コングスガードワインセミナーに参加してきました!

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コングスガード

カリフォルニア・シャルドネ5本指と言えば、マーカッシン、キスラー、ピーター・マイケル、オーベールそして、なんと言ってもコングスガードを忘れてはなりません。日本への輸入は毎年1回だけ。市場でもかなり限られた数量しか出回らず、世界中で争奪戦が繰り広げられる超人気のワイナリーです。
そんな人気ワイナリーの創業者であり、オーナーのジョン・コングスガード氏がこの度初来日!輸入元である中川ワイン様のご招待で記念プロモーションに参加して参りました。

コングスガードワイナリーとは

ナパヴァレー

伝説のワイン「ザ・ジャッジ」が生まれるまで

ジョン・コングスガード氏は、元々クラシック音楽家目指していた方でした。しかし、その夢を断念。その後はナパ・ヴァレーで5世代続く家業である造園・岩の切り出し業を継ぎます。

1975年、知り合いだった偉大なワインメーカー「アンドレ・チェリチェフ」氏から、当時ジョン氏の祖父が岩の切り出し業を行っていたクームスヴィルの山頂の土地についてこんなことを言われます。

「岩だらけで、遮るものがない丘の上、強い風が通るこの土地から、絶対無二のものが出来る。」

その言葉を信じてブドウ畑を開墾したジョン氏は、その畑をナパの高等裁判所で20年以上判事を務めた父に敬意を表して「ザ・ジャッジ・ヴィンヤード」と名付けました。ここから後に「ザ・ジャッジ」と名付けられた伝説のワインが生まれるのです。

1996年に初ヴィンテージワインが生まれたコングスガードは、2013年に初のパーカー100点を獲得。2015年には暫定で100点を獲得すると、翌2016年に2度目となる100点を獲得。そして2017年にも100点を獲得するなど次々と高い評価を獲得し続け、今ではカリフォルニアシャルドネの5本の指に名を連ねる超人気ワイナリーとなったのです。

カリフォルニアで初めて無濾過ワインを生み出した男

ジョン・コングスガード氏が作るワインは、選び抜いたベストな区画から、極端なまでの低収量、そして天然酵母のみを使い低温のセラーで長い時間発酵させて作られます。特徴的なのは最新鋭の設備に頼るのではなく、ほぼ手作業による「ノンフィルター・ノンファイニング」。つまり人工的な清澄作業をせず、無濾過にこだわっていることです。

彼がワインを造り始めた1990年代頃のカリフォルニアでは、ノンフィルターによる作り方は全く一般的ではなく、見た目から透き通って輝いているワインが重宝されていました。彼は当時、ワインをプレゼンするときに、人工的にろ過した綺麗なワインと、無濾過の若干濁りのあるワインを両方出し、「どちらが美味いか?」と問いたそうです。実際、試飲した誰もが無濾過のワインが美味しいという結論を出し、その作りが現在でもコングスガードのワインの根幹をなしています。今ではブルゴーニュをはじめ世界の銘醸地でも主流となっている無濾過による作りを、カリフォルニアで初めて挑戦したのが、ジョン・コングスガード氏だと言われています。

人工的な清澄をせずに生まれるワインは、果実味と酸のバランスが究極に昇華したまさに唯一無二の味わい。ブルゴーニュのムルソーやシャブリの一部のワインに現れる濃厚かつ火打石の香りが顕著に出る極上のワインとなります。

革新的な契約

そしてもう一つの特徴が、極端なまでの低収量です。ジョン・コングスガード氏が、カリフォルニアでもう一つ最初に行った事として知られるのが、契約農家から買うブドウを、重量単位ではなく契約した面積に対してお金を払うというもの。低収量で農家に栽培してもらうことで、より熟し果実味の凝縮したブドウのみをワイン造りに使ったのです。これも当時としては革新的な発想でした。

また、コングスガードのフラッグシップである「ザ・ジャッジ」の畑はわずか3ヘクタール。畑はほぼ岩。表土も浅く、非常に痩せた土地です。栽培ではグリーンハーベストはほぼしなくても自然と低収量が可能。実際、ザ・ジャッジの生産量は多くても15樽(わずか300ケース)のみで、少ない年に限っては100ケース程しか作られないと言います。

ロバート・パーカー氏曰く、「ジョン・コングスガードが探求する聖杯は、地球上で人々が求めて止まない自然が作りたもう究極のテロワールである」

まさにナパ・ヴァレーのテロワールとより自然的な造りが生む究極のワインと言えるでしょう。

5種類のワインをテイスティング

コングスガード

今回のセミナーでは、ジョン・コングスガード氏から直接ワインの紹介を頂きながら、稀少な蔵出しワインを含めて5種類のワインをテイスティングするという贅沢な体験をさせていただきました。

①シャルドネ ナパ・ヴァレー 2021

毎年11月下旬ごろに数量限定で入荷する、シャルドネ ナパ・ヴァレー。その最新ヴィンテージ2021年を試飲させていただきました。

シャルドネ100%。1996年初ヴィンテージから造り続けているこのワインは、カーネロスにあるハドソンとハイドという銘醸畑から生まれます。

天然酵母のみを使用し樽発酵・樽熟成でノン・フィルターで人工的な清澄をせずにビン詰めする為、確かに外観は若干の濁りがあります。この手法により、果実味と酸のバランスが完全に昇華した唯一無二の味わいが生まれるのです。

香りを取るとすぐに広がるまろやかで複雑な香り。なんと言っても冷涼な地で生まれることで酸が非常にしっかりしているので、まろやかななかにもまったりすぎない、とても綺麗で絶妙な酸と果実味のバランスが素晴らしいシャルドネでした。

コングスガードシャルドネ

コングスガード シャルドネ ナパヴァレー 白 Kongsgaard Chardonnay Napa Valley

ドラジェでは毎年11月下旬に数量限定で輸入元様から割当てて頂き、皆様にご案内しております!2021年ヴィンテージは例年と比べ値上がりこそありましたが、その分さすがのクオリティを見せてくれるシャルドネです!

