ボルドーとブルゴーニュのワイン:味わいの違いと選び方

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ワイン大国フランスの中でも、世界的に名声を得ている2大銘醸地ボルドーとブルゴーニュ

でも「名前は聞いたことがあっても、実は違いが分かっていないかも?」「基本中の基本だから逆に人に聞きづらい・・・」なんて言葉もよく耳にします。

今回、そんな方のために!いまさら聞けないボルドーとブルゴーニュの違いについて深堀りしていきたいと思います!

はじめに

まず押さえてほしいところは、ワインの味わいはその生産地やブドウ品種、はたまた生産者によって異なり、それらの要素が複雑に絡まりあって出来上がる、というところです。

これはボルドーとブルゴーニュだけでなく、さまざまなワインにも言えることです。その機微こそがワインの魅力という愛好家の方も多いのです。

これを押さえたうえで、ボルドーとブルゴーニュの基本的な違いをあげていきましょう!わかりやすいように赤ワインを例に挙げて説明しますが、白ワインでも大まかには同じ傾向です!

ボルドーとブルゴーニュのワインの基本的な違い

ブドウ品種の違い

大きく違うのがこの使用できるブドウ品種です。主なブドウ品種をあげます。

ボルドー
赤ワイン用:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、マルベック、プティ・ヴェルド、カルメネール
白ワイン用:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン、ミュスカデル、ソーヴィニヨン・グリ
ブルゴーニュ
赤ワイン用:ピノ・ノワール、ガメイ
白ワイン用:シャルドネ、アリゴテ

ざっと並べましたが、ボルドーの方が多いですね。各産地のAOCを名乗るには、このブドウ品種を使う必要があります。(一部例外あり)

このボルドーのブドウ品種の多さには秘密があって、これもワイン自体の大きな違いにつながります。それは次で説明します。

ブレンドするかどうか

なぜボルドーの品種の数は多いのか。それは基本的にボルドーワインというのはブレンドするものだから、と言う回答になります。

いわゆるボルドーブレンド、と言われるものですね。複数のブドウ品種からできたワインを最終的に一つのワインに仕立てます。

一方ブルゴーニュは、というとおおよそ単一品種のワインに仕立てられます。「ピノ・ノワールだけ」「シャルドネだけ」を使ったワイン、と言うようになります。

この違いは、あとで説明する選び方にも影響する重要な部分なので、ぜひ覚えておいてくださいね!

ボルドーのワインの特徴と選び方

すでに書いた通りボルドーは「カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローを主とする多種なブドウをブレンドして作るワイン」と言うことができます。

ボルドーワインの特徴、というところでいえばしっかりとして力強く、豊かで深みのある味わい、と一言で言えますが、7~10億本(!?)も1年間で作られるので、多種多様な味わいがあります。

また長期熟成に向くワインもあり、中には数十年もつ、なんていうワインも存在します。熟成によって香りも味わいも複雑になり、口当たりも変わってくるため、ボルドーの古酒は愛好家が多いのも特徴です。

ボトルの形状としては、いかり肩のボトルを採用していることが多く、あらゆる意味でボルドーワインの代名詞としてこのいかり肩のボトルが示されます。

選び方

さて皆様にとって重要なボルドーワインの選び方ですが、以下の3つがポイントになるかな、と考えています。

・ブドウ品種
・ブレンド比率
・生産地

ワインはブドウから作られるものなので、ブドウ品種がまず重要カベルネ・ソーヴィニヨンなら重厚で力強く、メルローなら柔らかく豊かな果実味が味わえます。主要品種のどちらが好きか、と言うのが分かっているととても選びやすくなります。

またブレンドの比率も同様に重要です。ただブレンド比率がラベルに描いてあることはあまりないので(最近は増えてきましたが・・・)そのあたりはお店に聞いてみるといいと思います。ただ作り手が公表していないパターンもあるのでご注意を。

最後に生産地。ブレンドするだけあってブドウの個性よりも生産地の個性が際立ちます。ここでは詳細は割愛しますが、より上位の生産地になるほど個性が現れるかと思います。

当たり年などのヴィンテージも選ぶ要素にはなりますが、より突っ込んだ話になります。それに当たり年だからと言って必ずしも美味しいとも限らない、と言うのが個人的な意見です。

ブルゴーニュのワインの特徴と選び方

ブルゴーニュは、というと一言でいえば「ピノ・ノワールもしくはガメイ単一品種で仕立てられたワイン」ですね。

ブルゴーニュワインの特徴という点で話を進めれば、色調はボルドーに比べて淡く、鮮やか。芳醇で繊細な味わいとしっかりとした酸味があり、渋みをあまり感じません。

またボルドーに比べて年間生産量が2.5億本から3億本と言われ、およそ三分の一ほど。ピノ・ノワールの栽培が難しいという一面と、いまだ農家的な小規模生産者が多いことも関係しているかと思われます。

