多様なヴェネト州のワインを徹底解説!ソムリエのおすすめもご紹介

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ワイン大国イタリアにおいて毎年ワイン生産量トップを競う、イタリア屈指のワイン産地「ヴェネト州」。

イタリア北東部に位置し、州都は水の都「ヴェネツィア」です。

イタリアでは珍しく広大な平野部があるのが特徴で、さらに北部にはドロミーティ山岳がそびえ立ち、そこからアドリア海に向かって多くの川が流れています。この広大な土地に様々な地形を有するヴェネト州は、生産量が多いだけでなく、バラエティ豊かなワインを生み出すワインの宝庫なのです。

ちなみに、イタリア最大のワイン見本市「ヴィーニタリー」の開催地もヴェネト。ヴェネト州西部のヴェローナで毎年開催され、ヴェローナは「イタリアワインの首都」とも呼ばれています。

そんな魅力溢れるヴェネト州のワインを、イタリアワイン好きソムリエが、自身のワイナリー訪問体験談とともに、おすすめのワインを紹介していきます!

これを読めば、あなたもきっとヴェネトワイン好きに♪

世界一売れているスパークリングワイン、プロセッコ

とどまることを知らないスパークリング人気!王者であるシャンパーニュが年間3億本生産するのに対して、プロセッコは(DOC、DOCGを合わせると)、なんと5億本超え!今や世界随一の生産量を誇り、「最も売れているスパークリングワイン」と言われています。

もちろん現地イタリアでも大人気で、日本でいう「とりあえずの一杯」はビールではなくプロセッコなんです。そんなイタリアの国民酒プロセッコはどんなお酒なんでしょうか。

生産地はヴェネト州と隣のフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州にまたがっていて、発泡性のスパークリングの他に、微発泡のフリッツァンテや非発泡性のスティルも認められています。

日本で知名度が高いシャンパーニュやカヴァは、瓶内二次発酵という発酵方法により造られますが、プロセッコはシャルマ方式と呼ばれる密閉式の大型タンクで短期間で仕込むため、熟成由来の香りはつきにくく、青リンゴを思わせるフルーティなアロマとブドウ本来のジューシーな味わいが引き立ったワインになります。

また、残糖分もシャンパーニュよりも若干高く造られる傾向にあり、これにより余韻にほんのり甘味を感じる、親しみやすいスパークリングとなるのです。

この「万人受けする」「親しみやすさ」こそが、プロセッコが世界的人気を誇る所以なのです。

そんなプロセッコにビックニュースが!なんとプロセッコDOCに「新色」が追加されたんです。

それが、「プロセッコ・ロゼ」

これまでは、「グレラ」という白ブドウを主体に、補助品種としてグレラ・ルンガやヴェルディゾ、ペレラ、ビアンチェッタといった土着品種、もしくはシャルドネ、ピノ・ノワールの国際品種のブレンドが許されていましたが、あくまでも色のタイプは「白」。

しかし、今回の新制度によってピノ・ノワールを最大15%まで使用しロゼ・プロセッコを造っていいことになったのです。

日本ではなかなか浸透しない「ロゼ」ですが、世界ではロゼやロゼ・スパークリングが人気急上昇中!その期待に応える形で、プロセッコもロゼのカテゴリーが新たに追加された、という訳です。

このプロセッコ・ロゼを皮切りに、日本でもロゼ・スパークリングの人気に火がつくのでは!?

トレンドに敏感なワインラヴァーの皆さまは、是非チェックしておきたいワインです!

おすすめのヴェネトワイン #1:新登場!プロセッコ・ロゼ

プロセッコ・ロゼ・エクストラ・ドライ・ミッレジマート NV ペルリーノ ロゼ

ピエモンテ州アスティに本拠地を構えるペルリーノ社。1905年創業で、コストパフォーマンスに優れた安定感のあるワインの造り手。そんなペルリーノからリリースされた、新DOCプロセッコ・ロゼ。

美しいサーモンピンクが目にも鮮やか。口に含むとイチゴやラズベリーのような、フレッシュな果実味が広がります。柔らかい酸と後味にほんのわずかに残る苦味が、甘さを引き締めます。

おすすめのヴェネトワイン #2:リピーター続出!ドラジェ自慢の自社輸入プロセッコ

ミラベッロ プロセッコ スプマンテ ブリュット NV アドリア・ヴィーニ 白

ドラジェがずっと探し求めていた・・・美味しくて安いコスパ抜群のプロセッコを自社輸入!

ブドウ本来のフルーツのアロマ。みずみずしくジューシーな果実味には、思わず顔がほころんでしまいます。そして爽快な泡との相性がバッチリで、乾いた喉を潤すには最適。輸入以来、リーピート続出の「愛されスパークリング」です!

