【緊急企画!】カサーレ・ヴェッキオ現行ヴィンテージ×バックヴィンテージ比較テイスティングしてみました!

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カサーレ・ヴェッキオ飲み比べ

イタリア・アブルッツォ州を代表するファルネーゼ社の人気銘柄「カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」。

日本でも知名度が非常に高くドラジェでも人気のワインですが、この度、輸入元様が大事に保管・熟成させたバックヴィンテージが入荷しましたので、贅沢にも現行ヴィンテージとの比較テイスティングをしてみました!

現行2019年ヴィンテージと、5年の熟成を経た2016年バックヴィンテージ。

果たして、どのような違いが出ているのでしょうか…!

カサーレ・ヴェッキオとは

ファルネーゼの畑

この記事をご覧くださってる方は既にご存じの方も多いかもしれませんが、カサーレ・ヴェッキオについて改めて簡単にではありますがご説明したいと思います!

ファルネーゼ社について

ファルネーゼのカミッロ氏

今回ティスティングする、カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォを造っているのは、イタリアのファルネーゼ社

ファルネーゼ社は1994年にアブルッツォ州からスタートしたワイナリー。創立からたったの20年ほどの間に国内外のワイン評価誌で数多くの賞を受賞し、いっきにイタリアトップ生産者に上り詰めました。生産エリアは現在5つの州にまで拡大しています。

自社所有の畑は合計で150haほど。しかしファルネーゼ社は質の高いブドウを得るために、広大な自社畑を持つのではなく、情熱を持った小規模生産者との長期契約でブドウを買うスタイルを貫いています。契約畑はおよそ450ha。ブドウの量ではなく良い畑をha単位で買い付けていて、現在300軒ほどの農家と契約を結んでいますが、1件あたりの畑の広さは平均すると1~2haと小規模です。

ファルネーゼ社の掲げる3つのこだわりは…

①魅力的なパッケージ
②(当然のことながら)高い品質
③優れたコストパフォーマンス

素晴らしい品質で、なおかつリーズナブル価格のワインを造るのはとても難しいことですが、ファルネーゼが目指すところはまさにこれなのです。

その優れた品質により、辛口評価で知られるイタリアの評価誌ルカ・マローニの「グイダ・デイ・ヴィニ・イタリアーニ」でこれまでになんと9度もトップ生産者に選出されています!

まさにイタリアを代表する実力派の名生産者です。

ファルネーゼについてもっと知りたい方はこちら>>

代表銘柄「カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」

そんなファルネーゼ社の中でも、高い人気を誇る銘柄が「カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ」。元々ファンの多いワインでしたが、日本では「神の雫」に登場したことで人気が爆発。「イタリアのモンペラ」と紹介され、あのロバート・パーカー氏は「車一台分の単位で買うべきだ」と絶賛したほどのワインなのです!

高級ボルドーにも並ぶとも評されながら、価格は2000円ほどと非常にリーズナブル。まさに高い品質とコストパフォーマンスを兼ね備えた凄旨ワインです。

カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォの特徴は、なんといっても濃厚で濃密、凝縮感のある味わい。飲みごたえがあるフルボディタイプながら、渋みが抑えめで果実の甘味がダイレクトに楽しめるところが魅力です。

イタリアワインとしては珍しい、稀少なバックヴィンテージ

フランスと並ぶワイン大国でありながら、実はバックヴィンテージの流通が少ないイタリア。イタリアは、出来たワインはすぐに消費する傾向が強く、ワイナリーも在庫を持たず出荷しきってしまうことが多いのです。

そんな中、今年もカサーレ・ヴェッキオのインポーター様よりお声がけいただき、数量限定で稀少なバックヴィンテージを仕入れることが出来ました!

カサーレ・ヴェッキオカサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォ  [2016]   Casale Vecchio Montepulciano dAbruzzo / Farnese

こちらは、5年熟成した2016年ヴィンテージ。本来なら自然と在庫が尽きて次のヴィンテージに切り替わってしまうところ、熟成品をリリースするためにインポーター様があえて輸入後倉庫で寝かせていたという稀少な品です。

なかなか、一般家庭でワインを5年もの長期に渡って保管するのは難しいもの。インポーター様の図らいによって稀少なバックヴィンテージを楽しむ機会があるのは嬉しい限りです!

実践!バックヴィンテージ×現行ヴィンテージ飲み比べ!

