のボトルのワインはもっと軽い白ワインだね。このヴェルディッキオはそれとはちょっと格が違うでしょ?
生徒(上級者)
ミネラル感が凄く良いですね。酸もしっかりあるから、お刺身に合いそう。
先生
フレッシュだけど、ミネラルが骨格を与えていて、ボリューム感があるよね。樽は使ってないけど、ほのかにロースト感もあるね。
生徒(上級者)
イカやタイ、ブリともよく合いますね。
先生
お刺身全般に合わせやすいワインだね。しっかりしてるから干物にも合いそう。大和煮とかのみりんを使った和食にもよく合いそうだね。

cegoh / Pixabay

 

6、ピクプール・ド・ピネ

フランス南西部のワイン、ピクプール・ド・ピネ。地元では牡蠣料理と合わせてよく楽しまれています。柑橘系のアロマと豊かな酸、ほんのりとしたミネラル感が特徴的。日本ではまだ知名度は低いですが、魚介によく合う白ワインです。

今回試飲したワイン
ピクプール・ド・ピネ ル・ジャドゥ 白

生徒(初心者)
瓶が可愛いですね!
先生
ピクプールは伝統的にこういった瓶のタイプが多いね。
生徒(上級者)
ピクピールって私あまり馴染みが無いんですが、どういうワインですか?
先生
ピクプール自体はブドウ品種の名前で、フランス語で「舌を刺す」という意味があるように、酸がしっかりしたタイプのワインになるね。AOCも同じ品種名が入ったピクプール・ド・ピネ。魚に合うワインとして南のミュスカデとも言われているんだよ。
生徒(上級者)
確かに酸がしっかりしてますね!柑橘系の香りで、南のワインらしい果実のジューシーさもあります。後味にグレープフルーツのような心地よい苦味もありますね。
先生
地元では牡蠣とよく合わせられるみたいだから、試してみようか?
生徒(初心者)
牡蠣とピクプール!よく合います!
先生
牡蠣といえばシャブリが有名だけど、ピクプールも良いよね。
生徒(上級者)
先生!牡蠣も合いますけど、あん肝との相性が抜群です!
先生
それは面白い発見だね。日本酒でもあん肝とは辛口ではなく少し甘みのあるタイプが良く合うから、こういう南の熟したブドウから来る果実味がよく合うのかもね。
生徒(上級者)
まさにマリアージュです!これは大発見です!

 

7、アルザス・ブラン

フランスの北東部で、ドイツとの国境に位置する銘醸地アルザス。ドイツの影響が大きく、瓶形もドイツワインのような細長いボトル。使用されるブドウ品種もリースリングやゲヴェルツトラミネールなど、ドイツ由来のものが多くあります。基本的に冷涼なため酸のしっかりしたワインが多く、ほんのりの甘口のワインも多いため、日本食全般との相性も良いと言われています。

今回試飲したワイン
キュヴェ・ギョタク ヴァン・ダルザス
ドメーヌ・ミットナット・フレール 白

生徒(初心者)
ギョタクって魚拓ってことですよね!日本のワインですか?
先生
いや、れっきとしたアルザスワインだよ。日本人奥様を持つアルザスの生産者が、お寿司に合うワインを徹底的に考えて造り出したワインで、魚だけでなく、シャリやガリとの相性まで考えられて造られてるんだよ。
生徒(初心者)
香りは華やかですね。どことなくフルーティーな純米大吟醸を彷彿とさせます。
先生
リースリングを主体に、ゲヴェルツトラミネールやミュスカがブレンドされているからね。味わいもどこか日本酒を思わせるような、ほのかな甘みがあるでしょ?
生徒(上級者)
確かにそうですね!まったりとして後味に少し甘みが感じられるアオリイカと凄くよく合います!
先生
お刺身とも合うけど、お米の持つ甘みとも合いそうだから、まさにお寿司との相性もいいだろうね。

 

8、サンセール

プイィ・フュメと並び、フランス・ロワールで最高の白ワインと言われるサンセール。ソーヴィニヨン・ブランで造られるワインは、キリッとしたシャープな酸が特徴。ミネラル豊富で、ほんのりとスモーキーさもあります。

