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シャトー・ラトゥール
Chateau Latour
塔(ラ・トゥール)のイラストが印象的な、メドック第1級に君臨する5大シャトーの一つ、シャトー・ラトゥール。5大シャトーの中でも最も筋肉質で重厚さのあるワインとして知られており、長期の熟成により解きほぐされた厳格さは、世界中のワインラヴァーの憧れの存在であり続けています。最近ではボルドーの慣習として根付いている、瓶詰め前の樽の状態でワインを先物売りするプリムールを、2011年を最後に脱退するなど、孤高の存在であり続けるシャトー・ラ・トゥール。ボルドーワインの頂点として、先頭に立ち続けています。
シャトー・ラトゥールの歴史
シャトー・ラトゥールの顔でもある「塔」は、14〜15世紀の中世ヨーロッパの長い戦争の最中に、敵から身を守るための要塞として建てられたものでした。
シャトー・ラトゥールは、17世紀には一部の畑でぶどう栽培をはじめています。醸造まで取り組むようになったのは、「葡萄の王子」の異名を持つニコラ・アレキサンドル・ド・セギュール侯爵がオーナーとなった18世紀に入ってからのこと。
すでにシャトー・ラフィットも所有していた当時のセギュール侯は、ラトゥールをラフィットと統合。それによって多くの愛好家から認められていくようになり、その評判は世界中へと広がっていきます。
1755年、ニコラ・アレキサンドル侯爵の死をきっかけに領地分割が行われていき、ラフィットの一部であったラトゥールは、ワイン造りの技術と必要物資を持ち合わせた独自のシャトーとして経営されていくことに。その後も、ラトゥールは品質を追求しながら生産を続けます。
1787年には、第3代アメリカ大統領にもなった政治家トーマス・ジェファーソンから絶賛されたことも受け、当時、並のボルドーよりもなんと20倍もの価格がつけられるほどでした。
そしてついに、1855年、当時僅か4つしかないメドック第1級格付シャトーとして選出されます(後にムートン・ロートシルトが追加され5つに)。
その後、イギリス資本となる時期もありましたが、1993年より現オーナー、フランソワ・ピノー氏へ経営が移り、現在でも毎年進化を続ける偉大なシャトーとして、世界中から愛され続けています。
シャトー・ラ・トゥールの土壌、畑の環境
シャトー・ラトゥールは、メドック地区ポイヤックの南に位置し、ジロンド川の川沿いに多くの畑を有しています。
約78haある畑の総面積のうち、約47haを占めるのが「ランクロ」と呼ばれる、ラトゥールにとって特別なエリアです。
土壌は水はけのよい大きめの砂利質の表土、そしてその下層には泥灰岩性の粘土質の地層が広がります。この一帯は、優れたカベルネ・ソーヴィニョンが育つエリアで、ジロンド川からの放射熱、そして日中たっぷりと熱を吸収した砂利質土壌の恩恵により、霜の被害を最小限に留め、良質なぶどうがしっかりと成熟されていきます。
作付割合は、カベルネ・ソーヴィニヨン85%、メルロー14%、プティ・ヴェルド1%。平均樹齢は約40年です。
近年ではオーガニック肥料の活用、リュット・レゾネでの栽培も行なっており、さらにランクロの一部の区画では、ビオディナミを実践しています。
シャトー・ラ・トゥールの醸造方法
シャトー・ラトゥールは、伝統的な手法と近代技術を融合させたワイン造りを行うことでも有名です。年間平均生産量は約35万本。樹齢10年以上のぶどうしか使用しないという徹底ぶりにもそのこだわりが伺えます。
まず、プレスが終わり発酵に移る際には、ぶどうを傷つけたり負荷を与えたりすることのないよう、昔ながらの手法を用いて、重力でジュースをタンクへ移動させます。
ラトゥールは早くから近代化されたシャトーとしても知られており、1960年代からは、周囲に先駆け、当時管理が難しいとされていたステンレスタンク発酵を取り入れることに。
フリーランジュースとプレスジュースはそれぞれ分けた状態で発酵。さらに、発酵は区画ごとに分けて行います。12ヘクトリットル〜166ヘクトリットルまで、収穫量に応じたさまざまなサイズや形状のタンクは、ラトゥール用に特別に作られたものです。もちろん、室温やタンクの温度などは完璧で、24時間の管理体制を敷いています。
1次発酵が終わると、フリーランジュースはステンレスタンクで、プレスジュースは100%新樽の中でマロラクティック発酵を行います。その後ブレンドを行い、新樽で約18ヶ月熟成されます。
完璧な味わいを追求して全ての工程が合理的に行われるようデザインされた究極のワイン造り。造られたワインはぶどう本来の旨味と新樽の風味が絶妙なバランスで溶け合った素晴らしい仕上がりとなります。
このような細部へのこだわりとたゆまぬ努力の結果、シャトー・ラトゥールはハズレ年がないと言われるほど、毎年高品質な味わいが楽しめます。
シャトー・ラトゥールの味わい
シャトー・ラトゥールは、5大シャトーの中でも、最も長期熟成に向いている男性的なワインと表現されます。その重厚なタンニンと、凝縮した濃密な果実味から、筋肉質で力強い味わいが幾重にも広がっていきます。
10年前後のまだ若いヴィンテージでは、強靭なタンニンの収斂性から、なかなか本来の姿が表に現れ出てこないほどの屈強さが感じられるでしょう。
ラトゥールの真価は、20年以上熟成させたときこそ発揮されます。 よく熟成されたラトゥールは、角の取れた綿密なタンニンと共に、深くとろみのある芳醇な果実味が広がり、飲む人を魅了する至極の味わいへと変化していきます。
50年以上の熟成に耐えうるともいわれるシャトー・ラトゥール。格調ある崇高な味わいは、まさに世界に誇る素晴らしいワインです。
ワイン業界を驚かせた、突然のプリムールからの脱退
ボルドーワインは、収穫してから醸造、熟成を経てリリースされるまでに非常に時間が掛かります。低価格帯のボルドーであれば、収穫後1年程度でリリースされるもののありますが、格付けシャトーレベルになると、リリースまでは3年ほどかかります。
この間、シャトーはワインを販売できないので、ワインを現金化することが出来ず、これは非常に大きな負担になります。それを解決する仕組みとして、現在取り入れられているのが、プリムールというシステムです。
まだ瓶詰め前の樽の状態でワインを評価し、若干格安の価格でワインを販売するという仕組みで、買う側としては安くワインを調達することが出来、販売するシャトーにとっても先に現金が手に入るため、今やボルドーの殆どの格付けシャトーがこのプリムールでワインを販売しています。
ところが、2011年のプリムールを持って、シャトー・ラトゥールはこの販売方法から脱退することを発表。この誰も予想していなかった出来事は、ワイン業界で大きな話題になりました。
ラトゥール曰く、「まだ樽の段階でワインを正しく評価することは難しい」「きちんと飲み頃になるまで待ってからリリースしたい」との事。プリムールで安く販売するよりも、飲み頃を迎え価値が高まった状態でリリースした方が高く販売出来ますので、資金繰りの心配のないラトゥールにとっては、理にかなった決断だったようです。
実際、この記事を書いている2017年年末の時点でも、2012年以降のラトゥールはリリースされていません。シャトーがいつ飲み頃と判断するのか、その時価格は幾らになるのか、世界中のワインファンが注目しています。
シャトー・ラ・トゥールの主な銘柄
シャトー・ラトゥール
レ・フォール・ド・ラトゥール(セカンド・ワイン)
ポイヤック・ド・ラトゥール(サード・ワイン)