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シャトー・カントナック・ブラウン
Chateau Cantenac Brown
シャトー・カントナック・ブラウンの歴史
18世紀にシャトー・ボイド・カントナックの当主ジャック・ボイドが所有していたこの地は、19世紀の初め、スコットランドにルーツを持つ動物画家、ジョン・ルイス・ブラウンの所有となりました。
周囲に造られた広大なイギリス式の庭園の中に彼が自らデザインし建築したシャトーは、赤レンガの壁にチューダー様式の装飾がなされたイギリスのマナーハウスを思わせる建物で、フランス・メドックにおいては非常に珍しく、異彩を放つものでした。
ワイン愛好家でもあったブラウンは、この城で度々パーティーを催す生活を送っていましたが、1843年にその所有権は銀行家のグロマールに譲渡されます。
シャトーが1855年公式にメドック3級と格付けされたときの名称は「ボイド」で、その後ネゴシアンのアルマン・ラランドが土地の一部を購入した1860年になって「シャトー・カントナック・ブラウン」となりました。
戦争を挟んで衰退と復興を繰り返しながらその後もシャトーの所有者は変わり、1968年ジャン・ロウトンからデュ・ヴィヴィエ家に、1980年にはコニャックで有名なレミー・マルタンの所有となります。
アクサ・ミレジム(保険のアクサの子会社)の所有となった1989年からは、品質の向上に本格的に取り組み始め、醸造コンサルタントにジョン・ミシェル・カーズを迎えて多くの設備投資も行われました。
2006年にシリア系イギリス人投資家シモン・ハラビが所有者となってからも、象徴的な城館はメドックの至宝のひとつとして、現在もその姿をとどめています。
「人類と自然の調和を目指す」ブドウ作り
カントナック村の高台、西南に位置する畑の土壌は、深くまで砂利を多く含み肥沃とはいえないものの、その砂礫が日中の太陽熱を蓄えて夜間に房を温める役割をしていて、ブドウの生育に良い影響を与えています。
シモン・ハラビの所有となったシャトーの運営は、ジョゼ・サンファンが指揮を執っており、周囲の自然との調和を目指すことを基本理念として、土壌のポテンシャルを十分に引き出し、テロワールを表現することに力を注いでいます。
施肥も植物性肥料を用いて土壌の状態を注視しながら適度に行い、化学肥料や農薬の使用を最低限にするリュットレゾネ(減農薬栽培)の認証を受けています。
総面積48haの畑にカベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロー30%、カベルネ・フラン5%の割合で作付けされているブドウの樹は、枝の剪定や芽かき、間引き、摘房など細かな手入れが施され、1年を通して管理されています。
9〜10月の収穫も100名ほどのスタッフが手摘みで行い、ひと房ごとに手作業で一次選果をしたあと、粒単位で機械による二次選果が行われ、醸造に回されます。
シャトー・カントナック・ブラウンのワイン造り
丁寧に収穫・選果されたブドウは、温度調整装置つきステンレスタンクに入れ、10日ほどかけてアルコール発酵しますが、このとき品種、樹齢によって区画に分け、区画ごとに醸造を行っています。これは、ブレンドに使用するワインそれぞれの精度を高めるためで、ブレンド作業後はオーク材の樽に入れ1年から1年3か月の間育成されます。
樽に含まれている心地よいフィネスをワインにまとわせるため、樽の素材にもこだわっていて、中央フランスで伐採されたオーク材の柾目板が使われ、使用樽の50%から70%が新樽、それ以外が1年使用樽になります。
澱引きは、スタッフ2名が手作業でワインを樽から樽へ移す方法で行い、濁りが混じっていないか最後にグラスとろうそくを使って確認します。
新樽のワインと1年使用樽のワインでは育成状態が異なるので、どのボトルの成分も一致したものになるようタンクに集めて最終ブレンドをし、瓶詰めの準備に入ります。仕上げのコラージュは卵白を使った伝統的な方法で行われます。
ワインの種類と特徴
シャトー・カントナック・ブラウン
コーヒーやカカオ、シナモンなどを思わせる香りに加え、黒いベリーの果実味も感じられ、仔羊肉の料理などに良く合います。硬質なイメージが強く、今のところ評価はそれほど高くありませんが、柔らかくエレガントなワインへの転換へ向けた品質の向上がめざましく、今後に期待できるでしょう。
ブリオ・ド・カントナック・ブラウン
ブリオに使われるブドウの区画はあらかじめ選ばれていて、時には他の区画以上に緻密に管理されており、若株にありがちなトラブルを事前に防ぎ、品質の良いブドウが作られています。「活気」「生き生きとした」という意味の名前を持つこのワインは、気楽に楽しむのがおすすめです。
アルト・ド・カントナック・ブラウン