イタリアワインのおすすめならこれ!ソムリエ自信の銘酒図鑑17本

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イタリアワインのおすすめならこれ!ソムリエ自信の銘酒図鑑17本

世界有数のワイン大国イタリア!

同じく有名なフランスと並んで、今も昔も愛好家から熱烈な支持を受けるワイン生産国です。

日本でも様々なイタリアワインが流通していますが、正直なところ種類が多すぎて、「何を選んだらいいかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ソムリエたちが自信をもっておすすめできる、イタリアワインの銘酒たちをセレクトしました!

しっかり美味しい有名銘柄ばかりを17本厳選、飲みたいイタリアワインがきっと見つかると思います!

おすすめイタリアワインはこうやって選ぶ!

おすすめイタリアワインはこうやって選ぶ!

「イタリアワインの特徴は?」と聞かれても、一言で答えるのは至難の業。

というのも、イタリアのワインはものすごく個性豊かで、バラエティに富んでいるのが特徴と言えてしまうからです。

これはイタリアに限らない話ですが、ワインというものはその土地の文化に深く根ざしており、名物料理や土地の食材と合うように進化してきています。

南北に長いイタリアの国土では、各地で歴史的に様々な文化が花開き、それに合わせてワインも多様な発展を遂げてきました。

そういったワインの個性を知る事こそ、ワインを楽しむ極意

ここでご紹介するおすすめイタリアワインは、産地の個性がよく出ていて、なおかつ美味しくてハイコスパな銘柄ばかり。

17本すべてわかりやすい言葉で解説してますので、まずは難しく考えずに、自分の好みに合いそうなワインを選んでみてください!

ここは外せない!イタリア二大銘醸地のおすすめ5本

ここは外せない!イタリア二大銘醸地のおすすめ5本

イタリアでは20ある州の全てでワインが生産されています。

その中でも特に高名なのが、ピエモンテ州とトスカーナ州。

この2つは「イタリア二大銘醸地」と呼ばれ、愛好家を唸らせる多くの銘酒を産出しています。

何万円もする高級ワインもありますが、私たちが十分に手が届くような価格帯も多く、ワイン初心者から上級者まで受け入れてくれる懐の深い産地なんです!

イタリア屈指の銘酒、ワインの王バローロ

バローロ アラルディカ 赤
Barolo / Araldica

バローロはイタリア・ピエモンテ州を代表する高級ワイン。「王のワイン」と呼ばれ、古くから貴族に愛されてきた銘酒中の銘酒です。有名生産者のものとなると、数万円の値をつけることも珍しくないですが、この「アラルディカ」は極めてリーズナブル。バローロとして最安級となる、数千円のレベルで飲めてしまいます。しかもバローロらしさがしっかりと出ていて美味しい!渋みがハッキリしているタイプの赤ワインなので、脂っこい肉料理やチーズと合わせておすすめです。

こだわり生産者から、ワインの女王バルバレスコ

ローザ・デル・オルモ バルバレスコ テッレ・ダヴィーノ 赤 Rosa dell Olmo Barbaresco / Terredavino

ローザ・デル・オルモ バルバレスコ テッレ・ダヴィーノ 赤
Rosa dell Olmo Barbaresco / Terredavino

同じくピエモンテ州で造られる高級ワイン、こちらは女王と呼ばれるバルバレスコ。上のバローロと対をなす存在で、使われるブドウもバローロと同じネッビオーロ種から造られています。生産者のテッレ・ダヴィーノは、「格付けワインしか造らない」というこだわりワイナリー。渋みと果実味のバランスが良く、パワフルで飲み応えがありつつも、品のある味わいに仕上がった赤ワインです。

かつて大ブームを巻き起こした白ワイン

アラシア ガヴィ アラルディカ 白 Gavi / Alasia

アラシア ガヴィ アラルディカ 白
Gavi / Alasia

1960年代頃に一躍有名になり、世界中で大ブームとなった銘酒ガヴィ。今でもその人気は健在で、スッキリした爽やかな味わいが魅力の白ワインです。このワインの生産者「アラルディカ」は、ピエモンテの銘酒を幅広く扱う協同組合で、まさにこの土地のワインのスペシャリストといったところ。ガヴィは現地でシーフードと一緒に楽しまれており、その相性は実際にバツグン。お寿司やお刺身をはじめ和食と合わせるのもおすすめ、日本人にも受け入れられやすい味わいとなっています。

トマトベースの料理と、これぞキャンティ!