長期熟成に向かない、と言うわけではないですが、ボルドーに比べて目利きが必要になることも。ボトルの形状としてはなで肩の瓶が使われます。

選び方

そして重要なのが選び方。以下の点がポイントになるかと思います。

・生産地
・生産者
・ヴィンテージ

まずは生産地。これは多くはピノ・ノワール単一で仕立てられる、というところがポイントで、ブレンドできないからこそ、本当にこの土地にピノ・ノワールが合っているのか、と言う意味での評価がすでにある程度決まっているのです。例えばグラン・クリュやプルミエ・クリュを選べば、ある程度のクオリティが望める、ということです。もちろん各生産地ごとに特徴があります。

次に生産者。同じ村の畑から採れたブドウでも生産者によっての違いを楽しむ、というのがブルゴーニュの醍醐味ともいえるでしょう。繊細なピノ・ノワールをどう扱うか、生産者の考えと技術が試されています。名門一族や弟子制度などもあるので、マニアックですがある意味沼にはまる原因でもあります。

そしてヴィンテージ。ブレンドによって年ごとのばらつきをなくせるボルドーと違って、ブルゴーニュは気候の個性を受けやすい、といえるでしょう。もちろん当たり年だからいい、悪い、という単純な話ではなく、その年の個性を楽しむといった姿勢で臨んでほしいと願っています。

ブルゴーニュを選ぶときにはボルドーに比べれば、押さえるべきポイントの数自体は少ないと思うのですが、だからこそ目利きが試されると言っても過言ではありません!

ボルドーとブルゴーニュのワインを楽しむためのポイント

ここまでボルドーとブルゴーニュの基本的な違いを説明してきましたが、次はもう一歩踏み込んで、それぞれの楽しみ方も紹介していきたいと思います。

料理とのマリアージュ

まずは料理とのマリアージュを見ていきましょう!味わいに違いがある、ということは合う料理も違ってくる、ということです!

カベルネ・ソーヴィニヨンを多く使っている、タンニンのしっかりしているフルボディタイプのボルドーは、肉のうまみが感じられる牛肉の赤身肉ステーキやラム肉のステーキ、ビーフシチューがぴったり!

メルローやカベルネ・フランを使っているミディアムボディのエレガントボルドーにはしっかり焼き上げたハンバーグやカモのロースト、ちょっと変化球ですき焼きなんかも合ったりします!

芳醇で繊細な中にも骨格のあるミディアムボディブルゴーニュには、伝統煮込み料理ブッフ・ブルギニヨンに代表されるような牛肉ともマリアージュOK!キノコのグリルや、和食でいえば出汁と醤油を使った煮物なんかも合いますよ!

しっかりと酸味の効いた軽やかなブルゴーニュは、むしろ今までの路線から離れて鶏肉や魚介料理ともおすすめ!素材そのまま、というよりはソースにバターやワイン、出汁を使ったしっかりソースが◎

そのほかにも自由な発想でマリアージュを楽しむと新たな世界が開けて、よりワインの面白さに気づけることでしょう!

飲み比べ提案

次に飲み比べの方法について、ここはあくまで提案&揃えるのが難しい、と言う部分なので気が向いたら試してみてください。

同じ生産者の垂直ヴィンテージテイスティング
同じ生産者でヴィンテージの違いを楽しむ飲み比べ。ボルドーだと年によってオーナーが変わっていたり、作り方が変わっていたりとかブレンド比率が変わっていたりします。ブルゴーニュだとまるっきり味が違う!?なんてことも。

同じ生産地の生産者違い
こちらはどちらかと言えばブルゴーニュがより楽しめるかもしれません。選び方でも言った通り、生産者によってかなり味わいが違うことがよくあります。贅沢な方法のひとつとしてグランクリュを飲み比べる、なんてこともブルゴーニュならできます。

同じ生産者の生産地違い
これはボルドーでもブルゴーニュでも楽しめるかと思います。ブルゴーニュだと全く違うAOCのワインを持っていたりしますし、ボルドーであれば、ファースト、セカンドの違いもしくは違う場所にもシャトーを持っていたりするので、共通点と相違点を飲み比べることができます。

などなど楽しみ方は無限大です!

さいごに

ここまでボルドーとブルゴーニュのワインの違いや選び方、楽しみ方を紹介しました。

ワインを選ぶ際の参考にしていただければ、幸いです。
最後にワインショップドラジェのボルドーとブルゴーニュのページを紹介して、コラムの締めとさせていただきます!

ボルドーはこちら!

ブルゴーニュはこちら!

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