トップ > ブルゴーニュ > コート・シャロネーズ > ブーズロン
6 件中 1-6 件表示
価格3,586円(本体価格:3,260円)
価格5,456円(本体価格:4,960円)
価格4,048円(本体価格:3,680円)
価格2,860円(本体価格:2,600円)
在庫切れ
価格3,179円(本体価格:2,890円)
価格4,389円(本体価格:3,990円)
ブーズロン
Bouzeron
ブルゴーニュ地方、ソーヌ・エ・ロワール県の北部にあるコート・シャロネーズ地区は、ブドウ畑が整然と並ぶコート・ドール地区とは違って、牧場や林、草原など、牧歌的な雰囲気の中でブドウが育くまれています。気候ははっきりとしており、夏は暑く、冬は寒いという大陸性気候。降水量は比較的多いですが、ブドウの収穫が行われる時期は乾燥していることが多いようです。
ブーズロン村は約150名ほどの人口の小さな村で、コート・シャロネーズ地区にある5つの村名AOCの中で一番北に位置する産地となっています。
ここは中世において、ベネディクト派の修道士達によってブドウ栽培の基礎が築かれ、ブドウ栽培において長い歴史を持つ土地柄でもあります。標高270〜350mにあるブドウ畑ではミクロクリマと呼ばれる微小気候(気温・湿度・風など微妙な気候の変化)の下でその魅力を発揮するといわれているアリゴテが栽培されています。
周囲産地のシャルドネの勢いに押されてあまり目立つことがなかった地域でしたが、近年、名門ネゴシアンでありドメーヌでもある "ルイ・ジャド" や、 "ロマネ・コンティ" を手掛ける "ドメーヌ・A.P.ヴィレーヌ" がこの地でワイン造りに乗り出すなど、その注目度が高まっています。
AOCブーズロン
AOCの制定は割と最近の1997年です。それまでは地域名"ブルゴーニュ・アリゴテ・ブーズロン"のAOCでしたが、この年にようやく「村名AOCブーズロン」へとランクアップすることになりました。このことがきっかけで、それまであまり注目されてこなかった品種"アリゴテ"が世の中に知られることにもつながりました。
AOCブーズロンはブルゴーニュ地方では唯一、「アリゴテを指定品種とする白ワイン」だけに認められたアペラシオンで、ブーズロン村とシャセイ・ル・カン村だけにその生産が認められています。グラン・クリュもプルミエ・クリュもなく、また、ラベルにクリュ名を表示することも認められていませんが、この地で栽培されているアリゴテは、その黄金色に輝く果皮の美しさから他の産地と区別して《アリゴテ・ドレ》と呼ばれるほど特別なものです。
このブドウから生まれるワインは、ミネラル感に溢れ可憐な花の香りや柑橘の爽やかさがあり、糖度の高さからボリューム感も感じられる味わいになります。
アリゴテというと、その強い酸味のイメージが先行し、マスタードで有名な《ディジョン》のカクテル "キール" のベースとなるのはよく知られていますが、このブーズロンのアリゴテはぜひ割らずにそのままを楽しみたい味わい深さを持っています。
ブーズロンではピノ・ノワールやシャルドネも栽培されています。しかし、それらのワインは《AOCブルゴーニュ・コート・シャロネーズ》という地域アペラシオンとなり、あくまでもこの地域の主役はアリゴテであることが分かるでしょう。栽培面積約60haから、年間約2,6911hlのワインが生産されています。
ブーズロンのワインの特徴と生産者
AOCブーズロンの土壌は石灰岩に、ジュラ紀中期の泥炭土が重なり、麓に下りるにしたがって白色から褐色へとその色を変える傾斜地になります。ワインはそのフレッシュな果実味と豊かなミネラル感が素晴らしく、他の地域のアリゴテとは大きく区別されています。
ブーズロンの代表品種、アリゴテ
アリゴテはブルゴーニュ地方の非常に歴史の古い品種で、17世紀あたりから栽培されてきました。シャルドネより大粒のブドウはとても丈夫。現在はもう栽培されていない品種 "グエ" とピノ・ノワールをかけ合わせて生まれたものです。
豊かな香りはレモンやアカシアの花の香りにナッティーなニュアンス、ほのかなバニラ香が心地よく、飲み口はフレッシュさと丸みを感じるコクがあります。約5年の熟成を経てベストな状態へと成長するワインです。
ブーズロンに合わせたい料理やチーズ
いきいきとしたフレッシュなブーズロンには魚介の料理をぜひ合わせたいところです。また、ワインの豊かなミネラル分はカキとも抜群に合うでしょう。
チーズは爽やかなシェーブル(山羊や羊のチーズ)なら全般的に相性が良く、コクのある山のハード系チーズ、"コンテ" "ボーフォール" などとも見事なマリアージュを見せてくれます。
ブーズロンの代表的な生産者
ドメーヌ・ド・ヴィレーヌ Domaine de Villaine
ドメーヌ・ラモネ Domaine Ramonet
ポール・エ・マリー・ジャクソン Paul et Marie Jacqueson