ロッチャルタ キャンティ ウッジャーノ 赤 Roccialta Chianti / Uggiano 

ロッチャルタ キャンティ ウッジャーノ 赤
Roccialta Chianti / Uggiano 

キャンティという名前のワイン、飲んだ事がある方は多いと思います。昔から日本でも人気の銘柄で、スーパーやコンビニでも見かけるほど、様々な生産者によるキャンティがたくさん流通しています。そんなキャンティは、生産者によって当たり外れが大きいことでも有名。大量生産されているからこそ、品質があまり良くないモノもまぎれてるんですよね。でもご安心を、このキャンティはソムリエがおすすめする自信の1本にして、キャンティの王道。適度な酸味があり、トマトベースの料理やピザと合わせて、最高のマリアージュを発揮します!

トスカーナの高級ワインと言えばブルネッロ!

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ウッジャーノ 赤 Brunello di Montalcino / Uggiano 

ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ ウッジャーノ 赤
Brunello di Montalcino / Uggiano 

銘醸地トスカーナには数多くの高級ワインが存在しますが、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノはまさに別格!「100年先でも飲める」と言われるほど、長命で力強い味わいが特徴で、良いお肉と合わせて抜群の相性を発揮する赤ワインです。文句無しの高級銘柄なので、高額なものでは数万円もの値をつけるのですが、このワインはブルネッロとして格安。5,000円札一枚で飲めるのに、ブルネッロらしさが存分に出ているおすすめ品です。ブルネッロのクオリティの高さが、安価でもよくわかる1本となっています!

家飲みにおすすめ!お手頃価格で美味しいイタリアワイン4選

家飲みにおすすめ!お手頃価格で美味しいイタリアワイン4選

イタリアには高級ワインも多いけど、リーズナブルなワインもいっぱい!

1,000円台、もしくは1,000円でお釣りが来ちゃうほどお手頃なワインが、数え切れないほどあふれています。

しかも安いだけじゃなく素直に美味しい、そんなソムリエのおすすめ銘柄を、ここでは4本厳選してご紹介します!

近年人気爆発、果実味たっぷりプリミティーヴォ

コッレツィオーネ・プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア カンティーネ・ピローヴァノ 赤 Collezione Primitivo di Manduria / Cantine Pirovano

コッレツィオーネ・プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリア カンティーネ・ピローヴァノ 赤
Collezione Primitivo di Manduria / Cantine Pirovano

ワインにもトレンドがありまして、近年になって人気と知名度を格段に高めたのが、南イタリア名産品種のプリミティーヴォです。アメリカではジンファンデルと呼ばれ、果実味たっぷりの濃厚な味わいが特徴。プリミティーヴォ・ディ・マンドゥーリアという銘柄は、どれもコスパが高い事で人気なのですが、なんとこのワインは「サクラアワード」で最高評価ダイヤモンド賞を獲得。1,000円ちょっとのワインとは思えないほど飲み応え抜群、濃いワインが好きな方におすすめですね。

愛されスパーク、世界中で大人気のプロセッコ

ミラベッロ プロセッコ スプマンテ ブリュット NV アドリア・ヴィーニ 白 Mirabello Prosecco Spumante Brut NV / Adria Vini

ミラベッロ プロセッコ スプマンテ ブリュット NV アドリア・ヴィーニ 白
Mirabello Prosecco Spumante Brut NV / Adria Vini

スペインのカヴァやシャンパーニュを抜き、「世界で最も売れているスパークリング」の座に輝いたのが、イタリア・ヴェネト州で造られるプロセッコ。どんな人でも素直に美味しいと感じられる、フルーティーな味わいが特徴的な、爽快&ジューシーなスパークリングです。なんとこのプロセッコは、世界最高峰のワイン資格「マスター・オブ・ワイン」の座に輝いた、トニー・ブラウンさんが監修する1本!それなのにお値段は1,000円ちょっと、泡好きなら試さない手は無いおすすめ品です。

無限生ハムのお供、赤いスパーク・ランブルスコ

ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ セッコ NV カンティーナ・セッテカーニ 赤 Lambrusco Grasparossa di Castelvetro Secco / Cantina Settecani 

ランブルスコ・グラスパロッサ・ディ・カステルヴェトロ セッコ NV カンティーナ・セッテカーニ 赤
Lambrusco Grasparossa di Castelvetro Secco / Cantina Settecani 