②シャルドネ ナパ・ヴァレー蔵出し 2015

今回は、ジョン・コングスガード氏が初来日という事で、普段はほとんど出回らない蔵出しのバックヴィンテージを特別にお持ちいただきました!

2015年のシャルドネは、2021年の現行ヴィンテージとは香りから全く違いました!よりミネラル感が前面に出て、例えるならまるでシャブリのグランクリュクラスのよう。

2021年は黄色いフルーツ・ヴァニラ感が前面に出ていた印象でしたが、6年熟成したタイプだとより落ち着きを感じました。何も聞かずに飲むと、とても従来のカリフォルニアワインとは思えない衝撃を受けました。

ちなみに、コングスガードのセラーはジョン氏と息子さんが自ら岩をくりぬいて作り上げた迷路のような岩のセラー。音楽好きのジョン氏は、セラー内ではいつもクラシック音楽をかけて熟成するワインに聞かせているとの事。

>>見つけた人だけ!シャルドネ蔵出し2016VTが数量限定で入荷しました!(2024/2)

③シャルドネ ザ・ジャッジ マグナム 蔵出し 2013

わずか3ヘクタールの、岩がゴロゴロした自社畑で生まれる究極の白ワイン「ザ・ジャッジ」。マニア垂涎の逸品で、生産量は多くても年間たったの300ケースのみという超稀少ワインです。

今回は特別に2013年の蔵出し品、それもマグナムという恐らく今後二度と目にすることすらない貴重なワインを試飲させていただきました。

グラスから湧き上がる香りをとると…、すごい!凄すぎる!まるで脳が爆発するような複雑で奥行きのある香りが全身に広がります。複雑な香りと味わいの中に、10年たってもなおしっかりと残る酸味。熟したリンゴやパイナップル、、黄桃、ヴァニラ、ミネラル感もたっぷりと感じられます。そして何と言っても、余韻がとても長い!飲み込んだあとに全身に広がる夢のような美味しさが、ずっと続くのです。

造り方は、ナパ・シャルドネとほぼ同じというこのジャッジ。違いはナパ・シャルドネの約3分の1ほどという低収量にあります。そもそも畑自体が痩せていて岩だらけ。収穫量が非常に限られ、その分収穫するブドウの凝縮感が物凄いと言います。

ジャッジ

コングスガード シャルドネ ザ・ジャッジ 白 Kongsgaard Chardonnay The Judge Napa Valley 

数量が本当に限られる為、当店でも毎年の割当は、たったの1本…。お値段もかなりしますが、ご案内もほぼ出来ないので見つけた方はぜひ迷わず手に入れていただきたい逸品です。

ロバート・パーカー氏曰く、
「カリフォルニア・シャルドネの中で最高峰であることは間違いない。このシャルドネは神の領域だ!」

④メルロー ナパ・ヴァレー 蔵出し 2015

シャルドネが有名なコングスガードですが、実は赤ワインも少量生産しています。その一つが、メルロー。ただ、市場ではほぼ出回っておらず、年産量はたったの40ケース程。ナパの名店「フレンチ・ランドリー」などにしか卸していないそうです。

標高800メートルの冷涼地で造られるメルロー。まろやかな口当たりの中で、しっかりとしたタンニンが非常に特徴的です。

⑤シラー ナパ・ヴァレー 蔵出し 2004

カリフォルニアでシラーは、あまり馴染みのないかもしれませんが、さすがはコングスガード、シラーも非常に高品質です。

20年以上セラーで寝かせていたシラーですが、とても若々しさを感じました。黒コショウのニュアンスが特徴的で、まるでローヌの銘醸エルミタージュを思わせる造りになったと、ジョン氏も仰っていました。

あとがき

コングスガード

ワインを造る上で常に心掛けていることは、「バランスの取れたワインであること」と、ジョン氏。極端にアルコールの高いワインや酸味のあるワインではなく、ある種自然体であるワインを造るようにしているとの事です。無濾過や自然な低収量など、テロワールを大胆に表現するコングスガードのワインは、まさに自然体。ワイン本来の美味しさを極限までに表現していると言えます。

会の最後に、このワインを飲む方にどんな気持ちになって頂きたいかと伺うと、「素直に美味しいワインでありたい。美術館で絵画や彫刻を見て素晴らしいと素直に思うように、何も考えずにワインを飲んで美味しいと思ってもらい、それがコングスガードのワインだった良いね!」と笑顔で仰っていました。

最後に、この貴重なワインを試飲させていただく機会をご提供いただいたジョン・コングスガード氏と輸入元である中川ワイン様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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