トップ > ローヌ > クローズ・エルミタージュ
23 件中 1-20 件表示 1 2
価格2,937円(本体価格:2,670円)
価格3,520円(本体価格:3,200円)
価格3,828円(本体価格:3,480円)
価格3,960円(本体価格:3,600円)
価格4,928円(本体価格:4,480円)
価格5,104円(本体価格:4,640円)
価格3,784円(本体価格:3,440円)
価格3,608円(本体価格:3,280円)
価格2,915円(本体価格:2,650円)
在庫切れ
価格3,575円(本体価格:3,250円)
価格2,739円(本体価格:2,490円)
価格1,485円(本体価格:1,350円)
価格5,489円(本体価格:4,990円)
価格2,189円(本体価格:1,990円)
価格4,829円(本体価格:4,390円)
価格4,895円(本体価格:4,450円)
クローズ・エルミタージュ Crozes-Hermitage
シラーの銘醸地であるローヌ地方北部でも、トップクラスのワインを産み出すエルミタージュ。140haにも満たないわずかな地域で造られる赤ワインは、古くからボルドーやブルゴーニュの高級銘柄と並んで語られ、偉大な銘酒としてその名を知られてきました。現在も世界中の評論家・愛好家を魅了するエルミタージュは、まさしく世界最高峰のシラーワインと言えるでしょう。そんなエルミタージュの丘を、囲むように存在するのがAOCクローズ・エルミタージュです。狭いエルミタージュと比べれば10倍以上にもなるほど、クローズ・エルミタージュのエリアはかなり広く、北部ローヌでは最大規模となる面積を誇り、11の村がその産地に含まれています。エルミタージュに連なるように位置する、クローズ・エルミタージュの丘もまた南向きで日照に恵まれており、地質は多様ながら肥沃な土壌が広がっている地域です。
北部ローヌで最もお値打ちなアペラシオン!
エルミタージュは世界に名高いだけあって、どうしても高額になってしまうのは仕方のないところ。その一方でクローズ・エルミタージュは、決して凡庸な産地ではないにも関わらず、エルミタージュをはじめ他の北部ローヌ産シラーと比べれば、非常にお値打ちな価格で入手できるワインもあります。
ただしそういった銘柄は、他のアペラシオンで生産される重厚なシラーを想像して飲んでしまうと、期待外れでガッカリしてしまうかもしれません。シラーを85%以上使って主体とし、ルーサンヌ&マルサンヌがブレンド可能というのはエルミタージュ同様の規定ですが、どちらかというと果実味に溢れるフレンドリーな赤ワインで、エレガンスとバランス感に優れたワインではありますが、凝縮感や濃厚さはどうしても欠けるところがあります。しかし一部の生産者による、エルミタージュの酒質を目指して造られたワインには驚くほどの力強さが備わっており、同じアペラシオンと言えどそのワインを一概に語る事はできません。
一方で白ワインは、ルーサンヌとマルサンヌを使った芳醇で味わい深いものが造られています。クローズ・エルミタージュでは、生産量のほとんどが赤のようですが、白のクオリティも良好でそのコストパフォーマンスはなかなかのもの。本家のエルミタージュでも、実際に赤ばかりが目立つのが現状ですが、かつて19世紀のワイン評論家アンドレ・ジュリアンは、モンラッシェと共にフランス最高の白ワインとしてエルミタージュ・ブランを挙げていました。
クローズ・エルミタージュを盛り上げる生産者たち
古くから銘醸地としてもてはやされてきただけでなく、ただでさえ栽培面積の小さなエルミタージュでは、新たな生産者が入り込む隙はほとんどありません。そのためにエルミタージュのラベルで見かけるのは、良くも悪くも一部の「定番」生産者だけとなってしまいます。その点広大なクローズ・エルミタージュでは、ローヌで手広くワインを生産する有名ワイナリーはもちろんの事、話題性のある造り手が誕生しこのアペラシオンに活気を生んでいます。
現在ではクローズ・エルミタージュを代表する存在となったアラン・グライヨですが、元々は1985年にこの地のドメーヌを買い取り、他所から移住してきた生産者でした。クローズ・エルミタージュのポテンシャルを世界に知らしめ、ワイン界に「侮れない」産地として認識させたのは、アラン・グライヨの功績によるところが大きいのです。その息子であるマキシム・グライヨも、父とは異なる自らのスタイルを確立し、クローズ・エルミタージュで脚光を浴びる生産者として成長しています。
さらに近年、大きな注目を浴びているのがエマニュエル・ダルノー。2000年に畑を購入したばかりの若手生産者でありながら、本家エルミタージュを思わせるかのような凝縮感に溢れ、高い次元でまとまったそのクオリティには驚かされるばかり。そのワインは専門誌や著名なワイン評論家も絶賛、瞬く間にクローズ・エルミタージュを代表する生産者として有名に。3つ星レストランの中でも名店として知られる「メゾン・ピック」では、そのシェフやソムリエの舌を唸らせオススメワインとして採用され、舌の肥えた顧客に大好評を得て話題となりました。
一方で本家エルミタージュで高名な、ポール・ジャブレ・エネが生産するドメーヌ・ド・タラベールは、クローズ・エルミタージュでも有数の銘醸畑として古くから知られており、同様にシャプティエもレ・メゾニエという優れた区画を所有。ギガルやタルデュー・ローランといった生産者も、クローズ・エルミタージュの優れた品質には定評があります。その他ロバート・パーカーも大のお気に入りとして名を挙げるドメーヌ・ベルや、かつてはギガルなどにバルクでワインを販売していたというドメーヌ・コロンビエ、エルミタージュとクローズ・エルミタージュに特化しているドメーヌ・マルク・ソレルなどの造り手も、ローヌ北部のシラーとしてコストパフォーマンスの高いワインを生産しています。