バンジャマン・ルルー

Domaine Parent

ブルゴーニュ地方の若いネゴシアンの中でも、飛び抜けた才能を持つ人物として知られているのが、バンジャマン・ルルーという若き生産者。イギリスの著名なワイン評論家である、ジャンシス・ロビンソンをはじめとした、ワイン業界に影響のある人々から絶賛される彼のワインは、世界中のワインファンの五感を楽しませ続けています。

バンジャマン・ルルーのストーリー

バンジャマン・ルルーが、ワイン造りに関わったのは13歳の頃。ボーヌのドメーヌで学び、シャトー・コスディストゥルネでワイン醸造を学ぶなど、青年期から天才肌のワイン醸造家として周囲の期待に応え続けていました。その後、ドメーヌ・デュ・コント・アルマンの醸造責任者として成功を収めていたバンジャマン・ルルーですが、2007年に、ついに自らの名前を冠したワインを造り始めます。

彼がワインを醸している場所は、ドミニク・ラフォンと同じ建物であり、ヴォルネイなどのアペラシオンのワインを中心に製造しています。

ドメーヌというカタチではなく、ネゴシアンとしてワインを生み出すバンジャマン・ルルーは、その才覚を活かしながらも、ブルゴーニュらしさを感じさせる魅惑的なワインを醸しています。

バンジャマン・ルルーのこだわり

ネゴシアンの多くは、ブドウ買いだけではなく、樽買いといった方法で原料を集めます。樽買いであれば、それらを自らの手でブレンドしたり、瓶詰めを行うだけで済むので効率的です。

しかし、バンジャマン・ルルーはブドウの状態からしか原料を調達しておらず、とにかく自らが醸すために使うブドウにこだわりを強く持っているところが特徴です。自ら扱うブドウを栽培している畑に足しげく通っていることで知られていますが、それができるのも、バンジャマン・ルルーが、栽培農家の造るブドウを全て購入する、という方法を採用しているからこそできるアプローチです。

バンジャマン・ルルーが、特にこだわっているのは、栽培されているブドウのほとんどがリュットレゾネやビオロジックという、有機栽培であることでしょう。さらに、もっとも難しいとされているビオディナミという農法で造られているブドウもオークセイ・デュレスのドメーヌから、僅かながら購入しているなど、ブルゴーニュという土地が生み出す、本物の味わいのブドウだけを厳選して使用しているのです。

ネゴシアンという選択

バンジャマン・ルルーほどのブドウ栽培へのこだわりがあり、天才肌とも呼ばれている醸造技術があるのであれば、なぜネゴシアンという選択をしたのか、という疑問が生じるでしょう。

事実、バンジャマン・ルルーはブドウ畑を購入し始めており、自らドメーヌとしても活動をしようとしています。しかし、バンジャマン・ルルーはまず、ネゴシアンとしてビジネスを建てる、というところを目標にスタートしています。

ネゴシアンの場合、自社畑以外のブドウを買い付けることができるため、さまざまなアペラシオンで自分名義のワインを生産することができます。アペラシオンによって、さまざまなアプローチを続けたバンジャマン・ルルーだからこそ、それらのテロワールを理解してきているのです。

また、バンジャマン・ルルーが天才である、と称される理由のひとつに、ネゴシアンでありながら、ドメーヌと比肩する、いやそれ以上のクオリティでワインを仕上げてしまうからだ、といわれています。

農家と独占契約を結ぶことにより、バンジャマン・ルルーが理想とするブドウ栽培、収穫量、熟度などを全て指定することが叶い、結果テロワールを真に表現したワインが生み出されているのです。

バンジャマン・ルルーのラインナップ

バンジャマン・ルルーは、ネゴシアンであるからこそ、数多くのアペラシオンでワインを生産し続けています。バンジャマン・ルルーが醸すワインは、まさにブルゴーニュ地方の味わいをピュアに表現する、美しい味わいのものばかりです。バンジャマン・ルルーの今後の活躍を、世界中のワインファンが追い続けることでしょう。

オークセイ・デュレス
ニュイ・サン・ジョルジュ
ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ
ジュヴレ・シャンべルタン
ジュヴレ・シャンべルタン・プルミエ・クリュ
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ
ピュリニー・モンラッシェ
シャサーニュ・モンラッシェ
ムルソー
ムルソー・プルミエ・クリュ
コルトン・シャルルマーニュ