イタリアの白ワインと言えば・・・ソアーヴェ!

ソアーヴェは、イタリアを代表するワインとして「赤のキャンティ、白のソアーヴェ」と言われるくらいに、とってもポピュラーな白ワインです。

ヴェネト州のヴェローナからヴェネツィアに向かう途中にあるソアーヴェ城。そのお城を中心に街が広がっており、その周辺一帯がソアーヴェの産地になります。(ちなみに車の運転できない筆者のような人は、サン・ボォニファッチョ駅を下車し、そこからはバスまたはタクシーでソアーヴェ市内に向かうことになります。)

ソアーヴェは、「ガルガーネガ」という土着品種を主体に造られるフルーティで飲み心地のよいワインで、戦後いち早くアメリカに輸出され、世界中に広まりました。親しみやすい味わいと手ごろな価格で人気を博し、その需要に応えようと生産地域を拡大し生産量が爆発的に増えましたが、一方で粗悪なものもソアーヴェとして販売されるようになり、一時イメージが悪くなってしまいました。

近年では、栽培・醸造に力を入れた高品質なソアーヴェを生み出したり、「ソアーヴェ・クラシコ」という表記で古くからこのワインを造っていた地域を他と差別化するなど、品質向上に力を注ぐ生産者が多くでてきています。

~バッカラ・マンテカートのポレンタ添え~

余談ですが、ヴェネトの人たちはバッカラ(干しダラ)をよく食べるのですが、郷土料理に「バッカラ・マンテカート」という料理があります。

干しダラを牛乳やアンチョビ、ニンニクなどで煮込んだミルク煮で、筆者も現地で食べたことがあるのですが、お母さんが風邪ひいた時に作ってくれるような、なんというか・・・とっても優しい味わいです。食べ慣れない人にとっては、物足りない、味気ない料理ですが、地元の人たちはこのマンマの料理が大好物のよう。レストランで「バッカラ・マンテカート」を喜んで注文するイタリアのオジ様たちをよく見かけました。

そんな「バッカラ・マンテカート」と抜群の相性が、これもまたヴェネトの国民酒「ソアーヴェ」なんです。現地に行ったら是非試して頂きたいマリアージュです!

おすすめのヴェネトワイン #3:王道であり王者!ピエロパンのソアーヴェ

ソアーヴェ クラッシコ ピエロパン 白

ソアーヴェ生産者として3本の指に入る、ソアーヴェの盟主「ピエロパン」。1890年代から続く歴史ある生産者で、高品質なワインを造ることを信念にしており、ピエロパンのソアーヴェはまさにお手本のような味わいです。

しなやかでありながら凛とした佇まいのとてもエレガントな味わいで、ガルガーネガの良さを追求し、無駄なものはそぎ落とし良さだけが際立ったワイン。ソアーヴェを知りたいなら、まずはこのワインを一番におすすめします!

おすすめのヴェネトワイン #4:ソアーヴェの概念を覆す、イナマ!

ヴィニティ・ディ・フォスカリーノ ソアーヴェ・クラシコ イナマ 白

世界中のワイン愛好家たちに「ソアーヴェの概念を覆した!」と言わしめたイナマのヴィニティ・ディ・フォスカリーノ。

筆者もこのワインを初めて飲んだ時、「ソアーヴェって、こんなに素晴らしいワインだったんだ!」と驚かされた一本。イメージするソアーヴェは、ブドウの果汁がダイレクトに感じられる比較的シンプルな白ワインだったのですが、このソアーヴェはもっとボリューミーでもっと飲みごたえのある味わいです。

この感動が忘れられず、イタリア行った際になんとかアポイントをこぎつけ、ワイナリー訪問してしまったほど。

イナマ訪問レポートはこちら!>>

そんなご縁もあってか、実はワイナリーの方から「イナマ親善大使」なるものに任命していただきました!・・・といっても特に何かする訳でもないのですが、大使としてこれまで以上にイナマの魅力をお伝えし、私のような感動を一人でも多くの方に共有できればと思っています♪

アパッシメントの最高峰、アマローネ

その特徴的な製法と濃厚で芳醇の味わいで唯一無二の個性を放つ、イタリアを代表する高級赤ワイン「アマローネ」。

ブドウ果実を干しブドウのように水分を飛ばし乾燥せ、糖度を高めるアパッシメント製法を行い、甘口ではなく辛口に仕上げる特徴的なワインです。この製法は、使用するブドウの容量が減ってしまうため通常のワイン以上にコストがかかる上に、作業工程も増えるため手間暇もかかる贅沢な造り。その分ワインのお値段も高くなり、高いもので1本数万円するものも。

