ワイン・アドヴォケイト　93点

このワインについて

カベルネ・ソーヴィニョン100%。カベルネ・ソーヴィニョンならではの心地良くフレッシュな果実味を湛えたフルボディで、柔らかで口当たりの良いテクスチャーが感じられ、コクのあるタンニンが美しくバランスのとれた余韻の長い後味を残します。長期熟成に耐える複雑味と強いストラクチャーを備えたワインで、収穫年から4〜7年経った頃からが飲み頃です。

生産者について

ヌーンは赤ワインのみを生産する家族経営の生産者。カルトワインという言葉が似合うワイナリーは、オーストラリアにわずかしかありません。

オーストラリアでは、ワイナリーのセラードアでの試飲や直接販売が当たり前ですが、ヌーンを訪問するのは困難です。数週間で売り切れて、閉まってしまうからです。南オーストラリア州はもちろん、全土に熱狂的なファンが存在し、日本のショップをネットで見た現地のファンから「なぜ売っているのか」という問い合わせがあったほどです。

ドリューとレーガンのヌーン夫妻はマクラーレン・ヴェールのワイナリーを引き継ぎ、1969年がデビュー・ヴィンテージとなります。1930〜1940年代のグルナッシュ、1960年代のシラーズ、1970年代のカベルネ・ソーヴィニヨンという古木ばかり。粘土・ローム質土壌に植え、濃厚で凝縮した、ギリシャ彫刻のように彫りの深いワインを生産しています。 ロバート・パーカーはこんな名言をもらしています。「人生は短いから、ドリューとレーガンの造るヌーンを飲まないわけにはいかない」