こちらも近年、大きく人気を高めた銘柄の一つ。「赤いスパークリングワイン」として、各メディアにも取り上げられる機会も多くなったランブルスコは、その名を急激に広めました。産地のエミーリア・ロマーニャ州は、グルメ天国として生ハムやサラミも名産品なのですが、これがランブルスコに素晴らしく合う!基本的には果実味主体の味わいなのですが、適度な渋みがいい仕事をして、生ハムやサラミと最高のマリアージュを実現してくれます。生ハムって美味しいけど、塩分が多いので食べすぎには注意しましょうね。

圧倒的な人気、モンテプルチアーノのボックスワイン

モンテプルチアーノ・ダブルッツォ BIB バックインボックス 3000ml ルナーリア 赤 Montepluciano dAbruzzo / Lunaria

モンテプルチアーノ・ダブルッツォ BIB バックインボックス 3000ml ルナーリア 赤
Montepluciano dAbruzzo / Lunaria

飲みたい時に飲みたいだけ飲める、とっても便利なボックスワイン。しかも大容量で安いのですが、肝心のクオリティが今ひとつ、という銘柄がほとんどです。ところがこの「ルナーリア」は、そんなボックスワインの常識を覆す、飲んでビックリの美味しさ!モンテプルチアーノ・ダブルッツォは、瓶のワインでもたくさんの人気銘柄がありますが、低価格でこのレベルのワインはなかなかありません。しかもボトル換算すると、1本あたり1,000円前後というとんでもないコスパ、一度ハマると抜け出せませんよ!

愛好家も満足!ちょっといいイタリアワインおすすめ4本

愛好家も満足!ちょっといいイタリアワインおすすめ4本

ちょっとしたお祝いやプレゼントにも最適、ちょっといいワイン。

何万円もは出せなくても、数千円でとっておきの時間を提供してくれる、プチ贅沢なイタリアワインのおすすめをご紹介します!

ハマると病みつき、陰干しブドウで造るアマローネ

アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ リオンド カンティーネ・リオンド 赤 Amarone della Valpolicella Riondo / Cantine Riondo

アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ リオンド カンティーネ・リオンド 赤
Amarone della Valpolicella Riondo / Cantine Riondo

アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラは、ちょっと変わった造り方をする高級赤ワイン。なんとワイン用のブドウを陰干しして、レーズンのようにしてから醸造することで、独特の風味を生み出しているんです。カンティーネ・リオンドのアマローネは、有名ワイン誌「ルカ・マローニ」で、96点という高得点を叩き出した名品。アマローネ製法独特のビターな風味が特徴、お料理に合わせるよりもワイン単体で楽しみたい1本です。

ミネラルたっぷりな白ワイン・ヴェルディッキオ

ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ コッレステファノ 白 Verdicchio di Matelica / Colle Stefano

ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ コッレステファノ 白
Verdicchio di Matelica / Colle Stefano

ヴェルディッキオはマルケ州の名物ブドウ。ミネラルたっぷりで魚介類と相性抜群、そんな特徴から「海のワイン」と呼ばれることもあります。1,000円前後で買える、リーズナブルなヴェルディッキオもあるのですが、ここでは敢えてワンランク上の1本をおすすめ!お寿司やマリネなどのシーフード料理を、しっかりとしたミネラル感が存分に引き立ててくれます。もし機会があれば、他の安いヴェルディッキオと飲み比べるのもおすすめ、クオリティの高さがおわかりいただけますよ!

カンパーニャの超名門が造る銘酒タウラージ

タウラージ ラディーチ マストロベラルディーノ 赤 Taurasi Radici 

タウラージ ラディーチ マストロベラルディーノ 赤
Taurasi Radici 

南イタリア屈指の銘酒タウラージは、骨格のしっかりした長命な赤ワイン。そしてマストロベラルディーノは、イタリア・カンパーニャ州を代表するワイナリーで、イタリア政府からも厚い信頼を寄せられる名門生産者です。力強いワインではありますが、南イタリアの他のワインとは毛色が違う印象。凝縮感の中にエレガントさがあり、複雑でワイン単体でも十分に楽しめる、高級ワインの名に恥じないさすがのクオリティを備えています。