この独特な製法によりエキス分が凝縮され、干しブドウのようなアロマと複雑な風味、そして濃厚で飲みごたえのアマローネでしか味わえない奥深いワインになるのです。

今や世界中の愛好家を虜にする高級イタリアワインの一つですが、その歴史は意外にも浅く80年ほどです。というのも、もともとアマローネ(正式名称:アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ)の産地では、古くからアパッシメント製法を用いた甘口のデザートワインを造ってきました。そんなある日、アルコール発酵を途中で止めて甘口に仕上げるところを誤って完全発酵させてしまい辛口にしてしまったんだとか。

それを飲んでみると大変美味しいワインができたことがら、甘口と区別するために「苦い」を意味する「アマローネ」という表記を付けて販売したそうです。

なので、古いヴィンテージのエチケットには「アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」ではなく、「レチョート・セッコ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・アマローネ」と表記されているものがあるんですよ!

おすすめのヴェネトワイン #5:アマローネとして驚きの価格!リオンド・アマローネ

アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ リオンド カンティーネ・リオンド 赤

一度は飲みたい憧れの高級ワイン、「アマローネ」。前述したとおり、お値段が高いのが悩ましいところです・・・。そこで、ドラジェが独占輸入することで驚くべきコストパフォーマンスを実現しました!

 

その名も、「リオンド アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ」。正真正銘のアマローネにも関わらず、3916円(税込)という市場最安級のお値段を実現!

試飲したドラジェのソムリエも思わず絶賛、このコストパフォーマンスはまさに抜群の一言。さらに、2015年ヴィンテージがルカマローニ誌で堂々の96点を獲得し、その品質は折り紙付きです!

 

グラッパの聖地、バッサーノ・デル・グラッパ

グラッパと言えばブドウの搾りかすを蒸留し造られるイタリアの蒸留酒ですが、ここヴェネト州にはグラッパの町があるんです。その名も「バッサーノ・デル・グラッパ」。

グラッパの生産が盛んな地域で、有名なグラッパメーカーがここバッサーノに集まっています。グラッパの製造には専用の大きな蒸留施設が必要なため、有名銘柄のグラッパなどはブドウの搾りかすをバッサーノに運び、蒸留しているところも多いのです。

また、バッサーノにはヴェネト州を代表するグラッパメーカー「Poli(ポーリ)」社が運営するグラッパ博物館があり、グラッパの歴史や醸造工程、様々なタイプのグラッパの香りが嗅げる体験エリアなどが展示されており、酒飲みにはもうたまりません!

 

もう一つの見どころは、町のシンボルである屋根付きのヴェッキオ橋。橋から見えるのはブレンタ川とその脇に並ぶ可愛い建物、そして壮大な山が連なった静けさと穏やかさをを醸し出した風景です。時が止まったようなずっと眺めていたくなる自然の風景に魅了されながら、ぶらりぶらりと橋のたもと行くと、リナルディのグラッペリア(グラッパのバー)があります。

リナルディもヴェネトを代表するグラッパーメーカーで、そこが経営するグラッペリアでは、複数種類のグラッパが飲める他、グラッパをベースにしたカクテルが楽しめます。ちょっと薄暗く入りづらい雰囲気がありますが、入れば地元の陽気なお客さんが真昼間からグラッパを飲んでおしゃべりしていて、女性一人だった筆者も大歓迎してくれました。

ただ、40~50度はあるグラッパを調子にのって飲みすぎると家に帰れなくなるのでご注意を!

おすすめのヴェネトワイン #6:スーパータスカンの最高峰のグラッパ

ルーチェ グラッパ 40度 500ml NV

フィレンツェの名門、フレスコバルディ家とグラッパーを代表するポーリ家がタッグを組み実現した、ルーチェ・グラッパ。誰もが憧れる最高峰のスーパータスカン「ルーチェ」に使用したメルロとサンジョヴェーゼのブドウの搾りかすから造られた、贅沢なグラッパです。

ドライフルーツを使ったパン、シナモン、ナツメグ、ハチミツ、それにバナナやパイナップルといった南国の果実をコンポートしたニュアンスとヴァニラクリームのニュアンスがゆっくりと立ち上がります。

最後に・・・

ヴェネトのおすすめワインはいかがでしたか?

食前酒のプロセッコから始まり、白ワインのソアーヴェ、赤ワインのアマローネ、そして食後はグラッパで〆る。ヴェネト産のワインでひとコース楽しめてしまう、懐の深さが魅力の州です。

今回ご紹介の中で1つでもお気に入りのワインが見つかったり、新たな発見が生まれる機会になれば嬉しいです。

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