飲み比べ開始

昨年も好評で入荷後すぐに完売してしまったカサーレ・ヴェッキオのバックヴィンテージですが、今回なんと贅沢にも現行ヴィンテージとの比較テイスティングをしてみることに!その結果やいかに…

まずは現行2019ヴィンテージ

2019ヴィンテージ

カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォの最新ヴィンテージは2019年。まずはこちらからいただいてみましょう!

テイスティングコメントグラスに注ぐと、色調は濃く鮮やか。香りはフレッシュな黒系果実の凝縮した香りの中に、ほんのりとバニラのニュアンスも感じ取れます。口に含むと、滑らかで凝縮した果実味と旨みが広がります。ベリーやフランボワーズの風味のなかに、驚くほどきれいな酸も溶け込んでおり、余韻が非常にエレガント。どこかブルゴーニュにも通ずるような凛とした佇まいで、決して果実味一辺倒の味わいではなく、凝縮感と上品さのバランスが見事な仕上がりです!

現行ヴィンテージについて詳しく見たい方はこちら>>

(※記事では2019年を試飲していますが、出荷のタイミングによっては2018年になる場合がございます)

5年熟成!バックヴィンテージ2016年

2016ヴィンテージ

続いては、バックヴィンテージ2016年を試飲していきます。
5年の熟成と聞くと、熟成ワインてコルクが開けにくそうで心配…と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、コルクの状態は現行とほとんど変わらずスムーズに抜栓することが出来ました。(※コルクの状態には個体差があります)

では、いざ試飲!

テイスティングコメントグラスに注ぐと、一見しただけでは5年も熟成しているとは思えないほど、まだまだ色濃く鮮やかな色調。香りはジャミーで甘やか、カシスやベリー、黒スグリの香りが開けたてから華やかに広がりを見せます。口に含むと、どっしりと重心の低い芳醇で濃密な果実味が攻めてきます。けれどタンニンは熟成により程よくこなれていて、決してギシギシとするような粗さはありません。全体的にたっぷりとまるみを帯びたふくよかさがあり、コクと旨みがじわじわと続く、こちらも見事なバランスです!

バックヴィンテージについて詳しく見たい方はこちら>>

5年経っても凝縮した果実味は健在、しかしここまで広がりを見せる綺麗な熟成をするなんて、やはりカサーレ・ヴェッキオの造りの凄さを感じます!

筆者が初めてカサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォを飲んだのは遡ること2014年。なのでおそらく2012年頃のヴィンテージを試飲したのではないかな?と曖昧ながら記憶しております。当時はワイン関係の仕事に就いたばかりで、右も左も分からない超初心者でした。ただ、今でも鮮明に覚えているのは…
「濃くて甘くて旨い!」
「ギュンと来るフルボディー!」
濃厚でパンチがありながらも、初心者でも素直に美味しい!と思える味わいが印象的でした。

今回のテイスティングで、現行2019ヴィンテージが2014年当時の印象に比べて、よりエレガントで上品な仕上がりになっている様に感じたのですが、インポーター様によると、やはり以前に比べエレガントな酸と果実味とのバランスをより重視した造りになってきているとのこと。カサーレ・ヴェッキオらしい凝縮感は失わずに、より洗練されたワインへと進化を遂げているのですね…!ファルネーゼ社の、質の良いワインを届けたいという飽くなき探求心を感じます!

検証結果!

今しか出来ない、カサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォの 現行ヴィンテージ×バックヴィンテージの比較テイスティング。よりエレガントさに磨きがかかった2019年と、熟成を経てまろやかに完熟した2016年。それぞれのヴィンテージの特徴や味わいの方向性、良さが違っており、さらに熟成による変化も楽しむことができる、非常に貴重で有意義な実験となりました。

ただ言えるのは、2019年も2016年も、どちらもとっっても美味しかった!
やはり名門ファルネーゼの中でもトップの人気を誇る銘柄だけあり、カサーレ・ヴェッキオの実力をこれでもかと思い知らされる結果となりました。

おわりに

比較テイスティング
急遽実践してみたカサーレ・ヴェッキオ モンテプルチアーノ・ダブルッツォの飲み比べ企画。

いかがでしたでしょうか?

なかなか出来ない新旧ヴィンテージ比較テイスティング。比べることでわかる違いもありますが、カジュアルに単体で飲んでも非常に美味しいワインですので、ぜひ皆様にも楽しんでいただきたいです。

そして気になった方はぜひ、現行×バックヴィンテージの飲み比べにも挑戦してみてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

カサーレ・ヴェッキオの詳しいご案内はこちら

現行ヴィンテージ>>

バックヴィンテージ>>

※こちらの記事は2021年10月23日現在のものです。
バックヴィンテージは数量限定につき、品切れの際はご容赦ください。

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