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ド・ヴノージュ

de Venoge


ド・ヴノージュ。シャンパーニュファンだけではなく、世界の歴史を変えた数多くの権力者やセレブたちにも愛され続けた、知る人ぞ知る伝説のシャンパーニュ・メゾンです。

あの、ルイ15世にも寵愛されたシャンパーニュであり、彼の名を冠したアイテムも存在しているなど、世の中を動かした多くの人物に認められたシャンパーニュでもあります。今回、ここでは「ド・ヴノージュ」についての情報を紹介していきます。

ド・ヴノージュとは?


ド・ヴノージュは、シャンパーニュ地方のエペルネー地区に本拠地を置く、1837年に設立された有名シャンパーニュハウスとして知られています。

毎年150万本ほどの生産数を誇るビッグメゾンであり、その品質とエレガントな佇まいから、世界中にファンを持っています。その品質の高さが認められたことで、1988年にはBBC(ボワゼル・シャノワーヌ・グループ)という、世界的なシャンパーニュグループの仲間入りを果たしており、歴史のあるシャンパーニュ地方のシャンパーニュ造りをするメゾンの中でも、大変重要な地位ということで認められています。

その品質の高さは、世界的にも大変認められており、各ワインコンクールなどでも数多くの賞に選ばれているなど、快挙を成し遂げ続けています。また、航空会社における国際線などで提供されているシャンパーニュということでも知られており、飲食店はもちろん、ホテルなど各所で採用されていることでも有名です。

ド・ヴノージュの功績


シャンパーニュで素晴らしい功績を挙げ、今も尚、最先端を走り続けているメゾンは、必ずと言ってよいほどに何かしらの先駆者であることで知られています。ド・ヴノージュに関しても、ご多分も漏れず、シャンパーニュの数あるスパークリングワインのラベルにて、初めてイラストが記載されたことで話題となりました。

当時、このアプローチは大変斬新なものであり、今では当たり前となった、シャンパーニュ地方でのワインラベルのデザイン性を高めた、パイオニアであったといっても過言ではないでしょう。

ド・ヴノージュといえば、「コルドン・ブルー」ですが。これは、同シャンパーニュハウスの2代目であるジョセフによって造られたものであり、このシャンパーニュをきっかけとして、ヨーロッパ市場だけではなく、国際的な存在とド・ヴノージュがなっていきました。前述したように、各コンクールでも多くの賞を受賞するなど、数々の功績をワイン業界に与えたシャンパーニュハウスなのです。

ド・ヴノージュのこだわり


ド・ヴノージュは、高級シャンパーニュを生み出すメゾンとしても有名ですが、そのこだわりは「食事と合わせても楽しめること」を目指した、ワイン造りとされています。

シャンパーニュ1本だけでも、充分に楽しむことができる力を持っていながらも、どんな人が飲んでも気持ち良く、フレッシュかつエレガントであるような、ワインらしい味わいを目指して作られています。

そのこだわりのポイントとしては、一番搾りである「キュヴェ」のみを使用している、ということです。シャンパーニュの製造方法の法律の中では、4000kgのブドウから、2,550Lの果汁だけが絞りだせると決まっています。まず、2050リットルを搾り出した後、二番搾りとして残りの500リットルを搾り出してよいという決まりになっています。

多くのシャンパーニュハウスが、二回の搾りを使用するのに対し、なんとド・ヴノージュは一番搾りである、キュヴェしか使用しないという徹底ぶりなのです。こういったアプローチができるのは、大変贅沢なシャンパーニュを作ることができる、そんなメゾンだけです。

マロラティック発酵による柔らかな味わい


ド・ヴノージュの魅力といえば、その味わいの柔らかさにもあります。実は、キュヴェだけしか使わないという徹底ぶりである上に、全てのジュースをステンレスタンクでマロラティック発酵させる、というこだわりもあります。

マロラティック発酵は、酸味を感じさせるリンゴ酸を乳酸菌の力で乳酸へと変化させる工程ですが、それにより、とてもまろやかで口当たりの良いワインを仕上げるために取り入れられる工程です。

誰でも楽しめ、さらには食事とも合わせやすい、親しみやすいシャンパーニュを目指しているため、このマロラティック発酵を取り入れているのです。分かっている人だけ、シャンパーニュマニアにだけ分かる味を目指すのではなく、誰でも美味しいと感じてくれる、そんなシャンパーニュ造りを行う、とても親しみのあるメゾンなのです。

ド・ヴノージュのラインナップ


ド・ヴノージュには、数多くの種類が存在します。ブラン・ド・ブラン、ブラン・ノワール、プリセス、そしてルイ15世の名を冠しているLOUIS XVなどさまざまです。

希代の著名人たちが愛したことから、親しみやすさがありながらも、その品質の高さは間違いありません。今後も、伝説を作り続け、その素晴らしい伝統を守り続けて行くシャンパーニュハウスであり続けて行くのではないでしょうか。