ボーリュー・ヴィンヤード主催 ホワイトハウス ディナー

  • LINEで送る

さる9月15日、麻布台の東京アメリカンクラブにて『ホワイトハウス ディナー』という企画のイベントが開催されました。幸運にもこのイベントに参加する機会を頂きましたので、今回はこのディナーについてレポートさせていただきます。

今回の「ホワイトハウス ディナー」の趣旨は、ホワイトハウスにて大統領にサーブされてきたメニューをもとにそれを再現し、晩餐会で公式ワインとして提供されてきたボーリュー・ヴィンヤードのワインと共に楽しむという企画です。このイベントの企画は、トレジャリー・ワイン・エステーツさんによるものでした。

トレジャリー・ワイン・エステーツ社は、オーストラリアのメルボルンに本拠をもつ、世界でも3本の指に入る世界最大級のワイン生産者で、ペンフォールド、ローズマウント・エステート、ウルフ・ブラス、ベリンジャー、リンデマンズ、スターリング・ヴィンヤーズ、ブロッサム・ヒル、ペッパー・ジャック、ローソンズ・リトリート、スタッグス・リープ、シャトーセント・ジーン、ウィンズ・クナワラ・エステートのほか70以上のブランドを所有しています。国際的に認められたワイン産地において、世界トップクラスの生産設備を投じ、ブランドのプレミアム化を図り、世界100カ国以上で販売を展開しています。

60年に渡りホワイトハウスの公式晩餐会でサーブされている「ボーリュー・ヴィンヤード」

今回提供されたワインは、同社がアメリカのナパ・ヴァレーで手掛けるボーリュー・ヴィンヤードです。ボーリュー・ヴィンヤードは、1900年にフランスのボルドー出身であるジョージ・デ・ラトゥールによって創設されたワイナリーで、ナパでも最も歴史のあるワイナリーのひとつです。1920年代の禁酒法が施行されている時代においても、ボーリュー・ヴィンヤードは特別に政府からの許可を得て、教会のミサ用としてワイン造りを続ける事が出来ました。カリフォルニアワインの実力が世界に知れわたる前からボーリュー・ヴィンヤードは、重要な国賓のおもてなしに相応しいワインとして、アメリカ政府に大きな信頼を寄せられ、60年にわたってホワイトハウスの公式晩餐会でサーブされ続けています。

今回のディナーが行われた会場は地下2階にある「マンハッタン」ルーム。天井高6m超の開放的なスペースに、構築的な天井デザインや芸術性の高いシャンデリアをはじめ、東海岸の美意識が凝縮したモダンな舞台です。ディナーはトレジャリー・ワイン・エステーツのUSワインアンバサダー、デイヴィッド・シューメーカー氏がホストを務めスタート。

最初のウェルカムドリンクは、ボーリュー・プレステージ シャルドネ 2015。このワインは果実味豊かでヴォリューム感のあるリッチなテイスト。驚くほどコスパの高いワインです。

前菜にはシーザーサラダが登場。ロメインレタスにベーコンが乗せられ、パルメザンとクルトンをトッピング。ロメインレタスのシャキシャキ感がとてもいいです。

スープはロブスタービスク。スープはセロファンで包まれたままサーブされ、テーブルでセロファンをカットしてくれます。カット後の見栄えはあまりよくありませんが、凝縮したロブスターの香りが広がり、その濃厚なスープの味わいには脱帽です。

次は、プレステージ メルロー [2015] と鴨のロースト はちみつ風味です。

少し甘酸っぱいソースに、ジューシーでしっとりした肉質の鴨は、メルローによく合い、付け合せのレンズ豆?もプチプチ感がいいアクセントになっていました。

ここで、ナパ・ヴァレー・カベルネ・ソーヴィニヨンと、ラザフォード・カベルネ・ソーヴィニヨンがサーブ。どちらも2014年ヴィンテージです。ナパは力強くパワフル、ラザフォードはパワフルでありながら、複雑さも感じられる秀逸ワインでした。

突然のショータイム「美女と野獣」

するとここで照明が落とされ、煌びやかな衣装で着飾った男女が登場。ショータイムです。「美女と野獣」の音楽に合わせダンスパフォーマンスがはじまりました。ダンスを披露しながらテーブルの間を移動し、最後は舞台の中央で熱いキスを交わしながらのジ・エンド。華やかで派手な演出はいかにもアメリカ的です。「美女と野獣」の映画は、1991年に初めて公開されたとの解説があり、本日、日本で初めて振る舞われるワイン「ジョルジュ・ド・ラトゥール プライベート・リザーヴ カベルネ・ソーヴィニヨン 1991」のその年に合わせたサプライズだったとの事でした。

デルモニコステーキとジョルジュ・ラトゥール1991

そして本日のメインのデルモニコステーキ。

デルモニコステーキとは、19世紀中頃にニューヨークの老舗レストラン「Delmonico’s」で供され評判となったステーキなのだそうです。見た目はごく普通の厚切りのステーキでしたが、口に入れるとその柔らかさは高級和牛のようで、私のイメージにあった歯ごたえのしっかりしたアメリカンなタイプとは全く違います。

この料理に合わせて、ジョルジュ・ド・ラトゥールの2013年と1991年がサーブ。ジョルジュ・ド・ラトゥールは創業者の名を冠した、同社のフラッグシップワインです。しっかりとしたタンニン溢れる堅牢な2013年に対し、1991年は落ちついたスムーズなタンニンとセップのような複雑な熟成香にあふれる味わい。同じワインで20年以上のヴィンテージの差があり、味わいの変化がよく分り、とても良い勉強になりました。

2つのワインを飲み比べながら、至福の時を堪能していた中、最後のデザートが登場。ベイクド・アラスカです。これはアイスクリームの上にスポンジケーキを重ねメレンゲで覆ったあとに焼き目をつけたデザートです。本日、この焼き目についてはフランベ(お酒をかけて火をつける)の演出があり会場が盛り上がりました。

今回のイベントは「ホワイトハウスで実際に提供されているディナーからインスパイアされたメニュー」との前振りがありました。高級食材をふんだんに使った、いかにも高級フレンチのようなイメージをしていたのですが、実際は想像以上に料理は素朴で、気兼ねのない親しみ易い雰囲気で十分満喫できました。肩肘張らずにリラックスできて、美味しくいただける事が、本当の意味で良いディナーだと感じた次第であります。

  • LINEで送る

ワインショップ・ドラジェ本店

取扱ワインは7000種類以上。国内最大規模のワイン通販サイト「ワインショップ・ドラジェ本店」。日曜を除く正午までのご注文で当日出荷となる「スピード出荷品」も約3000アイテム。送料無料のワインセットも50種類以上と豊富。インポーター、生産者、ぶどう品種、ヴィンテージ等、様々な方法での検索も可能。欲しいワインがきっと見つかります。

今なら新規会員登録で、初回注文ですぐに使える500ポイントプレゼント中。


ワインショップ・ドラジェ本店

SNSでもご購読できます。

人気の記事

コメントを残す

*