安価な銘柄と一味違う、本物のソアーヴェ

ヴィン・ソアーヴェ ソアーヴェ・クラシコ イナマ 白 Vin Saove Soave Classico 

ヴィン・ソアーヴェ ソアーヴェ・クラシコ イナマ 白
Vin Saove Soave Classico 

リーズナブルで軽やかなソアーヴェは、飲んだことがある方も多いと思います。しかし日本のスーパーなどでよく見かけるソアーヴェは、実は本来のソアーヴェではなかったのです!イナマはイタリア・ヴェネト州の生産者で、大量生産によってクオリティを落とすソアーヴェの状況を危惧し、ソアーヴェの伝統的な味わいを今に伝える生産者として立ち上がりました。このワインは2,000円前後で買えますが、それでも1,000円前後のソアーヴェとは全く異なる、複雑でハイクラスな味わいが楽しめておすすめです。

美しく繊細な味わい、イタリア北部のおすすめ4本

温暖なイメージのあるイタリアですが、北部の多くは山岳地帯となっており、上質なブドウを育てる寒冷な気候条件に恵まれています。

南部のワインとは全く印象が異なる、気品あるエレガントな味わいは、一度は飲むことをおすすめしますよ!

イタリア屈指の白を生む産地より、ゲヴュルツトラミネール

アルト・アディジェ ゲヴュルツトラミネール ケラーライ・トラミン 白 Alto Adige Gewurztraminer / Tramin 

アルト・アディジェ ゲヴュルツトラミネール ケラーライ・トラミン 白
Alto Adige Gewurztraminer / Tramin 

トレンティーノ・アルト・アディジェ州は、イタリア屈指の白ワイン産地として有名。このワインの品種ゲヴュルツトラミネールは、個性的な味わいを産む白ブドウで、ドイツやフランスなどの一部で育てられています。しかしその原産地はイタリアにあり、知名度は一歩劣るものの、クオリティの高い銘柄が造られているんです。トラミンのこのワインも、ライチや花を思わせる独特な香りを持ち、華やかなワインが好きな方におすすめ。ゲヴュルツトラミネールというブドウの特徴がよく出た1本です。

ブドウ畑そのものが世界遺産、チンクエ・テッレ

チンクエ・テッレ カンティーナ・チンクエ・テッレ 白 Cinque Terre / Cantina Cinque Terre 

チンクエ・テッレ カンティーナ・チンクエ・テッレ 白
Cinque Terre / Cantina Cinque Terre 

このブドウ畑があるのは、海沿いの断崖絶壁!一度目にすればわかりますが、「よくこんなところに畑を作ったな…」と感心してしまう、険しくも美しいワイン産地なのです。というのも納得で、実はこのチンクエ・テッレ、ワイン産地自体がユネスコ世界遺産。過酷な環境に開墾されたブドウ畑は、今でもほとんど人力で管理されており、機械どころか「ロバすら入れない」のだとか。爽やかながら複雑さを備えた白ワインで、人々の苦労が結晶化したような美しい味わいが魅力です。

イタリアのプレミアムな泡・フランチャコルタ

フランチャコルタ キュヴェ・インペリアーレ ブリュット NV ベルルッキ 白 Berlucchi Cuvee Imperiale Brut NV 

フランチャコルタ キュヴェ・インペリアーレ ブリュット NV ベルルッキ 白
Berlucchi Cuvee Imperiale Brut NV 

イタリアのプレミアムスパークとして、まずその名が挙げられるフランチャコルタ。ブドウは本場シャンパーニュと同様に、ピノ・ノワールとシャルドネを使用。さらにその製法も、シャンパーニュと同様の瓶内二次発酵で造られており、まさにイタリア版シャンパーニュといった印象です。生産者のベルルッキは、フランチャコルタの元祖とも言われるパイオニア。スポーツの優勝イベントなどでも祝杯として使われ、イタリア国民にとっても特別なスパークリングとして認識されています。フランチャコルタの最初の1本としてもおすすめです。

銘醸地フリウリで、圧倒的なコスパを誇る1本

クラシチ シャルドネ フリウリ ゾーニン 白 Classici Chardonnay Friuli / Zonin

クラシチ シャルドネ フリウリ ゾーニン 白
Classici Chardonnay Friuli / Zonin

トレンティーノ・アルト・アディジェと並んで、「イタリア白ワインの聖地」と呼ばれるフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア。名高いだけあって高額なワインが多いのですが、ゾーニンの造るこのワインは、フリウリのワインとしてウソみたいにリーズナブル!フルーティーな味わいの中に、フリウリらしい繊細な個性が出ていて、安いとはいえクオリティも合格点。日々の食事と合わせるのにおすすめ、様々なお料理と相性が良いので、家飲み用にとっても重宝します。

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