ワインの大当たり年はこれ!これだけは抑えておきたい、偉大なヴィンテージをご紹介します

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当たり年ヴィンテージ

ワインの当たり年はいっぱいあるけど、皆様は「大当たりヴィンテージ」をどれくらいご存知でしょうか?

ヴィンテージの優劣は単純比較できないですが、どうせワインを飲むのであれば、とびっきりの当たり年を選びたいですよね。

そこで今回は、当たり年中の当たり年である「大当たり年」について、なるべく簡単かつシンプルにまとめてみました!

ワイン愛好家を自負するのであれば、ここだけは抑えておきたいという有名ヴィンテージばかりを、ここで一挙にご紹介したいと思います。

ヴィンテージ評価の実情

ヴィンテージ評価の実情

近年のヴィンテージ評価をまとめた表を見てみると、基本的には普通~当たり年の評価ばっかり。

それもそのはず、近年は栽培や醸造の技術が進歩しており、自然条件に恵まれなかった年でも、十分美味しいワインが造れてしまいます。

だからワインの品質はかなり安定していて、もはやハズレ年を探す方が難しいんですよ。

そんな中でもやっぱり、素晴らしいブドウを収穫することができたヴィンテージの味わいは別格で、愛好家の心をつかんでやみません。

技術が発達したとはいえ、原料のブドウの出来栄えによって、ワインの味わいは大きく変化しますからね。

理屈を超えた感動を呼ぶ大当たりヴィンテージの数々、ぜひワイン選びの参考にしてみてください!

1945年 終戦直後のグレートヴィンテージ

1945年 終戦直後のグレートヴィンテージ

第二次世界大戦は、ブドウ畑や醸造所にも多大な被害を与え、人々の暮らしに大きな爪痕を残しました。

生産者たちはブドウをあきらめる事ができず、ワインを造るために「砲弾が飛び交う中で作業した」なんて話もどこかで聞いたことがあります。

そんな苦労が報われたのか、1945年はヨーロッパ全体で秀逸なブドウを収穫することができ、ボルドーやブルゴーニュといった銘醸地でも傑出したワインが誕生しました。

長く続いた戦争が終わったこの年は、ワインにとっても偉大なメモリアルヴィンテージになっているんです。

一般的に当たり年のワインは、酒質が強く長期にわたり熟成します。

しかし1945年ヴィンテージということは、80年近くの時間が経過しているわけで、普通の銘柄ではさすがにピークを超えている可能性が高いでしょう。

「それでもどうしても飲みたい!」という方には、格付けシャトーなどをオススメしたところですが…。

存在自体の希少性に加えて、有名銘柄ともなれば、物凄いお値段になってしまうはず。

人の一生にも匹敵する時間を経た、伝説的大当たりヴィンテージの味わい、ワイン愛好家なら一度は口にしてみたいですよね。

1961年 ボルドーの伝説的当たり年

1961年 ボルドーの伝説的当たり年

1945年と並び賞される、ボルドーの偉大なビッグ・ヴィンテージ。

60年代は現在と比べて、近代的な技術が発展していなかった時代です。

そのため天候や気候がブドウにもたらす影響は、今よりもはるかに大きいものでした。

そんな中で理想的な条件が揃う、ということは天の恵み以外になく、当たり年としての意義はさらに大きかったことでしょう。

長命で知られるボルドーワインですが、現在では既に60年以上の時間が経過しています。

こちらも飲み頃を過ぎている可能性が高く、本来の味わいは既に失われている銘柄も多いはずですが、コレクターにとっては垂涎の的となる希少品。

一級シャトーの1961年モノともなれば、市場価格にして100万円近く、あるいはそれを超える値段になってもおかしくありません。

そして状態さえ良好であれば、その価格に相応しい極上の味わいが楽しめるはずです。

1982年 待望のグレートヴィンテージ

1982年 待望のグレートヴィンテージ

1970年代のボルドーは作柄に恵まれず、「大当たり」と呼ぶべき年が長らくありませんでした。

愛好家にとっても生産者にとっても、長く続いた不運な時期を経て、ようやく訪れたビッグ・ヴィンテージがこの1982年なのです。

この年のボルドー地方は、一年を通じて天候に恵まれ、理想的な状態でブドウが完熟。

パワフルで濃密なワインを産み出し、格付けシャトーをはじめとする一流品ともなれば、今でも味わいに力強さを残していると言われます。

こちらもボルドーの歴史に残る紛れもない当たり年で、1945年や1961年と同様に、現存する古酒は非常に高額で取引されています。

なお1982年ヴィンテージは、イタリアやスペインの銘醸地でも素晴らしいワインが生産されました。

中でもバローロやバルバレスコで知られるピエモンテ州は、ボルドーと同様に歴史的大当たりヴィンテージとなっています。

1990年 世界各地が同時に迎えた大当たり年

1990年 世界各地が同時に迎えた大当たり年

1990年というヴィンテージは、ワインにとってのお祭り年といっても過言ではありません!

