身体にも自然にも優しい！おすすめオーガニックワイン12選！

皆さん、「オーガニックワイン」にどんなイメージをお持ちですか？

「なんとなく身体に良さそう」「頭が痛くならなさそう」という印象をお持ちの方もいらっしゃるでしょうか。

はたまた、独特の風味が苦手…と敬遠気味の方もいるかも知れません。

実は近年じわじわと、着実にシェアを広げつつあるオーガニックワイン。

SDGs、エコ、サスティナブル…時代の変化とともに、ワイン界にもオーガニックの波がやってきそうな気配！そこで今回は、オーガニックワイン初心者や愛好家の方にも飲んでほしいおすすめオーガニックワインを価格帯別にご紹介します♪

オーガニックワインとは？

実は定義が難しいオーガニックワイン。ビオワインや自然派ワイン、ナチュラルワインなど似たような名前だけど、何が違うの…？とお思いの方もいるかも知れません。実は筆者もそれぞれの定義や違いについてふんわり曖昧な認識のオーガニックワイン初心者でした。今回はオーガニックワイン初心者の方にも気軽に読んでいただけるよう、ざっくりとオーガニックワインについて綴っていきたいと思います。

細かいことは置いておいて、すぐにおすすめオーガニックワインを見たいという方はこちらをクリック！>>

オーガニックワイン？ビオワイン？

オーガニックには「有機」や「化学薬品を使わない」という意味があります。農薬や化学肥料などを使わずに栽培したブドウを使って造るワインがオーガニックワインと言う認識で問題ありません。ただ、EUと日本ではオーガニックワイン、ビオワインの規定に違いがあるためちょっとややこしくなっているのです。

日本では「オーガニック」と商品に表記するには有機JAS認定を取得する必要がありますが、「ビオ」「ビオワイン」という表記は認定がなくても使用できるという違いがあります。

一方EU圏では、「オーガニック」も「ビオ」も表記するには専門の認証が必要です。

ナチュラルワイン？自然派ワイン？

最近は、オーガニックワインだけでなく「ナチュラルワイン」や「自然派ワイン」などの表現も見かけることが増えてきました。フランス語的にはヴァン・ナチュールに相当するでしょうか。実は日本ではそれぞれに正確・明確な定義はなく、認証の有無にかかわらず限りなく自然に造った（有機栽培だったり、農薬不使用だったり）ワインをナチュラルワイン・自然派ワインと呼ぶことが多いです。

最近はナチュラルワインの特集なども増えてきて、日本でも注目度が高まっていることが伺えますね！

様々なオーガニック認証

オーガニックワインであることを見分けるのに役立つのが、オーガニック認証マークです。国や団体によって規定は様々ですが、まずは認証マークがついているワインを探すと選びやすいですね！代表的なオーガニック認証をいくつかご紹介します。

ユーロリーフ

EUの有機食品を認定する基準を満たしていることを証明するユーロリーフ・マーク。EUのシンボルである12個の星と葉の形・緑色は、欧州と自然の融合をイメージしています。

ECOCERT

ECOCERTは、1991年設立のフランス経済省と農務省が認めた国際的なオーガニック認証機関。拠点はフランスのトゥールーズにあり、80ヶ国以上の国が加盟しています。

AB認証

フランス農務省による認証のABマーク。ABは「Agriculture Biologique」の略で「有機農業」を意味しています。この認証を受けられるのは、EU圏内で加工されたものに限られています。

demeter

世界でも特に基準が厳しいと言われているdemeter認証。ビオディナミ農法で造られる有機食品のみが認証を受けられ、とくに欧米ではdemeter認証を得ているものは高品質であると信頼されているのだとか。

日本では

日本のオーガニック認証として、農林水産省が定める有機JASマークがあります。

しかし認証を取得するためにはコストや時間がかかったり、あえてマークをつけたくないなど様々な理由で認証を受けない生産者もいます。認証マークがあるものだけがオーガニックワイン、というわけではないのです。

オーガニックワインのギモン

頭痛が起こりづらい…？

化学薬品や農薬を使っていないことから、オーガニックワインは頭痛が起こりづらいと言われることがあります。これは実は科学的には立証されておらず、あくまでも個人差によるところが大きいようですが、オーガニックワインのほうが身体が楽と感じる方もいるようです。

保管はいつもどおりでいいの？

オーガニックワインは保存料の添加が最小限であるなどの理由から、通常のワインよりも温度の変化や外からの刺激に敏感なものが多いです。急激な温度変化や振動のある場所での保管は避けて、優しく扱ってあげてくださいね。