今回試飲したワイン
サンセール ブラン エリック・ルイ 白

生徒(初心者)
ラベルが可愛い!星の王子さまみたい!
生徒(上級者)
そう、このエリック・ルイのワインは星の王子さまをイメージしたラベルデザインが人気だね。でも、ラベルだけじゃなく、中身の評価も高いよ。
生徒(上級者)
ソーヴィニヨン・ブランらしいハーブ香があって、しっかした酸とミネラルもあって、まさにサンセールって感じですね。
先生
サンセールが造られてるのはロワール地区でもかなり内陸の方で、ロワール川の川魚料理とよく合わせられているんだよ。
生徒(上級者)
川魚の臭みも消してくれるんですね。確かに淡白な白身魚だとサンセールが強すぎる気がします。少し癖があったりしたほうが合いそうですね。鯵や燻したカツオとかとよく合います!
先生
お刺身も良いけど、サンセールにも少しスモーキーさがあるから、燻製とかにもよくマッチするよ。エイヒレもお勧め。

9、ブルゴーニュ・ピノ・ノワール

言わずと知れた、フランス・ブルゴーニュの赤ワイン。ピノ・ノワール単一品種で造られ、赤い果実のようなキュとした酸味をもった、エレガントなワイン。

今回試飲したワイン
ブルゴーニュ・ピノ・ノワール
ドメーヌ・ロベール・シリュグ 赤

生徒(初心者)
あれ、お魚となのに、赤ワインですか?
先生
魚だから白ワインとしか合わないってことは無いからね。ピノ・ノワールも試してみようよ。
生徒(上級者)
凄く淡い色調で美しいですね。繊細なブルゴーニュのピノ・ノワールらしさがよく出てると思います。
先生
そうだね。よく薄旨系と言われるけど、まさにそんな感じでしょ?繊細さの中に、まるで和風だしのような旨味も感じられるね。
生徒(初心者)
びっくりです!意外とお刺身とも合いますね!
生徒(上級者)
マグロとも合いますけど、カツオの叩きとの相性が凄く良いです!
先生
ワインにカツオ出汁のような雰囲気があるから、よく合うのかもね。確かにこれは素晴らしいマリアージュだね。

 

10、ローヌのシラー

フランス南部の銘醸地ローヌ。赤ワインは果実味あふれるジューシーさのあるワインが多く、北部ではシラー、南部ではグルナッシュ主体のワインが多い。白胡椒のようなスパイシーさも特徴の一つ。

今回試飲したワイン
シラー ポール・ジャブレ・エネ 赤

生徒(初心者)
お言葉ですが先生…
先生
どうしたの?
生徒(初心者)
お刺身の王様、マグロに合うワインが出てきていません!私お刺身ではマグロがいちばん好きです!
先生
マグロに合うワインは最後に取っておいたんだよ…。じゃあマグロの赤身にお醤油付けて、このワインと一緒に試してみて。
生徒(上級者)
マグロにシラーですか?あんまり聞いたこと無いですけど…。あれ、これ物凄くよく合います!さっきのブルゴーニュよりこっちの方が合うかも!
先生
意外に感じるかもしれないけど、醤油とシラーの相性は結構いいんだよ。マグロに白ワインだとマグロの臭みが後からフッと上がってくることもあるけど、シラーならそれも無いでしょ?
生徒(初心者)
えー!シラーはお肉って聞いてましたけど、驚きです!
生徒(上級者)
ローヌ系が合うんだったら、シャトーヌフ・デュ・パプも試してみます!…あれ、これだとワインが強すぎて、マグロの味が飛んでっちゃいます…。
先生
シャブリの時もそうだったけど、良いワインだから良く合うってわけじゃないんだよ。マグロの赤身だったら、今回飲んだような安めのシラーの方がむしろよく合うよ。中トロとか大トロだったら、もう少ししっかりしたシラーでも良いけど。
生徒(上級者)
高いワインを選べば良いってもんじゃないんですね…。凄く勉強になりました。

 


 

今回はお刺身に合いそうなワインをチョイスしましたので、極端にお刺身に合わないワインはありませんでしたが、やはりそれぞれのワインによって、マッチするお刺身のネタが違いました。

また、今回はチョイスしませんでしたが、白ワインでもあまりしっかりしすぎたワインは、繊細なお刺身にはよく合いません。基本的に樽がしっかりと効いたような高級ワインとは、料理の方もしっかりとした味付けでないと、マリアージュしません。イカの刺身にコテコテのムルソーを合わせても、ムルソーの味しかしません…。

刺身に関しては、敢えてワインのランクを落とすことで見事にマリアージュするパターンが多かったので、そのあたりがワインの難しさでもあり、面白さでもありました。

ちなみに、今回しめ鯖と合うワインも探したのですが、見事に鯖の臭みが勝ってしまい、ことごとく打ち返されました(笑)。シェリーのマンサニージャなら何とかなるかなと思いましたが、それでもやはり鯖の青臭さには叶いませんでした。しめ鯖には、日本酒を合わせるのをオススメします!(笑)

 

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