なにしろフランス中の銘醸地がほとんど当たり年、さらにはドイツ、イタリア、アメリカに至るまで、世界各地のワイン産地で大当たりフィーバーとなったのです。

ボルドーでは前出のヴィンテージに続いて、左岸・右岸共に素晴らしい出来栄えとなり、歴史的なビッグヴィンテージとして有名。

気候が異なるブルゴーニュでも、繊細さに加えて力強く、タンニンが豊富なワインを産んだ当たり年となりました。

1990年のブルゴーニュは、30年以上の時を経たピノ・ノワールにも関わらず、今なおしっかりと力を残した銘柄に巡り会えることもあります。

シャンパーニュ、ローヌ、アルザス、ロワールといった産地の品質も傑出しており、この年のフランスワインはほぼハズレ無しと言えるでしょう。

そしてお隣のドイツでは、生産量が少なくなってしまったものの、こちらも素晴らしい状態でブドウの収穫が実現。

ラインヘッセンやモーゼルを筆頭に、ドイツワインの歴史に残る大当たりヴィンテージとなりました。

1996年 シャンパーニュの伝説的ヴィンテージ

1996年 シャンパーニュの伝説的ヴィンテージ

1996年も各地で当たり年が多かったのですが、とりわけ注目したいのがシャンパーニュ地方です。

シャンパーニュ地方ではこの年、ブドウの酸や糖度などの要素について、完璧に近い状態で収穫することができました。

その出来栄えがあまりに素晴らしいため、20世紀最高のヴィンテージとまで称されることも。

シャンパーニュでは「良年にしか生産しない特別キュヴェ」というのがよくありますが、1996年の存在感はとりわけ群を抜いています。

特に有名メゾンの限定ミレジメともなれば希少性が高く、オークションで超高額で取引されることもあります。

ボルドー左岸も当たり年で、25年以上の熟成を経た今こそ飲み頃を迎えている銘柄も多いはず。

一方でブルゴーニュは白の当たり年となりましたが、こちらは熟成のポテンシャルを考えると、今飲むならプルミエ・クリュ以上の上級品を選びたいところです。

そしてイタリア・ピエモンテも傑出した当たり年、有名生産者のバローロ&バルバレスコは狙い目と言えるでしょう。

1998年 ローヌとボルドー右岸の超当たり年

1998年 ローヌとボルドー右岸の超当たり年

1998年で見逃せないのがフランス・ローヌ地方。

この年の夏は猛暑となったのですが、うまいタイミングで雨が降り、結果として高品質なブドウを収穫することができました。

コート・ロティをはじめ北ローヌも良年でしたが、特に南ローヌでは過去最高レベルの評価を受けており、銘酒シャトーヌフ・デュ・パプの大当たり年として知られています。

そしてボルドー地方では、右岸のメルローが素晴らしかったヴィンテージ。

ポムロルやサンテミリオンはたいてい高価ですが、衛生地区などの周辺地域からは、驚くほどの掘り出し物が出てきたりします。

もしお手頃なものを見つけたら、GETする価値があると思いますよ。

2000年 祝福のミレニアムヴィンテージ

2000年 祝福のミレニアムヴィンテージ

21世紀を迎えるミレニアムイヤーとして、世界中がお祭りムードだった2000年。

神様が人類に粋なことをしてくれたのか、この年のヴィンテージワインも特別なものとなりました。

この年の主役となったのはボルドー、文句なしの大当たりヴィンテージとして有名ですが、途中までは天候に恵まれてはいませんでした。

しかし8月以降は晴天が続き、理想的な条件のまま収穫に持ち込めたことで、大逆転の当たり年となったのです。

2000年はボルドー全域が秀逸なヴィンテージですが、メルローは特に出来栄えが良かった模様。

有名誌ワイン・アドヴォケイトを見てみると、右岸の銘柄に高得点が集中しており、飲み頃を迎えている銘柄も多いことでしょう。

2005年 世界同時当たり年フィーバーの再来

2005年 世界同時当たり年フィーバーの再来

2005年もまた、世界中のワイン産地でグッドヴィンテージとなりました。

イタリア、スペイン、ドイツといった伝統国では、多くの産地で平均以上の評価となっており、海を越えたカリフォルニア、ワシントンなどの新大陸ワインの作柄も良好に。

中でもオーストラリアでは、銘醸地バロッサ・ヴァレーの大当たり年として知られ、有名銘柄は高額で取引されています。