独特な香りがする…？

ワインによっては、オーガニック独特の香りがする場合もあります。時間と共に薄らぐ還元臭という香りもありますが、そのワインの個性としての香りの場合もあります。時間経過によって味わいが劇的に変化することもあったりします。それもオーガニックワインの特色として捉え、変化も楽しみながら付き合ってみましょう。

価格帯別！おすすめオーガニックワイン12選！

お待たせ致しました！ここからはいよいよ、おすすめ厳選オーガニックワインを一挙にご紹介します。オーガニックワイン初心者の方も、オーガニックワインを愛する上級者の方も楽しめるよう様々なタイプのオーガニックワインをチョイスしていますので、選ぶ際の参考にしてみてください！

気軽に買いやすい！2000円以下で買えるおすすめオーガニックワイン3選

オーガニックワインはちょっと値が張る物が多いと思っていませんか？丁寧に丹精を込めて造られていながら、安価で手に取りやすい価格のオーガニックワインも実はたくさんあるんです！まずは、2000円以下で買える手頃なオーガニックワイン3本をご紹介します！

パーカーが絶賛したワイナリーが造るオーガニックワイン！

モナストレル・オーガニック / ボデガス・カスターニョ
Monastrell Organic / Castano

彼らの造る「ヘクラ」をパーカーが絶賛したことで一躍世界トップワイナリーの仲間入りを果たしたカスターニョ。こちらのモナストレル・オーガニックは、厳しい気候条件だからこそ可能な無農薬栽培で育てたモナストレルを100％使用。醸造も天然酵母を用い、動物性原料を使わないためヴィーガンの方も安心して召し上がれます。ピュアで豊かな果実味を楽しめる初心者にもおすすめな1本です！

2つの有機認証を取得したオーガニック・ボルドー！

シャトー・ドザネ　キュヴェ・デ・アベイユ
Chateau DAuzanet Cuvee des Abeilles

ABマークとユーロリーフの2つの認証を取得したオーガニックボルドー。3代続く家族経営のシャトーで、何よりもテロワールを尊重し自然のままのブドウの良さを引き出しながらエレガントなワインを造っています。繊細でフルーティな木苺やプラムを思わせる果実の香りとまろやかなタンニンをしっかりとした酸が支える体に染み込むような味わいのボルドーワインです！

ミシュラン三つ星レストランの伝説的ソムリエが監修！

イキガイ　/　ガッジーナ・デ・ピエル
Ikigai / Gallina de Piel

「世界一予約が取れない」と言われた幻のミシュラン三つ星レストラン「エル・ブジ」の伝説的ソムリエが手掛けるスペインワイン。ワイン名のイキガイは、日本語の「生きがい」とペネデスの名物「GAII（雄鶏）」をかけ合わせた造語。フレッシュなフルーツのアロマと花のような甘い香り、味わいは辛口で、地中海を思わせる塩味がアクセント！ユーロリーフ認証を取得しています。

バラエティ豊か！2000円～3000円のおすすめオーガニックワイン6選

生産者のこだわりや信念が反映されるオーガニックワイン。今や多種多様・バラエティに富んだ様々なワインが登場しています。続いては2000円～3000円で買えるおすすめオーガニックワイン6本をご紹介！

低アルコール・低糖質が嬉しいオーガニック・スパークリング！

オーガニック　ライトリー・スパークリング / ザ・ナチュラルワイン・カンパニー
Organic Lightly Sparkling / The Natural Wine Co

ビールや酎ハイなどの分野では低アルコールの商品が急速に増えてきましたが、ワインでも低アルの波が来そうな気配…!?こちらは低アルコール・低糖質・低カロリーで、酸化防止剤も不使用のナチュラル・オーガニック・スパークリング！完熟前にブドウを早摘みすることで低アルコールを実現し、みずみずしく軽やかで身体にも優しい新感覚のおすすめオーガニックワインです♪

オーストリアの自然派ワイン普及のための特別プロジェクト！

スプーミー GV　/　ワビ・サビ
Spumy GV / wabi-sabi

オーストリアのワイン商「TOA」が主催する特別プロジェクト「ワビ・サビ」。ビオロジック栽培のブドウから造られたオーストリアの自然派ワインを世界に広めようと2015年にスタートしました。ワインは不完全であるがゆえに美しいというコンセプトのもと、自然と共生し無農薬栽培で育てたグリューナー・ヴェルトリーナー100%で造る日本人の舌によく合うおすすめオーガニックスパークです！

