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最終更新日:2017年8月16日
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価格2,970円(本体価格:2,700円)
価格17,820円(本体価格:16,200円)
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当店通常1,243円(税込)のところ 価格1,202円(本体価格:1,093円)
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価格1,023円(本体価格:930円)
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価格2,200円(本体価格:2,000円)
価格1,584円(本体価格:1,440円)
アルゼンチン Argentine
最終更新日:2017年8月16日
南米のワインというとチリワインのイメージが圧倒的に強いので、その影に隠れがちですが、次なる安くて美味しいワインの産地として注目度が高まっているのが、チリの東隣にあるアルゼンチンです。アルゼンチンはとにかく牛肉を沢山食べる国で、一人あたりの牛肉消費量は約60kgと、隣国のウルグアイと世界一を競っています。ちなみに日本の牛肉消費量は年間6kgですから、実に10倍です!それに伴って、ワインの消費も旺盛で、豊富な自国消費を支えるべく造られてきたワインの生産量は、イタリア、フランス、スペイン、アメリカに次ぐ第5位に付けています。
アルゼンチンがようやく本格的に輸出に取り組み始めたのは、1990年代とつい最近のこと。チリよりももう一段地価が安く、且つ濃厚なワインが多い為、非常にコストパフォーマンスの高いデイリーワインとして重宝されています。
引き続き自国消費も盛んで、自分の国のワインが一番安くて美味しいと思っているからか、アルゼンチンでは他の国から殆どワインを輸入しないそうです。
アルゼンチンの気候、地理条件
太平洋側に縦に長いチリの東に位置するアルゼンチン。チリが冷たい海からの風とアンデス山脈からおりてくる冷気によって、ブドウ生産地の多くが冷涼なのに対し、海からの風は、アンデス山脈を越えるとゾンダと呼ばれる暖かな風となり、この影響で温暖な大陸性気候となります。
平地は基本的に暑いので、ブドウの産地は500メートル以上の高地にある事が多く、中には標高2000メートル以上のブドウ畑もあります。
雨が少なく、山からの風も乾燥しているため、ブドウは病害の心配が殆ど無く育ちますが、フィロキセラが皆無なわけではなく、一部では接木をしている所もありますが、大きな被害が出るといったレベルではありません。
アルゼンチンを代表するブドウ、マルベックとトロンテス
黒ブドウではカベルネ・ソーヴィニヨンやシラー、白ブドウではシャルドネといった超メジャー品種も栽培されていますが、アルゼンチンならではのブドウといえば、黒ブドウではマルベックになります。黒ブドウの栽培面積ではマルベックが約25%を占め、第1位となっています。
1868年に、当時の大統領の要請で、フランス人によって導入されたマルベック。フランスの南西地方カオールで有名な品種で、色が濃く、タンニン豊富なワインを生みます。上品さにはやや欠けますが、肉料理との相性は抜群で、牛肉をこよなく愛するアルゼンチン人にはピッタリのブドウ品種です。
黒ブドウの生産量第2位はボナルダ。イタリア原産の品種で、色が濃く、フルーティーなワインとなります。主に国内向けの大量消費用ワインに使われます。
白ブドウの代表はトロンテス。世界でもほぼアルゼンチンのみで生産されている品種で、、マスカットのような華やかな香りを持ちながらも、飲み口は辛口で、酸も豊富なため、料理との相性も良い品種です。
実は白ブドウの生産量第1位は、トロンテスではなくペドロヒメネスという品種。スペインのシェリーに使われるペドロヒメネスとは全く別の品種で、国内大量消費向けワインに多く使われています。
アルゼンチンには、黒ブドウ、白ブドウの他に、ピンク系と言われるブドウ品種が存在します。主な品種はセレーサ、クリオージャ。・グランデ等。ブドウの果皮がピンク色をしており、安い国内消費用白ワイン、ロゼワインの原料として使われます。生産量も多く、アルゼンチンでは白ブドウよりも多く生産されています。
アルゼンチンを代表するワイン産地 メンドーサ
何と言っても有名なのが、アルゼンチン中部にあるメンドーサ。アルゼンチンワインの実に4分の3がこのメンドーサで造られています。ワイン造りの歴史も最も古く、アルゼンチンの有名生産者の多くがここを拠点としています。
西側にあるアンデス山脈の反対側は、チリの銘醸地マイポ・ヴァレーで、6000メートルの山が間にあるものの、飛行機なら1時間も掛からない距離のため、チリの生産者がアルゼンチンでもワイナリーを設立し、マイポ・ヴァレーとメンドーサを行ったり来たりするケースも増えているようです。
メンドーサの中でも、ルハン・デ・クージョは良質なマルベックで有名。マイプはカベルネ・ソーヴィニヨンやシラーが優秀。サン・ラファエルは標高450〜800メートルと、アルゼンチンのワイン産地の中ではやや低い位置にあるものの、南にあるので冷涼。ここでは秀逸なシュナン・ブランが造られています。
また、今メンドーサの中で最も注目されているのがウコ・ヴァレー。メンドーサの中でも最も標高が高く、最高で1500メートルに及ぶ畑もあります。冷涼な気候で日中の寒暖の差が激しく、これがマルベックにただ濃厚なだけでなく、気品を与えます。また、夜の冷たい空気はソーヴィニヨン・ブランにしっかりとした酸を与え、過熟することのない繊細さを産み出します。