ボルドー・ブルゴーニュの二大銘醸地は、前評判に違わぬ素晴らしい出来栄えで、2005年もまた歴史に名を残すヴィンテージとなりました。

ローヌ、ロワール、ジュラなど、フランスの他の産地でも秀逸な当たり年となっています。

2006年 イタリアのためのビッグ・ヴィンテージ

2006年 イタリアのためのビッグ・ヴィンテージ

2006年サッカーFIFAワールドカップでは、イタリア代表が4度目の優勝!

イタリア中が歓喜に包まれましたが、実はサッカーだけでなく、イタリアワインの出来栄えも素晴らしい年でした。

ピエモンテとトスカーナという二大銘醸地では、どちらも歴史的な大当たりヴィンテージ。

バローロにバルバレスコ、キャンティにブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、スーパータスカンに至るまで、どれを飲んでも出色のクオリティなのです。

しかもそれだけでなく、細長いイタリア全土で当たり年になり、北部からシチリアまでほぼ全域が素晴らしい出来栄えに!

ワールドカップの優勝で、ブドウにまでエネルギーがみなぎったのでしょうか…。

イタリアがとにかく凄い2006年、まさにイタリアのためのヴィンテージと言っても過言でない年です。

2009年 またまた世界中が沸いた偉大な当たり年

2009年 またまた世界中が沸いた偉大な当たり年

リーマンショックに世界が震撼した2009年。

世の中の暗いムードとは対照的に、ワインはまたまた世界中で当たり年に恵まれました。

ボルドーとブルゴーニュでは、なんと翌年2010年にも続く二年連続の大当たりヴィンテージに。

ローヌ地方でも素晴らしい出来栄えとなり、とりわけ北ローヌでは、過去最高レベルの大当たり年となりました。

イタリア、スペイン、ドイツも平均以上の評価で、2009年は世界中のどのワイン産地も、ほぼハズレ無しの評価となっています。

やっぱりワインの神様がいて、不景気にあえぐ人類に、当たり年のプレゼントをしてくれたのかもしれませんね。

ほぼ当たり年!?2010年以降の上手な選び方

ほぼ当たり年!?2010年以降の上手な選び方

2010年代以降のヴィンテージチャートでは、ほぼ毎年のように有名産地で高評価が続いています。

もちろんその中でも、特に優れたヴィンテージというのはあるのですが、昔のような当たり年のありがたみは薄れているように感じます。

技術の進歩により、安定して美味しいワインが飲めるようになったのは嬉しいですが、こうなると「当たり年とは何だ?」という疑問が浮かぶのも当然ですね…。

一方で地球環境の変化により、一部の産地でブドウがうまく育たなくなったり、洪水や霜害が多発しているのは心配なところ。

そういった自然災害の影響もあって、特にブルゴーニュなどにおいては、ワインの価格が毎年高騰しています。

ここで一つ、ワイン選びの上手な方法をご紹介。

最近ではごく直近のヴィンテージよりも、数年~10年前くらいのヴィンテージの方が、コスパの高い銘柄を見つけやすくなってるように思います。

ワインは希少性が増すことで、古いヴィンテージほど高くなるのが普通なのですが、こういった逆転現象が起きているのは興味深いですね。

とにかく2010年代になると、やめといた方がいいハズレ年なんてほとんどありません。

もしリーズナブルな銘柄を見つけたら、どのヴィンテージでも検討に値すると思いますよ!

さいごに

さいごに

ワインを解説するメディアによって、ヴィンテージの評価が微妙に違う、もしくは全然違うってことがあります。

一口にヴィンテージと言っても、評論家や基準の違いによって、見方が変わってくる場合もあるんですよね。

さらに当然ではあるのですが、「あの産地では当たり年だけどこの産地ではそうでもない」みたいなことばっかりなので、記憶違いや混乱を招きやすいです。

こういった点からも、ヴィンテージの知識を得るのは単純そうに見えて、意外と一筋縄ではいかないんですよ…。

無理して覚える必要はありませんので、このページをどこかにブックマークでもして、必要がある時に見に来て頂けると嬉しいです!

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