こだわり抜いたオーガニック・ボルドーブラン！

レ・ナチュリスト　ボルドー・ブラン
Les Naturistes Bordeaux Blanc

ボルドーのネゴシアンとしては非常に珍しい、家族経営のブーエイ家。彼らが環境を重視したワイン造りを目指し、ビオディナミ農法の実践や生態系の維持に重点を置いたシリーズが、このレ・ナチュリストです。AB認証、デメテール認証、ヴィーガン認証、なおかつSO2無添加で瓶詰めされたこだわりの逸品。ピュアな果実味と複雑な旨味は、ボルドー愛好家に是非試してほしいおすすめの1本です！

環境にもお財布にも優しいオーガニック・バッグ・イン・ボックス！

エレクタム・オーガニック　テンプラニーリョ　バッグ・イン・ボックス
Electum Organic Tempranillo BIB

スペイン・カスティーリャ地方の有機栽培ブドウを使用し、ユーロリーフ＆ヴィーガン認証を取得のバッグ・イン・ボックス！環境や身体に優しいだけでなく、ボトル換算で1本あたり600円以下とお財布にも優しいところが魅力。ベリーのジューシーな果実味がダイレクトに味わえ、炭酸で割ったりフルーツを入れてサングリアにしたりとアレンジの幅も広がるおすすめオーガニック箱ワインです♪

流通量の少ないオーガニック・シャブリ！

シャブリ　ビオ / パスカル・ブシャール
Chablis Bio / Pascal Bouchard

フランスの2大銘醸地、ボルドーやブルゴーニュでもオーガニック生産者が増えている一方、オーガニック不毛の地ともいわれるのがシャブリ地区。そんな中、ユーロリーフ＆AB認証取得のシャブリを発見！シャブリの名門が手掛けるこのオーガニック・シャブリは、スムースな口当たりで体に染み込むまさに「癒し系」。柔らかな酸味と柑橘の風味を楽しめるおすすめの一品です。

名門アンヌ・グロが造る天然甘口ワイン！

ラ・フリヴォル / アンヌ・グロ・エ・ジャンポール・トロ
La Frivole Muscat de Saint Jean de Minervois

ブルゴーニュ屈指の名手アンヌ・グロ女史と、彼女の夫が南仏で手掛ける天然甘口ワイン。南仏伝統の技法で造らた酒精強化ワインで、ビオロジック＆ヴィーガン認証を取得しています。豊かな甘みと高い酸のバランスが良く、ブドウ本来の甘みを素直に感じられるすっきりとした甘さが魅力。デザートワインとしてはもちろん、塩味のあるチーズなどとも相性がよいおすすめ甘口オーガニックです！

生産者の本気が伝わる！3000円以上のおすすめオーガニックワイン3選

奥が深いオーガニックワインの世界。最後はビオロジック栽培やビオディナミ農法などを取り入れ畑と自然を大事にし、心血を注ぎワインを造り続ける生産者たちの想いが伝わるオーガニックワイン3本をご紹介します！

アルザスの地から、喜びと楽しさを届けるワイン！

クレマン・ダルザス　キュベ　キラク / テール・デトワール
Cremant dAlsace Extra Brut / Domaine Mittnacht Freres

テール・デトワールは、当主クリストフ氏と妻で札幌出身の日本人・ユカ夫妻が経営するワイナリー。1998年からビオロジック栽培開始、翌年ビオディナミに転換、2013年にはdemeterも認証も取得した生粋の自然派生産者です。こちらはワインを気楽に、そして楽しく飲んでほしいという思いが込められたクレマン「キラク」。芳醇な香りと完熟ブドウの旨味を堪能できるおすすめの1本です！

ラベルの昆虫は、生態系を大事にしている証！

ランピーリス / カイアッファ
Lampyris / Caiaffa

2007年プーリアで創業したカイアッファ。6人の兄弟で業務を分担し家族みんなでワインを造り続けています。彼らは完全オーガニック農法でブドウを栽培し、栽培に欠かすことの出来ない昆虫や生物の生態系を守ることに情熱を注いでおり、ラベルには様々な昆虫が描かれています。ホタルラベルのこちらは、ネーロ・ディ・トロイア100％の彼らのフラッグシップワインです！（ホタルは光ります！）

「ナチュラルワインのセレクトショップ」がコンセプト！

ワイルド・フォーク　シラーズ / フォース・ウェイブ・ワイン
Wild Folk Shiraz / Fourth Wave Wine

自然派ワインのブランドを多数もつ、セレクトショップのような形式のフォース・ウェイブ・ワイン。ワイルド・フォークは人的介入を最低限に抑えたワイン造りを実践していて、化学肥料、殺虫剤、除草剤使用せずに栽培。ワイン造りも自然酵母で発酵、亜硫酸無添加、無濾過・無清澄でボトリングという徹底ぶり！黒系果実のピュアな果実味とあふれる旨味から自然のパワーを感じられます！